観光全体の貢献を目指す株式会社タップが
THL(Tap Hospitality Lab Okinawa)を設立したので見学してきました!
皆さんこんにちは!
夏も始まり、台風シーズンに入ってきました。ニュースを見ていると、今年は発生個数が例年よりも少し多い予想のようですね。被害が心配にはなりますが、台風が去った後は空気が綺麗になっているような気がして心地よさを感じます。みなさんはどうでしょうか?
さて、今回のブログでは、うるま市にある株式会社タップを取り上げさせていただきます。
株式会社タップは宿泊業に特化したシステムの開発を行なっているIT会社です。
今回は株式会社タップが新しい施設、「THL(Tap Hospitality Lab Okinawa)」を設立したとお伺いし、THL開業準備室の篠木さんと、システム開発部でチームリーダーをされている森さんに案内をしていただきました。
写真の左から森さんと篠木さん。
株式会社タップとは
株式会社タップは沖縄県うるま市のIT津梁パーク内にあるシステム開発の企業です。「PMS」と呼ばれる、ホテル・旅館などの宿泊業に特化したシステムを開発しており、国内外で約1,500施設で採用されています。
小規模な宿泊施設から、格式あるホテルまで様々な種類の施設への導入実績があり、帝国ホテルや星野リゾートへの導入実績があります。
宿泊施設に関わるフロントシステムや婚礼宴会システム、POSはもとより、業種特性に対応した原価管理、管理会計、マネジメント支援システムなど、トータルにワンストップなシステムを提供しているのが特徴です。
みなさんが宿泊するホテルの裏側でもタップのPMSが活躍しているかもしれません。
PMSの分野においては、NEC系や富士通系等の大手が関わる製品がある中、独立系のPMS開発会社として高いシェアを誇っています。
沖縄に大きな開発拠点と研究施設を持っていることから、ぜひともご紹介していきたい企業様になります。
宿泊業だけではなく観光全体の貢献を目指す。
株式会社タップでは宿泊施設の新しい価値創造を大切にしています。宿泊施設に株式会社タップのシステムを導入して頂くことで効率的なオペレーションを実現し、ホテルのリソースをサービスの向上等に使って頂くことで宿泊体験価値の向上を後押ししています。
BtoBtoCでの価値提供を掲げており、システム開発の直接の顧客である宿泊施設だけでなく、その先のユーザーである宿泊者へどのような価値を提供できるかを重視しています。
未来のホスピタリティサービスをリードするため、宿泊業だけでなく観光全体への貢献を目指しています。システムに留まらずホスピタリティサービスにおける価値を創造し、業界をリードする企業であると言えます。
THL(Tap Hospitality Lab Okinawa)設立した理由
THL設立した理由を篠木さんにお伺いしました。
THLの設立にはいくつかの理由がありますが、大きな理由の一つとしてはホテルDXや観光DXへの貢献です。
会長である林悦男様の長年の強い想いがあってプロジェクトがスタートしました。
設立にあたって会長が感じていた疑問として、「自動車メーカーにはテストコースがあるのに、ホテルのシステムではテストや実証実験の場がないのはなぜだろう?」ということでした。宿泊業に留まらず、観光業全体の成長を後押しするにはこうした実験の場が必要であると考え、THLを設立することとなりました。
PMSはホテルのシステムの根幹であり、様々なインターフェースと連携できる可能性があります。そのため、ハードメーカーの枠にとらわれず、PMSを中心としたホテル全体の様々な機器・システムの実証実験ができる場としてTHLが誕生しました。
THLではPMSを活用し様々な機器・システムを連携させることにより、新たな価値創造を目指しています。
THLの充実した設備
THLは7階建の施設で、充実した設備があります。
それらをご紹介させていただきます。
1階
正面玄関を入ると、オープンスペースやレストランとして稼働予定のティーホールがあり、ここではロボットでの配膳等を活用して省力化の実験を行う予定です。
オープンスペース
ティーホール奥からの眺め
吹き抜けから見える上階は3階です
宿泊用の無人受付システム
ロボット用の充電部屋があり、ロボットは自走で充電のために戻ってくるそうです。最先端!
1階だけでなく、宿泊施設の階にも移動できるロボットもあるようです。
3階
2階はサーバールームなので、直接3階をご紹介します。
セミナールーム、フリースペース
4階・5階
タップのオフィスフロア。
バルコニーにはドローンポートも設置されています。
THL設立前は沖縄に2つの拠点と琉球大学内に研究施設をお持ちでした。琉球大学の研究施設は残し、その他の施設は引っ越しを完了されています。オフィスフロアはとても広く、引っ越し後も執務スペースにはまだまだ余裕がありました。
個室MTGルーム
6階・7階
6階と7階は宿泊施設です。
DXに取り組みたい宿泊施設関係者や、IT津梁パークの企業関係者が宿泊できます。
フレキシブルに様々な実験ができるように、壊しやすい壁の採用や、固定式の家具を採用しないなど工夫が凝らされていました。
この中で今後どういう取り組みをしていくか
今後の取り組みを森さん篠木さんへお伺いしました。
6月30日に正式開業を予定しています。
THL内で様々なインターフェースを繋ぐ実験を行い、新たな価値創造の可能性を探っていきます。現段階で予定されているものとしては、配膳ロボット、ドローン配送実験、スマホアプリでの室内電源操作等です。
宿泊系DXでは、このようにシステム連携における実証実験を進めていきます。
観光系においては、システムに限らず教育等によって人の成長を促すような取り組みも展開していきます。
訪れた感想やまとめ
とても先進的な印象で、PMSを中心としたDX推進への意欲が伝わってくる施設でした。
また、この施設の意味や目的を株式会社タップのみなさまがきちんと理解されていて、経営側からのコミュニケーションがしっかりされていると感じました。
これだけの規模と設備を備えた施設を建てられる企業が沖縄にもあるんだぞとお伝えできればと思います。
株式会社タップの企業情報や求人情報にご興味がある方はお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。