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皆様こんにちは。リージョナルキャリア沖縄(株式会社レキサン)の玉城です。

梅雨ですね。沖縄は今月5日に梅雨入りが発表され、ジメジメ感が増してきている感じがします。先日温度計をふと見てみると湿度のパーセンテージが、「HI」になっていました。通常は〇%と表示されるのですが、高すぎて計測を放棄したのでしょうか。

この時期は除湿機にとてもお世話になりますね。

さて、前号では長濱より【求職者が選ぶ県内企業の特徴(BPO業界/営業職)】をお届けいたしました。
また、私は前回【企業から求められる求職者(SIer開発者Ver)】お届けしておりましたが、今号では【企業から求められる求職者(インフラ・ネットワークVer)】をお届けいたします。

 

インフラ・ネットワークは企業活動を支える縁の下の力持ち的な存在です。ハードウェアのPC、サーバー、ルーターだけでなく、WindowsやLinuxといったOS、更にはセキュリティも非常に重要です。また、サーバーも昔ながらのオンプレミス型から、クラウド型への移行が進んでいます。


沖縄のインフラ業界について

企業から求められる求職者のお話をするうえで、沖縄のインフラ業界について少し触れさせて頂きます。

沖縄が日本に復帰する前、1960年代にOCCという企業が沖縄に設立されました。現在でもOCCは開発もネットワーク・インフラも行っており、沖縄のITの歴史であり、沖縄を支える重要な企業であります。現在は、OCCをスピンアウトして起業して成功している経営者もいらっしゃいます。更に次の新しい世代の会社も生まれており、技術的なチャレンジでこれまでにはない価値を発揮し、ネットワーク・インフラの枠を超えた新しい領域にチャレンジし始めています。
また、県外から進出してきている企業も増えてきております。

このような状況の中、沖縄ではどういった人財がネットワーク・インフラエンジニアとして求められるのでしょうか?

企業から求められる人材とは

個々の企業の規模や状況によって求めるものは異なってきますが、企業から求められる人材には大まかに以下のようにまとめられるかと思います。

  1. WindowsもLinuxも扱えること
  2. ネットワーク設計から構築運用までの一通りの経験があること
  3. サーバーの設計から構築運用までの一通りの経験があること
  4. クラウド系の経験や理解、興味
  5. 新しい技術へチャレンジする気持ちや姿勢
  6. コミュニケーション
  7. 柔軟た対応力とフットワーク

これらをすべて満たす方はなかなかいらっしゃいませんが、当てはまることが多いと企業側から求められる可能性が高まるかと思います。

沖縄は中小規模のインフラ・ネットワーク企業が多いので、幅広く経験されている方が重宝されます。

それでは、一つ一つ見ていきましょう。

1.WindowsもLinuxも扱える

沖縄はコールセンターやIT企業が増えてきており、中小規模の企業(クライアント)も多いので、コストメリットがあり自由度の高いLinuxを扱えると評価が高くなりやすいです。

特に、システム開発や自社プロダクトと併せてインフラサービスを提供している企業であれば、Linuxの経験もないとそもそも難しいというような場合もあります。

Windows系をメインにIT資産の管理や運用監視等をメインに行う社内SEに近いようなポジションもありますが、キャリアの広がりを考えると、やはり両方のOSを知っている方が有利になります。

2.ネットワーク設計から構築運用までの一通りの経験があること

沖縄におけるインフラ・ネットワークの企業は、企業規模として中小が多いです。首都圏大手のような規模であれば、業務が細かく分担されていますが、中小規模だと細かく分担されていないため、マルチに動ける方が重宝されます。

年齢とポジションにもよりますが、設計構築から運用まで一気通貫の経験があると評価が高くなります。

 

首都圏大手から転職する場合に、壁になりやすいポイントの一つです。
大手だとどうしても規模は大きいものの限られた担当範囲の中で業務を行い、昇進しているパターンが多くなりがちです。一人で幅広いフェーズを担当することが求められる中小規模の会社とのギャップが生まれやすくなります。

3.サーバーの設計から構築運用までの一通りの経験があること

サーバーも同様に、設計から運用監視まで一通りの経験があるかないかで、評価が分かれてきます。

更に、ファイアウォール等セキュリティの知識や、VMwareによる物理サーバーの仮想化や、下記のクラウドの経験・スキルが有ればより良いでしょう。

4.クラウド系の経験や理解、興味

AWS、GCP、Azure等のクラウドを利用するパターンが増えています。

サーバーをオンプレミスからクラウドに変更する流れは今後も加速して行くと思いますので、オンプレミスを理解したうえで、クラウド化を提案できるようなエンジニアであれば頼りにされるかと思います。

5.新しい技術へチャレンジする気持ち

どの分野でも言えることですが、エンジニアもキャリアが続く限り新しい技術などを学び続けなければいけません。

例えばですが、仮にLinuxの実務経験がなかったとしても、自分で用意した環境で構築した経験があるなど、学ぶために手を動かしてチャレンジした経験があれば評価してもらいやすくなります。勉強した(手を動かした)成果をまとめたポートフォリオや、資格の取得をしていればより良いでしょう。

常に新しい技術を学ぶためには、気持ちだけでなくどのように自ら調査して身につけていかなど、調査力なども大事です。

6.コミュニケーション

こちらもどの分野でも大事なスキルではありますが、特に顧客折衝の経験があると評価が高くなりやすいかと思います。

中小企業の場合は、経営層やそのすぐ下のクラスと会話することも多く、コミュニケーション力は、より重要となります。

また、必ずしもITリテラシーが高いクライアントさんだけではないので、相手に合わせた柔軟な対応力も必要となります。

7.柔軟な対応力とフットワーク

中小規模のインフラ・ネットワーク企業では、大手にないような型に縛られない柔軟な対応力やフットワーク力がクライアントからの評価につながりやすくなります。

早めにある程度の裁量で仕事を任されることが多いので、クライアントの状況に合わせて自らの判断で柔軟な対応や提案を行える方が求められます。

少し極端ですが、クライアントのITリテラシーが低く、場合によってはサーバールームなどが荒れているような現場もあったりしますので、機器の整理やルール作りまで含めた泥臭い部分までやる気持ちを持つ必要もあるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回、【企業から求められる求職者(インフラ・ネットワークVer)】について話してまいりました。もちろん、これらは一部要素でしかなく、他にも企業やポジションによって様々な募集背景や課題がありますので、それらを把握した上で自分のスキルと募集企業側のニーズをいかにマッチさせるかという観点も非常に大事です。

 

自分のハードスキル・ソフトスキルや状況などを整理・棚卸しながら、どういったキャリアを築いていきたいか、
または、どういう人生を送りたいか考えながら転職活動を進め、幸せな転職へつなげて頂ければと思います。

このブログを見てくださった方の少しでもお役に立てますと幸いです。

次回は、コンサルタント花岡より発信して参ります。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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