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こんにちは。レキサンスタッフです。 前回の記事【2025年最新】沖縄移住Q&A:よくある質問まとめ〈引っ越し・生活編〉に引き続き、これまで弊社レキサンが多くの移住希望者から寄せられた沖縄に関するご質問をQ&A形式でご紹介する第二弾となります。今回は沖縄の〈転職・子育て・生活文化〉についてお伝えしていきます。

公式データに加え、沖縄在住コンサルタントとしてのアドバイスも交えて沖縄生活とキャリア両面の疑問を解消していきますのでぜひ最後までご覧下さい!

よくある質問〈転職編〉

海沿いをスーツケース片手に歩くかりゆしウェアのビジネスマン

Q1.沖縄での仕事探しはどう進めたらいい?

A.まずはご自身の転職軸を整理し、希望する業界や職種と沖縄の企業をリサーチ。沖縄の求職ニーズを把握している沖縄専門の転職エージェントを利用したり、沖縄特化の求人サイトも利用しましょう。

沖縄県内でどういった求人ニーズがあるのか、将来的にどのような職種や業界のニーズが上がってくるのかを把握した上で、ご自身がそれまで培われてきたスキルや経験値をうまく活かせる転職先を探しましょう。では未経験の職種や業界は避けた方がよいのか?というと、決してそうではありません。ご自身の軸をしっかりと持っていれば、それまでの経験は活かせる場合も大いにあります。そういった場合は、よりご自身の特性やキャリアの分析が必要になるかと思いますが、周囲の人たちから客観的な意見を募って自己分析の材料としたり、転職エージェントに相談すると効果的です。 私たちのブログでもこれまで何度か転職について詳細に解説しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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Q2.沖縄でのキャリアアップや転職後の職場環境は?

A. 沖縄でもキャリアアップの機会は十分にあり、近年は成長分野も生まれている。最近はリモートワーク(テレワーク)の普及も進みつつある。

沖縄の産業は観光業比重が高く、「仕事の選択肢が少ない」という印象があるかもしれません。しかし近年の動向を見ると、IT・通信関連産業や新興企業の進出が増えており、働き方の幅が広がっています。また、アジアに近い地理的利点を活かし、国際物流や貿易関連の産業振興策もとられています。那覇港周辺では国際物流拠点形成も進行中です。またスタートアップ支援の面でも、沖縄には「沖縄ITイノベーション戦略センター」などの産業支援機関があり、起業や新事業創出を促しています。実際に県内発のITベンチャーが観光×テクノロジーのサービスを開発したり、地元企業のDX化に取り組むなど、新しい挑戦が増えています。こうした企業で経験を積むことでキャリアアップにつなげることも可能でしょう。

「テレワーク」や「複業」でキャリアアップする道も広がりました。移住者の中には、本土企業の在宅社員として働き続けたり、リモートで副業コンサルをして収入とスキルを維持している方もいます。沖縄移住=都会でのキャリアを諦める、ではなく、自分次第でキャリアの形を変えられる時代です。 職場環境については、沖縄=緩いイメージという方が多いかもしれませんが、ビジネスの現場ではしっかりとしたプロ意識を持ち、効率的に働くことが求められているといった面もあります。実際に沖縄転職を遂げた方々の意見を掲載したブログ記事もありますので、詳細は下記関連記事よりご覧ください。

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よくある質問〈子育て編〉

机と椅子が並ぶ教室の風景

Q3.沖縄での子育て環境や支援制度は充実してる?

A.子育て支援制度は積極的に行われている地域が多い。

沖縄は出生率が全国1位であることから、子育て世帯を支える取り組みが積極的に行われています。地域によってもその内容は様々であり、ここでは、特に子育て世帯に人気な地域とその取り組みをご紹介します。

  • 北谷町: 公園や緑が多く英語環境も整っているため、国際的な教育環境に触れることが可能。ファミリーサポートセンターによる預かり事業が充実。発育が未熟な乳児に対する医療費補助「未熟児養育医療制度」があります。
  • 中城村: 土地代が比較的安く、マイホームを建てやすい。一律200円(一般料金)で利用できる護佐丸バスや1人1回300円で乗車できるタクシーなど交通面での利便性も高い。家事代行やベビーシッター派遣サービスを無料で利用できる中城村パパママ応援クーポン事業が実施されています。
  • 豊見城市: 小学校の増設や校舎の建て替えが進み、教育環境が整備されている。親子通園事業やこども未来基金など独自の支援制度も充実。習い事費用補助や学校給食の栄養価向上など、多方面から子育てを支援する豊見城市こども未来基金もあります。

子育てしやすい地域について取り上げている過去記事もありますので、そちらも合わせてご覧ください。

関連記事▼ 沖縄移住で活用したい!子育て世帯向け支援制度と住みやすい街まとめ2024

Q4.沖縄の進学校が多いエリアは?

A.那覇市、中城村、沖縄市が多い傾向にある。進学志向の家庭に人気のエリアは浦添市も。

  • 那覇市 沖縄県内で、2025年の情報に基づく偏差値の高い高校上位4校は、中高一貫校のTOP進学校である開邦高校、球陽高校、那覇国際高校、沖縄尚学高校(進学コース)です。これらの進学校は難関大学への進学を目指す生徒にとって人気があり、開邦・那覇国際・尚学高校の3つが那覇にあります。その他、首里高校や那覇高校も伝統高として有名です。
  • 沖縄市 沖縄市は中頭学区の中心地であり、進学率が比較的高い地域です。琉球大学附属小学校・中学校や球陽中学校・高校へのアクセスが良く、進学志向の家庭に人気があります。 沖縄市は、県内の偏差値TOP4以内に入っている球陽高校がある他、近年になって中学受験ブームが起こっており、美里小学校や比屋根小学校などが人気のほか、進学率が向上してきた美里高校も注目されています。
  • 中城村 中城村は塾や教育関連施設が充実しており、中学受験を目指す家庭に人気のエリアです。琉球大学附属小学校・中学校、公立中高一貫校の球陽中学校・高校があり、理数系や国際英語科に特化した進学カリキュラムを提供しています。

その他、浦添市も那覇市に隣接した地域で、進学志向の家庭に人気があります。仲西中学校などマンモス校があり、進路指導や部活動に力を入れています。県内で偏差値TOPクラスの昭和薬科大学附属高等学校・附属中学校も那覇に近い浦添市沢岻にあるので、那覇はもとより南部中部からも広く学生が集まってきます。さらに琉球大学附属中学校へのアクセスも良好で中学受験を目指す家庭に適しています。

名護市辺野古には理工系で県内TOPクラス・就職実績もほぼ100%(有名大学や国立大学へも進学)の沖縄工業高等専門学校があり、自宅から通学することが困難な学生のための学生寮もあるので県下から学生が集まっています。

私立の選択肢の中にはインターナショナルスクールもあり、沖縄県の人口規模で考えると他県と比べても充実している環境と言えます。

特に宜野湾市〜うるま市エリアはインターナショナルスクールの集中エリアとして知られており、アミークスインターナショナル(うるま市)やダヴィンチインターナショナルスクール(同市)をはじめ、英語教育に力を入れた学校が点在しています。

最近では、読谷村にある沖縄クリスチャンスクールインターナショナル(OCSI)も人気を集めており、海外進学を視野に入れた家庭にとって有力な選択肢となっています。こうした背景から、「子どもをインターナショナルスクールに通わせたい」という理由で県外から移住を決める家庭も少なくありません。進学・教育環境の幅広さが、沖縄の中でもこの中部エリアの大きな魅力のひとつとなっています。

関連記事▼沖縄のインターナショナルスクール9選!教育目的に沖縄移住のご相談も増加中 沖縄県の教育事情|学力テストの傾向からインターナショナルスクールまで

Q5.移住者や県外出身者の子弟が多いエリアは?

A.那覇市、沖縄市、北谷町

那覇市は県庁所在地として行政機関や企業が集まり、就職や転勤を理由とした移住が多いことが挙げられます。また、商業施設や医療機関も充実しており、モノレールやバスなど公共交通機関が発達しているため、移住者にとって生活利便性が高い地域です。特におもろまち、銘苅、泊といった地域はとても多く、小学校においては県外から移住してきたご家庭のお子さんが多くを占めていると耳にしたことがあります。 沖縄市は特に米軍基地関連の影響で外国人居住者も多く国際的な環境を好む移住者に人気です。中部地域の中心都市として商業施設や教育機関が整備されている他、家賃相場が比較的安く、広い住宅を確保しやすい点が魅力です。北谷町も沖縄市同様、外国人居住者が多い他、サーフィンやビーチアクティビティを中心としたライフスタイルを求める移住者に支持されています。

よくある質問〈生活文化編〉

沖縄の三線

Q6.沖縄の地域コミュニティの特徴・住民の温かさは?

A.地域は行事や親戚間の繋がりが強く、人の温かさを感じられる場面も多い。

沖縄では昔から引き継がれてきた伝統行事が今も大切にされており、例えば旧暦のお盆にあたる「旧盆」では、先祖を供養するために地域ごとに青年会を中心としたエイサー(太鼓を叩きながら踊る伝統芸能)が街中で披露され、街は活気にあふれます。また、春には「清明祭(シーミー)」という祖先供養の行事があり、家族や親戚が墓前に集まり、お重箱に詰めた料理を囲んで語り合う風習があります。こうした行事を通して、自治会活動も活発に行われ、地域のコミュニティや親戚間の繋がりが今もなお深く保たれています。

また、離島などの狭い地域では顔見知りも多いため、道で見かけるとお互い挨拶を交わすことは当たり前といった日常風景も見られます。沖縄県といっても、那覇なのか、郊外や離島なのかによって地域の特性やコミュニティ間の繋がりの強さは異なります。

関連記事▼ 沖縄の皆様の思いやりと優しさ(体験談)前編 沖縄での働き方は他県とは違う?働いている人の体験談を紹介 沖縄の人が「優しい」と言われる理由はなぜ?沖縄に移住・転職した方のインタビューもご紹介

Q7.近所づきあいはどんな感じ?移住者だと馴染めない場合も多いとよく聞くけれど…

A.人のやさしさが感じられる場面もある一方で、移住者に対しては距離を一定置くように感じられる場合も。

沖縄には昔から「ユイマール」という相互扶助の精神に基づく文化があります。移住した人たちに沖縄の魅力を尋ねると、「沖縄の人々は優しい」という言葉を高確率で耳にしますが、そういった相互扶助の精神からきているものかもしれません。大家さんから果物や野菜のおすそ分けを頂いた、という話も聞きます。 その一方で、よく言われるのが「ウチナーンチュ(沖縄の人)」と「ナイチャー(本土からの人)」の区別意識ですが、最近では若い世代を中心に薄れつつあります。特に那覇などの都市部では県外出身者も珍しくなく、職場や近所でも普通に溶け込んで生活しています。

またQ6と同様、沖縄県といっても地域の特性や都会なのか郊外なのか、離島なのかによっても近所づきあいや移住者に対しての接し方は全く異なるという点に注意が必要です。 どこにおいても、大切なのは地域の文化や習慣を理解し尊重しようとする姿勢です。それによって、周囲の人たちの評価や人間関係の形成に影響すると考えてよいでしょう。

Q8.他県との文化の違いは大きい?

A.沖縄は食文化、生活文化、伝統文化など多くの面で内地と異なる。

沖縄は、日常生活において言葉(方言・ウチナーグチ)も内地とは大きく異なるため、人によっては外国のような響きさえ感じられるかもしれません。また、伝統文化を引き継がれている面も大きく、小学校においても地域に根付いた伝統行事を継承する取り組みとして「方言でのラジオ体操」や「エイサー」「三線」「空手」、琉球ポップスでのダンスなど、沖縄の伝統文化に触れる機会が設けられています。食文化では「タコライス」や「スパムを用いた料理」「ゴーヤチャンプルー」などを代表として、多くの沖縄料理があります。アメリカの文化が影響している面も強いほか、歴史的にアジアの交易の中心地として多様な文化を受け入れてきた背景から開放的で寛容な性格が育まれてきたという説もあります。

よくある質問 その他

医師らがカルテを見て相談している様子

Q9.沖縄の医療体制や病院の充実度は?

A. 沖縄本島南部(那覇市など)には大学病院や総合病院が揃っており、基本的な医療体制は整っている。日常的な医療ニーズ(内科・歯科・眼科など)も問題なく満たせる

調剤薬局も多数あり、処方薬の入手も容易です。医療費は全国一律の制度なので沖縄だけ特別高いということもありません。むしろ自治体によっては子どもの医療費助成が厚かったりします。もし特定の治療で県外の専門医を受診したい場合でも、羽田や大阪への直行便が充実しているのでアクセスは悪くありません。

一方で地域間・診療科間の偏在が課題となっており、特に小児科医は全国でもワーストクラスの少なさで、夜間・休日の救急受診も全国一多い状況です。

産婦人科医の数は全国的に見ると多い方ですが、地域によっては出産できる病院が限られ、アクセスに課題がある場合もあります。

離島医療では、診療所が医師1名体制で幅広い診療に対応し、緊急時はドクターヘリ搬送や遠隔診療支援もありますが、医師の確保や高度医療へのアクセスは依然課題です。

また、看護師は県全体では全国平均を上回っていますが、離島部では不足傾向にあります。

Q10.沖縄で花粉症は治る/良くなる?

A.良くなる人が多い。花粉症の時期は沖縄に避難する、二拠点居住者も。

沖縄はスギやヒノキの花粉が非常に少ないため、これらの花粉による花粉症の症状はほぼ見られません。そのため、本州でスギ花粉症に悩む方が沖縄に移住したり旅行することで症状が改善されることはあります。周りでも「ひどい花粉症に悩まされていたけど、沖縄に来て症状がおさまった」「花粉症が酷いから、沖縄に移住したい」という人は多いように感じます。実際に沖縄でリモートワークなどの新しいワークスタイルを実践している人たちや、花粉症の時期には沖縄に避難する、という二拠点生活をする人たちもいて、多様な居住スタイル・ワークスタイルが増えつつあることは花粉症で頭を悩ませている人たちにとってはかなり嬉しいですよね。

ただし、沖縄にもリュウキュウマツやモクマオウ科の植物、イネ科(ススキやサトウキビ)植物など花粉を飛散させる植物はあります。また、沖縄ではダニの繁殖が盛んで、ダニを抗原としたアレルギー性鼻炎が非常に多いというデータもあります。花粉症から逃れるために沖縄にやってきたのに、別のアレルギーを発症してしまった…という場合もあるので、そこは注意が必要ですが

[参照:沖縄県医師会 ダニによるアレルギー性鼻炎、沖縄で急増

まとめ

前記事と合わせてお送りした沖縄移住のQ&Aはいかがでしたか?メリットもあれば意外な現実や課題も見えてきたかと思います。重要なのは、それらを踏まえてしっかり準備し、自分なりの移住転職軸を描くことです。

弊社レキサンでは、転職支援を軸にみなさまの沖縄移住に関する相談もサポートしています。求人紹介や面接調整はもちろん、現地生活の不安やキャリアプランの相談にも経験豊富なコンサルタントが丁寧にお答えします。

移住はゴールではなく新しいスタートであり、そのスタートラインに立つまで、そして立ってからも私たちが伴走いたします。ぜひ沖縄で描きたい暮らしやキャリアの夢をお聞かせください。

 

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