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「移住転職」をテーマにお役立ち情報をシリーズでお届け

“沖縄に移住して働いてみた”
シンガポールから沖縄にやって来た転職エージェントが考える
今後の沖縄の価値や可能性

皆さんこんにちは。リージョナルキャリア沖縄 株式会社レキサンの花岡です。

前号では玉城が「沖縄のおすすめカフェ&レストラン「5選」」についてお話をさせて頂きました。
本号では、シンガポールから移住してきた私の実体験として、「コロナ禍での海外からの移住転職のためにやっておきたいこと」について触れて参ります。(もし宜しければ、以前に掲載させて頂いた玉城の「沖縄移住にあたりやっておきたいこと」とセットでご覧頂ければと存じます。)

ご転職移住に係り、ご参考までにご活用頂ければと存じます。

目次

  1. 沖縄生活イメージからキャリア構築決定まで
  2. 潜在的にある「沖縄を志望する理由」を論理的に整理して、言語化する
  3. 転職先決定後、移住プロジェクトをなんとなく組み立てて、マネジメントする
  4. シンガポールから沖縄移住までの実生活例のご報告

沖縄生活イメージからキャリア構築決定まで

沖縄移住にあたり

  • 頭でっかちして(沖縄生活イメージと仮説構築)
  • 肌でふれて(訪問して先入観解消、検証、レキサン登録)
  • 意思決定する(沖縄でのキャリア構築決心)           を考えました。

頭でっかちして(沖縄生活イメージと仮説構築)

私はシンガポールで働いた時、潜在的に「今後、日本で働くなら、東京か沖縄かな?」という考えをなんとなく持っていました。東京は働いた経験があるのでイメージが沸くのですが、沖縄は旅行で行ったことも無く、媒体から知るリゾート地のイメージだけを持ち合わせていた状態でしたので、その「なんとなくそう考えている」自分の中の根拠や正体を見つけるべく、まずは訪問するべきだと考え、その前に媒体から知る事が出来る情報を沢山集めて、まずは頭でっかちになって、沖縄での生活や就労の仮説とイメージ構築を行いました。

生活についてはなんとなくYou Tube等を見てイメージがつきましたが、仕事についてはなかなかイメージが沸かなかったので、これはプロに聞いてみるべきだと思い、沖縄の人材紹介会社を調べ始めました。

私自身が人材紹介の仕事をしていましたので、コンサルタントが候補者もクライアントも担当する360度(両面)コンサルティングをやっている会社がいいと思っていて、かつ、地元の企業に詳しい会社が良かったので、沖縄に存在する人材紹介会社を調べた結果、唯一マッチしたのがリージョナルキャリア沖縄 株式会社レキサンでした。そこでレキサンに連絡して、履歴書と職務経歴書を送り、訪問日程を伝え、面談の約束を行った次第です。

肌でふれて(訪問して先入観解消、検証、レキサン登録)

沖縄を訪問し、

  • 沖縄で何かのお役に立てるだろうか?
  • 楽しみを見出せるだろうか?
  • 沸かせたイメージ通りだろうか?
  • イメージと異なる点はどういった所だろうか?等を自分なりに一つ一つ解消するイメージをつけました。

また、完全に普段着(ビーサン、Tシャツ、短パン)ながらレキサンを訪問して、事前に送っていた履歴書と職務経歴書を基に、こちらの経験や強み、今後の方針、なんとなく有る沖縄を志望する理由等を情報交換しつつ、沖縄の企業情報や沖縄就労における特徴等を知る事が出来、約2時間程度代表と面談を行いました。

実際訪問して肌で触れてみた結果、自分なりに頭でっかちを解消することに繋がり、現実的に沖縄への移住転職も進める意思と、ここで自分の人生や今後の可能性を切り拓く意思も持ち、レキサンよりサービス提供を受け始めました。

潜在的にある「沖縄を志望する理由」を論理的に整理して、言語化する

自分の中の「なんとなくそう考えている」正体を訪問で見つけ、「何故沖縄?」を他人に説明できるように言語化するべきだと考えました。理由は、これはきっと面接でも聞かれると思いましたし、シンガポールに転職を希望する候補者様の中には、リゾート感やパラダイス感を求めて転職活動をされ、残念ながら移住に失敗した例も様々見てきていますし、この論点は自分の人生のDirection(方針決め)においても極めて重要であり基本事項だと感じていたからです。

情報の洗い出し

私の場合はまずは情報の洗い出しから行いました。ビジネス軸プライベート軸で考えつつ、やりがいを感じた瞬間と、その中から今後やりたい事、自分が培ってきたもの等を抽出し、沖縄の特徴や課題を整理し、まとめたところ、自分なりに言語化することに成功し、あえて口に出してみれば「確かにこれが自分のやりたいこと/お役に立てること/WinWinWinなことではないか」と改めて感じた所です。ですので、面接で「何故沖縄?」の質問を頂戴した場合は「よくぞ聞いてくださいました!」という気持ちでお応えすることが出来る様に思いました。

転職先決定後、移住プロジェクトをざっくり組み立てて、マネジメントする

結果として、私はレキサンからのオファーを受諾することに意思を固めました。シンガポールで培った経験は沖縄でこそ活かせると感じ、沖縄に貢献することが出来るのではないかと思ったからです。

移住プロジェクト

転職先が決まれば、後はシンガポールから沖縄への移住を成功させる必要があります。
コロナが始まった時期でしたし、想定外のことも沢山起きて、これは簡単には進まないと仮説建て、事態に柔軟に対応できるように移住プロジェクトをあえてざっくりと組み立て、マネジメントすることにしました。

まずは、移住を成功させるにおいて、コロナ禍におけるMustとShould事項を把握し、その上で、譲れること(お金、複数国を訪れるプランのキャンセル等)と譲れないこと(なんとか帰国すること、移住を成功させること等)を整理し、タイムラインを組み立てました。

ToDoリスト

退職交渉をはじめ、関係各所への連絡、シンガポール口座整理、国際引っ越し手配、帰国便の確保、シンガポール住居引払いやビザ返納、公共交通機関以外の移動方法検討、14日間の自主隔離、日本での第一拠点確保、役所への各種届出、日本の口座整理、沖縄住居決めの為の一時訪問、妻の実家に預かってもらっていた家具家電等のピックアップ、車の購入と沖縄の住居への物理的な移動、役所への届出、新住居で必要な家具家電等の調達、レキサンとの連携(入社可能日や必要事項等)等、沢山の事項を必要期間の間に対応し、5月になんとか沖縄入りし、6月からレキサンに入社した形です。

シンガポールから沖縄移住までの実生活例のご報告

シンガポールから沖縄移住までの実生活例をご報告します。
5年シンガポールで一緒に頑張ってくれた妻へのお礼を兼ねて、前職退職直後に複数国(タイ、ニュージーランド、マダガスカル、南アフリカ)を旅行するプランを立てていました。実際、フライト代金やホテル代金を支払いましたが、コロナが始まり、目前で全てキャンセルされました。「そんなことをやっている場合じゃない」という状態であり、譲れないことを優先させる様に考え方を変えました。

退職交渉終了後、就労ビザを返納し、旅行ビザに切り替わり、限られたシンガポール在住可能日数の中、携帯電話や電気ガス水道の停止手配をしたり、日本へのフライト確保を挑戦してはキャンセルされたりを繰り返しつつ、なんとか羽田着のフライトを確保することが出来(沖縄直行便は運航停止)、第一拠点を妻の実家付近の神戸に設けることを決め、日系の国際引越し会社に依頼して日本に荷物を送る手配とパッキングを行い、シンガポール最終日に家を引払い、チャンギエアポートに到着しました。通常ではあり得ない程の客の少なさに衝撃を受けつつ、窓口の係りの方々が複数人集まってきて、今の状態を嘆きながら3名体制でご対応下さったので極めてスムーズに手続きが済みました。

最後にシンガポールで有名なチリクラブ(カニ料理)を思い出として食べ、第二の母国を去るのは名残惜しくなるかなと思ったのですが、通常とは異なる目の前の現実により、感傷に浸ることも無く、目の前のやるべきことをこなしていくといった、業務遂行に近いような感覚で、サクッと羽田に到着しました。

海外から帰国した立場として公共交通機関利用は避けることとし、レンタカーで第一拠点である神戸まで羽田から運転することを決め、5年ぶりの長距離ドライブで妻の実家の協力を得ながら第一拠点に到着しました。

帰国後

自主隔離を終え、まずは役所への各種手続きと銀行口座整理を行い、日本の携帯電話を復活させ、妻の実家に何度もお世話になりながら、沖縄では車が必須であると認識している為に車を購入し、沖縄で住居を決める必要があったので沖縄を訪問し、9社の不動産会社から「2週間後から住める家は見つかりません」と断られてしまった中、1社が心を砕いて協力して下さり、新住居契約が完了して神戸に戻り、レキサンと連携しながら入社日も確定させ、シンガポールに発つ前に妻の実家に預かってもらっていた家具家電を可能な限り車に目いっぱいに詰め込み、フェリー(客はほぼおらず)に乗って沖縄(本部)に到着しました。

本部からは那覇までドライブしつつ、A&W(シンガポールにもあります)でホットドッグとハンバーガーとルートビアーを頂きながら、新住居へ到着しました。勿論テレビやベッド、冷蔵庫や洗濯機、エアコン等何も無いので、車に積んだマットレスや寝袋を活用してその日は眠りにつきました。入社日までの間に、シンガポールから送った荷物を受け入れ、インターネット契約を行い、家具家電を購入し、少しずつ生活の基盤が出来ました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

シンガポールから沖縄への移住は、通常なら普通にできることでありつつも、コロナ禍であった為に想定外の事が沢山起きた為、「乗り越えなければならないこと」にまで至ったと認識していますが、今となれば、自分達なりに創意工夫しながら妻と一緒に乗り越えることが出来た思い出の一つです。

私の場合はコロナが始まったばかりの時期のケースとなりますが、もしもこれから沖縄へ移住されるご予定のあるお方に、少しでもご参考になればと思い実体験を書き綴らせて頂きました。当該情報が今後沖縄に移住されるお方に少しでもお役に立ちましたら幸いです。

【ポイント】

  1. 仮説を建てて、検証する方法がご推奨かと存じます。
  2. 沖縄の賃貸を探す時は、お早めがご推奨かと存じます。
  3. タイムラインを引いて管理すると網羅的把握できてお勧めかと存じます。

※個人の経験と感想が大部分を占めており、詳細を省いている部分も沢山ございますので、悪しからずご参考までにお取り扱い下さいませ。

次回は、長濱より発信して参ります。


※弊社では読者様の「沖縄の転職エージェントに、こんなことを聞いてみたい!こんなことをやって欲しい!」を募集しております。お約束することは出来かねてしまいますが、出来る限りお応えして参りたいと存じます。お問い合わせはこちら
花岡 利季 Hanaoka Toshiki
社会保険労務士
大阪で生まれ、生後7ヶ月でシンガポールへ。大学は日本の武蔵工業大学卒業。日本とシンガポールの両方にて就業経験を積む。JACにてコンサルタントとして活躍。(経理財務人事・コンサルファームが専門領域)2020年沖縄へ移住し株式会社レキサンへ入社。釣りが趣味。沖縄に来てからほぼ隔週で通っている。

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