転職で年収が上がるとは限らない!年収が上がる・下がるケースを把握しよう!
同業種への転職であればキャリアアップになる可能性もありますが、未経験の職種や首都圏から地方への転職だと今の年収より下がるのではないかと、転職活動に踏み出せない方もいるでしょう。
実際に弊社でも、キャリアの選択肢をどのようにしたらいいのか相談を受けることがあります。
本記事では、転職により年収が「上がるケース」と「下がるケース」と合わせて、キャリアアップする転職活動についてお伝えします。
転職で年収が下がるケースがある?
厚生労働省が発表している全国の令和3年の転職入職者の賃金変動状況をみると、増加した割合が34.6%、変わらないとの回答が29.0%、減少が35.2%でした。
令和3年では、前職の賃金に比べ減少した人が増加した人よりも0.6ポイント上回っており、必ずしも転職で年収が上がるわけではないということがわかります。
次に、弊社レキサンがこれまでに転職支援を行なった実績データをご紹介します。
平成29年〜令和5年の間、沖縄県内・県外から沖縄県内の企業に転職したデータ(n=211)では、前職よりも年収が増加した人の割合が33.2%、変化なしが3.3%、減少した人の割合は63.5%でした。厚生労働省発表のデータと比べると、増加した割合はほぼ同じですが、減少した割合は2倍近くなっています。特に、首都圏からの転職は年収が下がる傾向にあります。
では、年収が下がるケースと上がるケースをそれぞれ見てみましょう。
転職で年収が下がるケース
沖縄×転職という要素を加えると、年収が下がるケースが大半です。特に首都圏からの移住転職の場合はほとんどが下がるケースと言えます。
というのも、首都圏と沖縄では産業構造が違うので、キャリアチェンジが発生することになります。キャリアチェンジをすると過去の経験やスキルが直接活かしきれなくなくなるので、おのずと給与は下がります。
転職で年収が上がるケース
沖縄への転職は年収が下がるケースが大半とお伝えしましたが、上がるケースがあるのかを見ていきましょう。 沖縄県内で年収が高いと言われる500万円以上の求人が多い職種は次の通りです。
- 事務・管理・企画系
- ITエンジニア・Web系
- 営業・営業管理・CS系
- 専門職(コンサルタント、金融、不動産)
- 経営幹部、経営管理職
- 製造業技術者(電気、電子、機械技術者、素材、食品、医療技術者)
事務・管理・企画系は企業にとって重要なポジションで、中でも「管理職」は高年収帯の求人が目立ちます。例えば、管理部長やCFO、人事部長、購買責任者、物流管理責任者、法務責任者など管理系専門スキル×マネジメントポジションになります。
ITエンジニア・Web系と営業・営業管理・CS系に関しては、高収入の求人も多い一方、中収入や低収入の求人も多くバラツキが見られます。近年、沖縄ではIT関連の求人が盛り上がりを見せているので、比較的高額な給与を提示する求人も多くあります。
経営幹部・経営管理職は、企業の重要な意思決定を担当し、その責任と引き換えに高い報酬を得ることが一般的です。沖縄での求人件数はあまり多くはありません。
詳しくは「転機に立つビジネスパーソンのための沖縄移住・転職ガイド。年収500万円以上を確保する沖縄での転職について」に記載していますので、参考にしてみてください。
転職で年収を下げないようにするには?
沖縄への転職で年収を下げないようにするには、なぜ転職するのかを明確にして、転職活動を開始するとよいでしょう。見切り発車での転職活動ではうまくいかず、年収を下げてしまう可能性があります。
では転職で年収を下げないようにするためにはどうしたらいいのかについてお伝えします。
転職のキャリアビジョンを描き計画的に転職する
沖縄で年収500万円以上を確保するためには、求人傾向に合わせた転職活動が重要です。
キャリアチェンジが発生する際に、これまでのスキルを活かせるのか、自分の強み・弱みなど、現在の自分と描くビジョンの差を整理して、道筋を見つけることが必要になってきます。
道筋を見つけるためには、転職でどのようなスキルや経験、キャリアを手に入れることができるかという情報が不可欠です。
そこで、地場の求人マーケットを熟知したエージェントに相談する価値があります。
私たちレキサンでは、沖縄の企業文化や地域風土、生活環境などを熟知したUIターン経験のあるコンサルタントが転職をサポートします。沖縄に特化しているため、独自のパイプからの非公開案件なども持っています。
一人で悩まず、転職サービスにお気軽にご相談ください。中長期のキャリア相談や移住相談も承ります。
転職の市場・産業を見極める必要がある
成長している産業は人気があり、人材募集に積極的です。そのため、高い水準で募集していることがあり、年収が高くなるケースもあります。
例えば、IT関連や医療、金融や不動産業界などは高い年収で転職できるでしょう。
このように、転職市場を見極めながら転職活動を行うのも年収を下げない手段の一つです。
前職の給与を考慮してくれる会社を選ぶ
企業によっては「前給保証」をしている会社があります。スキルや経験で判断してもらえるので、安心して転職ができるでしょう。
また、業界全体の平均の年収を確認しておくことも重要です。前職と同業種なら年収アップして転職することも可能でしょう。
転職を成功させて年収が上がる方法とは?
先述の通り、沖縄県内で高いと言われる年収が500万円なので、首都圏からの移住転職の場合は年収が下がるケースがほとんどです。
それを踏まえた上で、沖縄で転職を成功させて、かつ年収を上げる方法をお伝えします。
スキルアップをして中長期的に年収アップを狙う
年収の高い求人はもちろんハードルが高いので、目の前の給与を追い求めるよりも、中長期的に給与アップを狙うのも年収アップの一つの方法です。
資格取得や、現在のポジションで成果や実績を積み重ねていくのもキャリアアップの一つです。在職中に専門的なスキルや知識を得ることにより、即戦力として年収アップで採用されることでしょう。
経験やスキルアップのために新しいチャレンジをすることで、「努力を怠らない人なんだ」とか「あなたと働きたい」など、人柄や仕事へのスタンスを見てもらえるポテンシャル枠での採用の可能性も広がります。
ポテンシャル採用についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。「沖縄企業におけるポテンシャル採用で成功する求職者の特徴とは」
関係者とのネットワークを構築
業界や企業とのネットワークを構築し、関係者とのつながりを持っておくとよいです。
既に信頼関係が構築されていると、企業も安心して採用できるでしょう。
関係者とのネットワークの構築は、新たな求人情報や転職チャンスを得る手段の一つでしょう。
コンサルタントへ年収の交渉をサポートしてもらう
年収の交渉は、私たち人材コンサルタントにサポートしてもらうのもよいでしょう。
企業は会社の現状や課題を理解し、一緒に仕事を進めていける人材を求めていますが、求職者が求めていることが必ずしもマッチするとは限りません。
面接という短時間のコミュニケーションを通して分かち合うのは、難易度が高いこともあるため、架け橋となることが私たち人材コンサルタントの役目だと実感しています。
伝えづらい年収アップもサポートしているので、ぜひご相談ください。
しっかりとキャリア設計をして転職活動を行おう!
転職活動を行っていると、今の仕事よりも「年収が下がるのではないか」、「やりがいのある仕事ができないのでは」といろんな悩みが湧いてきます。
転職市場も目まぐるしく変化しており、魅力的な求人もどんどん増えてきていると感じます。
これまでの経験を思いっきり発揮したいという方は、まずは相談していただけると幸いです。可能な限り全力でサポートさせていただきます。
今回は、転職で年収は上がるのか、下がるのかについてお伝えさせていただきました。今回の情報が、少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。
沖縄県内で転職を考えている方はお気軽にご相談ください。