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みなさま、お盆はどうお過ごしでしたでしょうか?

お盆が終わると、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきますね。沖縄は10月頃まで暑いですが、体感では湿度が少しずつ下がってきて幾分過ごしやすくなっているように感じます。

私はお盆前にまたSUPとカヤックで遊んで夏を満喫しています。近々離島にも行こうかと思って、海がキレイな慶良間諸島のどこかか石垣島を狙っています。

海と言えば、テラスからの海の眺めが最高なレストランへ行ってきましたので、ご紹介します。嘉手納基地内でありながら、自由に入れるレストランです。夕日が最高でした。

ジャークチキンタコスを食べましたが、ボリュームもありとても美味しかったです。

Seaside at Kadena Marina/レストランのテラスからの眺め

 

前号では長濱より「沖縄のお盆」についてお届けいたしましたが、本号では、沖縄のお盆に欠かせない伝統芸能である「エイサー」についてをお届けしてまいりたいと思います。

沖縄の伝統芸能「エイサー」について

エイサーとは?

三線(さんしん)の音に合わせた太鼓の勇ましい音、掛け声、踊り、見る者をちむどんどん(ドキドキ、ワクワク)させて一体感が生み出される、そんな伝統芸能です。

沖縄へ訪れたことのある方であれば、もしかしたらどこかの観光地などでご覧になったことがあるかもしれません。私も遠い昔に少し踊ったことがあり、エイサーの太鼓の音を聞くと、ワクワクしてしまいます。太鼓は勇壮で、手踊りは美しく、めちゃくちゃカッコいいです。

伝統芸能ですが、「組踊」「琉球舞踊」「琉球古典音楽」等と比べると歴史は浅く、かつ、大衆的であるのが特徴です。

エイサーの役・構成や使用される道具について

隊列を組み、伝統の特徴的な衣装に身を包み、歌い手の奏でる三線(サンシン)の曲にあわせて大太鼓を抱えたり締太鼓(小さい太鼓)を手にもって打ち鳴らし、手踊りをします。また、踊り手とは別で、白塗りで奇抜なメイクで踊り手が踊っている間をウロウロしながら、観客や踊り手を盛り上げたり隊列を整えたりする役もあります。女性の手踊りはサバ(島ぞうり)を履くのがちょっとしたポイントです。

伝統的には、沖縄のお盆(旧盆:旧暦のお盆)の時期に各地域の集落を地域の青年団で構成されたエイサー隊が練り歩き踊ります。公民館等の集落の中心的な場所で踊ることもあります。各地域でそれぞれ踊りの型を持っていて、地域によっては獅子舞いとの組み合わせもあれば、パーランクーのみで踊る地域もあり、多種多様で非常に面白いです。

沖縄のお盆にはとても重要な伝統行事となっていて、集落の内外からエイサーを見るために多くの人が集まります。

【うるま市公式】エイサー 道ジュネー(完全版)

【うるま市公式】エイサー 道ジュネー(短縮版)

隣同士の集落のエイサーが同じ曲で対決することもあり、「ガ―エー」と呼ばれています。熱いです。

エイサーを行う青年会やイベントについて

私も今年のウークイの日(前号参照)に近くの地域のエイサーを見に行きましたが、子供から大人までとても沢山の人が集まっていました。会場ではブルーシートを敷いて席取りがされていたり、子供たちはエイサーの真似をして踊るなど盛り上がりを感じると共に、地域の重要なイベントであると改めて感じました。

沖縄本島のうるま市や沖縄市等の中部がもっとも盛んですが、沖縄本島のその他の地域や離島、奄美大島でも踊られています。

その起源は400年前とも500年前とも言われていて諸説あるようですが、文献も少なく確実な説が見つかっていないようです。元々は念仏踊りだったという説やもありますが、現在のように太鼓を使う形になったのは戦後だと言われています。

現在では、本島の各地域の青年団が一堂に会して踊る「全島エイサー祭り」や、国際通りで行われる「一万人のエイサー踊り隊」等のイベントがあり、特に「全島エイサー祭り」はとても大きなイベントで、戦後のエイサーの発展に大きく寄与したと言われています。エイサーを踊る青年団は10代後半から20代後半頃までの若者で構成されていますが、近年では地域によってエイサーの担い手が確保できなくなってきているようです。一方で、伝統的な踊りだけでなく「琉球國祭り太鼓」に代表されるような創作的なエイサーの団体も増えてきていて、伝統だけでなく進化も感じます。

また、沖縄だけでなく全国にも広まっています。全国でも大小非常に多くのエイサー団体があり、前述の「琉球國祭り太鼓」は国内だけでなくに海外にも支部を持ち、2,000名を超える会員が所属しています。今号の記事を書くにあたって沖縄県外のエイサー団体を少し調べていたのですが、こんなに多いことを初めて知り、驚いています。

もはや、沖縄の枠を飛び越えて発展していっているようですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は沖縄の伝統芸能であるエイサーについてお届けいたしました。
YouTubeで「エイサー」と検索すると色々な青年団のエイサーがヒットしますので、是非のぞいてみてください。そして、是非直接沖縄でご覧になってください!エイサーの音を聞いて「ちむどんどん」し始めたら、あたなはもうエイサーの虜です。

機会があればエイサー以外の芸能についてもお話できればと思います。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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