BLOG ブログ
BLOG

弊社レキサンと株式会社ISLANDは、生成系AIの進歩を活用し、業務改善や新しいサービスの模索を目的に、毎週情報共有会を開催しています。その一環として、より多くの方に共有会の内容を知っていただき、生成系AIに関わる方々との情報交換を促進するため、今年8月に「第1回プロンプトLT大会」を開催しました。

第1回が好評だったことに加え、さらに多くの内容を共有するために、第2回プロンプトLT大会を開催しました。今回は、さくらインターネット株式会社様に会場スポンサーとしてご協力いただき、「SAKURA innobase Okinawa」の素晴らしい環境をお借りしました。

前回に引き続き、ライトニングトーク形式で行いましたが、今回はメインセッションの内容を充実させ、より深い議論が展開されました。

参加者は、AI技術やChatGPTを活用したプロジェクト、研究成果、アイデアなどをユーモアを交えつつ発表し、懇親会では活発な意見交換が行われました。

あわせて読みたい

 

LTセッション:生成AIが苦手な私が生成AIで顧客訪問の準備をしてみた

私も発表者の皆さんに混じって、少しお話させていただきました。普段の営業活動の中で感じていた「雑談が苦手」「顧客訪問前の情報収集に時間がかかる」「効率化を先延ばしにしてしまう」といった課題に対して、生成AIを使って解決できないかと取り組んだ体験談です。

その結果、情報収集に強いPerplexityを活用することで、顧客訪問前のリサーチがスムーズに進みました。さらに、雑談用のネタについては、Claudに企業情報を提供することで、自然に会話を準備できるようになりました。また、先延ばしにしていた効率化にも、今回の取り組みで一部着手することができました。

この経験を通じて、やはり「まず使ってみる」ことの大切さを改めて実感しました。

 

LTの発表紹介

今回のイベントで発表していただいた内容の一部をご紹介します。発表者の皆さんが、それぞれの業務や趣味の中でどのようにAIを活用し、どのようなプロンプト生成を行っているのかについて発表しました。

メインセッション

⚫︎「結局生成AI、業務では使えなかったよね、、、? 諦めないAIの業務フロー導入術!」 

企業名:サンクスラボ株式会社
氏名:奥秀樹 さん
仕事内容:社内アイデータフロー整備・統括 兼 RPO事業部立ち上げ

 

奥さんには、第1回LT大会で語り尽くせなかった内容を、今回の第2回大会でお話しいただきました。まず前回の振り返りとして、奥さんは障がい者と生成AIを活用して求職者向けのスカウティング業務を立ち上げました。この協働によって、健常者のみで行うスカウティングに比べて、質も量も向上したとのことです。

また、障がい者に提供できる仕事の量が20倍以上に増えたという結果も出ています。今回は、この事例から得た学びを深掘りして話していただきました。

一つ目のポイントは「日常の中にAIを組み込むこと」です。生成AIを活用する際の最初のハードルとして、「AIに何をさせるか?」という点があります。これに対して、奥さんはAIを計算機のように、当たり前に使うツールとして捉え、「この場面ではAIを使う」と自然に想起できるようにしたそうです。私も情報収集やまとめ作業ではPerplexityやGensparkを使っていますが、日常的にAIを活用することで、自然とAIが日常業務に組み込まれるようになると感じています。

次に、業務フローにAIを組み込む方法についても触れられました。業務の流れの中で、AIに任せる部分をあらかじめ決めておき、多少効率が悪くても最初はAIにやらせることを習慣化させるとのことです。ただし、重要なのは、AIと人間が協働する形を維持し、専門知識を持つメンバーがAIのアウトプットを見ながらプロンプトをブラッシュアップしていくことです。これによって業務の質と効率が向上するという話でした。

奥さんのセッションを通じて、AIを漫然と使うのではなく、意識的に戦略的に業務に組み込むことが大切だと感じました。レキサンでもISLANDさんと週に一度の生成AI共有会を行っていますが、最初の一歩として「難しく考えず、まず使ってみる」ことが大事だと再認識しました。「困ったらAIに聞く」ことを習慣にするのも有効だと感じています。私自身、使う前にいろいろ考えすぎるところが課題だと感じました。

 

ライトニングトーク

1.「モグラたたきゲームをAIでつくってみた」 

企業名:株式会社ISLAND
氏名:小松真澄さん
仕事内容:WEBプロモーション、ブランディング

次に登壇した小松さんは、生成AIを活用して「モグラたたきゲーム」を完全に自動生成するプロセスを紹介しました。注目すべき点は、小松さんがコーディングの経験が浅いにもかかわらず、生成AIの力を借りてゲームを完成させたことです。発表では、AIが生成した実際のコードも披露していただきました。

小松さんは、まず生成AIに「モグラたたきゲームを作成するためのコードを書いてほしい」とプロンプトを入力し、出力されたコードを使ってゲームを作成しました。AIとのやり取りを繰り返しながら、イメージに近い形に仕上げていったようです。

この発表で最も印象的だったのは、生成AIが技術的な知識を持たない人でも短期間で質の高い成果物を生み出せる可能性を示した点です。生成AIが、クリエイティブな仕事においても十分に活用できることを目の当たりにし、生産性や質を向上させる大きな可能性を感じました。

 

2.「新規事業での生成AI活用」

企業名:株式会社Relic
氏名:眞嶋 伸明 さん
仕事内容:大企業を中心とした新規事業開発の支援やメンタリング

最後に眞嶋さんは、新規事業の立ち上げ時に生成AIをどのように活用できるかについて話しました。具体的には、ChatGPTやPerplexityといったAIツールを用いて、初期段階での情報収集や分析作業の効率化を目指した取り組みが紹介されました。

従来であれば、1ヶ月以上かかることもあった膨大な資料の作成やリサーチ業務を、AIを活用することでわずか数日に短縮できたという実例を交えながら説明が進みました。特に印象的だったのは、AIが提案する情報の正確性を人間が確認する形で役割分担を行うことで、作業のスピードを上げつつも、精度を保つことができている点です。

また、眞嶋さんは、AIが「アイデアを大量に出す役割」を担う一方で、人間はその中から最も適切なものを選び、さらに深堀りして検証するというアプローチがAIを効果的に活用するためには適切な役割分担が重要だとおっしゃっていました。

生成AIも様々な種類が出てきていますが、特定の役割が得意な生成AIを上手く活用することで、効率が爆上がりする例でした。専門家に求められる仕事の質も変わってくるように感じました。

 

懇親会でのプレゼン

企業名:株式会社HANATABA
氏名:龍利典 さん
仕事内容:エンジニア、ビジネスデベロップメント、有料職業紹介

 

リモートで参加していただいた龍さんには、懇親会の時間中にプレゼンをしていただきました。テーマは、Slackとdifyを連携させるという試みです。

生成AIの活用方法については、ライトニングトークで発表していただいた皆様の使い方も理解できましたが、龍さんはツール同士の連携を通じて、より高度な活用をされている印象でした。この連携をうまく活用することで、アイデア次第で便利な使い方が無限に広がる可能性を強く感じました。

 

まとめ

今回も参加者の皆さまのAI活用への情熱が溢れていました。
メインセッションを設けたことで、内容をじっくり深く語っていただけたのは非常に良かったと感じています。

また、会場となった「SAKURA innobase Okinawa」は快適で、素晴らしい環境の中で過ごすことができました。会場を提供してくださったさくらインターネット株式会社様には、心より感謝申し上げます。

ChatGPTなどの生成AIは非常に汎用性が高いため、「何に使えばいいのか?」「どうすれば便利に活用できるのか?」という点が最初のハードルになっているように感じます。

しかし、今回のプロンプト大会を通じて、そうしたハードルを乗り越え、習熟する人とそうでない人の差が広がりつつあるのではないかと実感しました。

将来的には、転職市場でも「生成AIを効果的に活用できるかどうか」が重要な評価ポイントになるかもしれません。一方で、AIではなく人間だからこそ生み出せる質の高いアウトプットは、今後さらに価値が高まる可能性もあります。

変化のスピードは非常に速いですが、これからも楽しみながら生成AIの使い方を上達させ、ノウハウを共有し合える場を皆で作っていければと思っています。


都内や国外で腕を磨いてきた方、次は沖縄という素晴らしい土地で思いっきり働いてみませんか?
ご連絡お待ちしております。

コンサルタントに相談する

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

カテゴリー

コンサルタント

SNSをフォローする

Facebook Twitter