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「CxO」という役職が増えていますが、実際どんな仕事かイメージできますか?

CEO(最高経営責任者)という言葉は広く知れ渡るようになってきましたが、代表取締役との違いやCOOとの違いを問われると、はっきり答えられる人はそう多くないのではないでしょうか。

今回は、CxOに関する基礎知識と、沖縄でも増えつつあるCxOの転職について解説します。

CxOとは、Chief x Officerの総称

CxOとは、Chief(最高責任者)とOfficer(役職)を組み合わせた総称です。つまり、「x」の部分に各部門の頭文字などが入り、企業の各部門の最高責任者を表します。

以下が主要なCxOの役職です。

  • CEO(Chief Executive Officer):最高経営責任者
  • COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者
  • CFO(Chief Financial Officer):最高財務責任者
  • CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者
  • CHRO(Chief Human Resource Officer):最高人事責任者
  • CTO(Chief Technical Officer):最高技術責任者
  • CIO(Chief Information Officer):最高情報責任者
  • CXO(Chief Experience Officer):最高顧客体験責任者

CEOと代表取締役の違いですが、CEOはアメリカの経営スタイルを参考にして導入されました。代表取締役は日本の法律に基づく権限と責任があり、CEOにはそれがありません。

CxOが日本企業で広がった背景には、グローバル化以外にも、事業の拡大に伴い分野ごとの責任を明確にする必要性が高まったことがにあります。最近では、一人が全業務の責任を持つのではなく、各部門に最高責任者を置くことで、業務の円滑化と責任の分散が図られています。

また、マーケティングや財務などの専門分野を強化することで競争力を高める狙いもあります。CxOは日本でいう執行役員に近いイメージです。

CxOの沖縄への転職の現状

まずは、沖縄でのCxOの転職の状況を3つのポイントに分けて簡単に解説します。

沖縄でCxOの職に就くのはどんな人?

近年の沖縄県は、ITやスタートアップなど多様な産業が成長しており、これに伴い企業の経営層の需要が増えています。特に、国際的なビジネス展開を目指す企業が増加傾向にあるのです。

そのためか、我々レキサンで扱う求人でも、わずかですがCxOを求める案件が少しずつ増えてきました。

沖縄でCxOの募集をしている業種は、外資系企業(子会社含む)やスタートアップ企業です。

事例は少ないですが、どんな人がこれらのCxOに就いているかというと、外資系企業や大企業の場合は、首都圏やグローバル企業でマネジメントや事業責任者の経験がある人を求めることが多いです。一方、募集の割合が多いスタートアップのCxOは絶対解はありません。

どちらにしても、仕事中心の生活をしている人が多い印象です。

年収アップより役職アップが現実的

県外から沖縄への転職では、年収アップを目的とした転職は難しいのが現状です。県外と比べると沖縄県内では市場自体が小さくなるため、県外の大きな企業で役職を務めていた人は年収が下がる傾向にあります。

転職で年収が上がるとは限らない!年収が上がる・下がるケースを把握しよう!』でも詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

一方で、役職アップの可能性は大いにあり得ます。県外の大きな組織から沖縄のスタートアップや中小企業など小さな規模に転職することで、役職や事業に対する責任範囲が高まるチャンスが増えるからです。経営への関与や事業責任の重さの向上を、キャリアアップと捉えることができるかもしれません。

スタートアップへの転職

先述の通り、近年スタートアップ企業が増加している沖縄県では、ITやテクノロジー分野での起業が盛んです。

スタートアップ企業は、柔軟な働き方や新しいビジネスモデルを導入することが多く、従来の企業にはない挑戦や成長の機会を与えてくれます。急成長を目指すために経験豊富なリーダーが必要となり、CxOや執行役員クラスのポジションが募集されるのです。

また、沖縄ではOIST(沖縄科学技術大学院大学)から生まれた研究開発型のスタートアップも増えつつあります。OIST発のスタートアップは、設立当初から海外展開を視野に入れて事業を展開しており、その多くがグローバルな視点でビジネスを推進しています。

EFpolymer社を事例に、OIST発シード期の研究開発型スタートアップが創業期に求める人材をご紹介』の記事もぜひ参考にしてみてください。

CxOの転職でエージェントを活用するメリット

CxOの転職では、転職エージェントの活用が有効なケースがあります。特に以下の3つは、エージェントを活用するメリットだと言えるでしょう。

非公開求人へのアクセス

企業の重要なポジションであるCxOの採用はコンフィデンシャルに進められることもあります。その場合、信頼できる転職エージェントを通じて候補者を募集したり、スカウトを行ったりします。

つまり、エージェントを活用することで、通常はアクセスできない求人情報に出合える可能性が高まるのです。

転職活動の効率化

CxO求人に応募する際は、求人を出している企業に個人で飛び込むよりも、情報を持っている地場の転職エージェントに相談することをおすすめします。

その理由は、地場のエージェントは地域の企業情報や動向に精通しており、個人では得られない情報を持っているからです。また、求職者に対して的確なキャリア形成のアドバイス提供も行なっているので、自身の強みや経験をどのように活かせば良いのかがはっきり見えてきます。

エージェントを活用することで、最適な企業やポジションを見つけることができ、転職活動を戦略的に進めることができます。

企業とのスムーズな条件交渉

企業との条件交渉は、転職エージェントを活用することでスムーズに進めることができます。

報酬や条件面については、当人同士では気後れして言いにくいもの。エージェントが介在すると、企業側の懐具合や温度感を探る役割を果たし、第三者の立場から適切に関わることができます。

ただし、プロスポーツ選手のエージェントのように強気な姿勢で給与アップの交渉をするイメージではなく、双方にとってwin-winの条件を探ることが重要です。

特にCxOやハイレイヤーポジションの場合、過度に高年収を要求してしまうのは危険かもしれません。入社後にパフォーマンスが期待に応えられなかった場合、本人が苦しい状況に陥ることもあるからです。

エージェントはそうしたバランスを見極めながら、求職者と企業の双方にとって最適な条件を見つける役割を果たします。

転職エージェント選択のポイント

ポイント

CxO転職で転職エージェントを活用すると有効ということはわかりましたが、どんなエージェントを選べばいいのでしょうか?ポイントを3つに絞ってみていきましょう。

CxO・役員クラスの転職が得意か

転職エージェントにも得意分野や強みがあります。例えば、リクルートエージェントやDODAは、比較的20代〜30代中盤の若手層の求人に強く、製造業や建設業に強い業界特化のエージェントもあります。

一方で、CxO系などハイレイヤーに強いエージェントや、フォースタートアップスのようなスタートアップに特化したエージェントもあります。今回の場合は、CxO領域や経営幹部候補、ミドルクラス以上の転職に強いエージェントを選ぶことが重要です。

しかし、沖縄のような地方では選べるほどエージェントの種類は多くありません。我々レキサンは、沖縄で30代以上が活躍できる企業の中核となる求人を多く取り扱っており、CxO・役員クラスの転職においても豊富な実績を持っています。

スタートアップ企業への転職実績

IT系スタートアップ企業への転職実績

CxOなどの求人はスタートアップを中心に増えており、特にITやWEBデジタル系が多くを占めています。

これは、2000年頃から沖縄県がIT産業振興に力を入れ、全国で最も早くIT産業に注力してきた結果です。そのため沖縄は他の地方と比較してIT系スタートアップが多く、増加傾向にあります。

弊社は、県内のシリーズA以上のスタートアップに関してはほぼ全て取り引きしています。

沖縄県内でスタートアップに転職する魅力とは?リスクやデメリットも解説』もぜひご一読ください。

非IT系スタートアップ企業への転職実績

沖縄県では、主にディープテック系といわれる研究開発型スタートアップが増えつつあります。沖縄ではもともと県固有の環境や資源を活かしたバイオベンチャーが多く存在しており、バイオテクノロジー分野で一定の評価を得てきました。

最近では、OISTに海外のディープテック起業家が世界中から集まり、研究開発型スタートアップのエコシステムの萌芽が見え始めています。これにより、沖縄のスタートアップ環境は新たな段階へと進化しています。『海外スタートアップ起業家がOISTで起業する理由』も合わせてご覧ください。

我々レキサンはインキュベーション事業に力を入れており、これらのスタートアップに対してさまざまな支援を行っています。なかには、法人設立前から我々が支援している研究者もおり、その結果として、CxO(最高経営責任者や最高技術責任者など)の採用を手伝う機会が増加しています。

企業とのネットワークの強さ

CxO・役員クラスの転職において転職エージェントを選ぶ際は、そのエージェントが持つ企業ネットワークの強さも重要です。優良企業や地場の企業とより多くのネットワークを持つエージェントを選びましょう。

企業とのネットワークが強いエージェントは、非公開求人や特別な求人情報にアクセスできるため、求職者にとって有利な条件での転職を可能にします。

まとめ

首都圏ではコロナの前後でCxOの求人が増えました。沖縄の求人領域は、首都圏での傾向が3年〜5年ほど遅れて伝播する傾向があるので、同様の兆しが数年遅れで沖縄でも見え始めています。

外資系企業のCxO求人や、M&Aに伴う社長候補や管理部長候補などの求人は、依然として希少ではあるものの、増加傾向にあります。また、事業強化のためのデジタル人材(将来のCDXO候補)や新規事業開発のための事業責任者候補の求人も増えつつある印象です。

沖縄の企業も、グローバルな競争力を高めるために、優秀なCxOや経営幹部を求める動きが活発化しています。これにより、今後も沖縄でのCxO求人が増加することが期待されます。

CxOの求人に興味を持った方は、CxO求人に強い我々レキサンにお問い合わせください。スタートアップに興味がある方からのお問い合わせもお待ちしています。

レキサン スタッフ
レキサン スタッフLEQUISON Staff
株式会社レキサンのスタッフが情報をお届けします。転職をお考えの方や企業にとって役に立つコラムや、会社のことや沖縄の情報を発信してまいります。

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