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皆さん、こんにちは
リージョナルキャリア沖縄(株式会社レキサン)の玉城です。

12月も半ばに差し掛かり、沖縄でもようやく少しずつ涼しい日が増えてきたようですね。昼間は暑くても夜は半袖だと肌寒くに感じるようになってきました。

師走は色々忙しくもなり、心もなんだかソワソワしています。

移動中に聞いていたラジオで、「あわてぃーる なーか、うてぃちき」(急いでいる時こそ落ち着いて冷静に行動しましょう)という、黄金言葉(くがにことば)が紹介されていました。先人も慌てて失敗を重ねてきたんでしょうね。どれだけ技術が発達して便利になっても人は人という気がしました。

さて、技術の発達と言えばIT技術の日進月歩で進化し、私たちの仕事にも大きな変化をもたらしていますね。IT技術が身近に使えるようになったことや、環境変化のスピードが速いことで、これまで専門の企業に開発を依頼していたようなシステム開発も内製化する企業が増えてきました。それに伴い、社内SEの需要が増えたり、その役割が変化してきているように感じます。

今回と次回の2回に分けて、社内SEの需要が増えてきた背景や、求められることについてお伝えしたいと思います。

今回は「ニーズ」と題して、需要が増えてきた背景などについてお伝えしてまいります。

ニーズ ~社会環境の変化と需要増加の背景~

社内SEのニーズが増えてきた背景や、社内SEを必要としている企業、または求められる役割の変化についてお伝えします。

社会環境の変化と需要増加の背景

需要が増えてきた背景を少し見てみましょう。
需要が増えてきた理由として、以下の2つがあります。

  1. DX、デジタル化
  2. ITツールの増加

1.DX、デジタル化

「DX」がバズワードのようになり、毎日のように何かしらの記事を目にするようになりました。DXとまではいかなくとも、IT・デジタルによる業務の効率化や生産性向上は利益をあげるうえで非常に重要なポイントになっています。

大企業だけの話ではなく、中小零細企業でも取り組みを進め、成功している事例もどんどん出てきています。

デジタル化やDXに取り組む企業と取り組まない企業の差が顕著になっていくのではないでしょうか。

2.ITツールの増加

いわゆるローコードツール・ノーコードツールが進化し、市場が拡大しています。

あるIT関連の調査・コンサルティングを行う企業の調査では、ローコード・ノーコード開発市場規模予測として、2025年は2019年と比べて3倍以上も規模が拡大すると予測しています。

システムを組む際に、必ずしも膨大な初期投資が必要なパッケージを使ったり、SIerにスクラッチで大規模な開発や改修を依頼せずとも、SaaS型のツールを活用し手軽に使い始めたり、簡易的なものならユーザー側でカスタマイズして環境構築や改修ができるようになってきました。SaaS系がほとんどであることも特徴です。

代表的なものをいくつかご紹介します。

CRM、SFA

「SFA」は、セールスフォースオートメーションの略です。「営業支援システム」であり、営業プロセスの効率化や自動化を担います。

「CRM」は、カスタマーリレーションシップマネジメントの略です。「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」を行うシステムです。このシステムを活用することで、長期で顧客と良い関係を保つことで、LTV(ライフタイムバリュー)の向上を目指します。

SaaS型でローコード開発できるシステムが多く、SFAの機能もCRMの機能も併せ持っている場合が多いです。

代表的なものはSalesforce、kintone等があります。

また、デジタルマーケティングのためのMA(マーケティングオートメーション)というツールもあります。

会計やバックオフィス系

紙を使わずにデジタルで経費清算や勤怠管理等の処理を行います。ユーザー側で機能追加したり、他のシステムと連携させることで、それぞれの処理を連携させることもできます。こういったツールの登場で企業設立時の初期投資を抑えられるようになってきました。規模の小さな企業にとってはとても便利で強力なツールであるように思います。

代表的なものはfreee、マネーフォワード、楽楽シリーズ等があります。

CMS

「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略です。簡易的な操作でWEBサイトが自動で生成できるようになります。規模の小さな企業や個人事業主でも少し勉強すれば、専門の開発会社に依頼せずとも自らWEBサイトを構築できるようになりました。

代表的なものはWordPress、Jimdo、Wix等があります。

これらは一部にすぎません。社内の情報をデータ化するだけでなく、データ化されたものをきちんと吸い上げて可視化し経営に役立てるものや、複数のソフトウェアにまたがって人が行っている単純作業を自動化させるものもあります。 

システム開発等の内製化の状況

少し古い情報ですが、IPA発行の「IT人財白書2020」によると、内製化が活発になっている様子が分かります。

https://www.ipa.go.jp/files/000085256.pdf
※出典:IPA「IT人材白書Copyright © 2020 Information 2020」概要」より

上記はIPAが実施した企業の社内でのITのスキルを蓄積・強化するための内製化状況に関する調査です。

従業員規模別の結果を2018年度調査と比べて、2019年度は「企画・設計など上流の内製化を進めている」割合が、従業員規模の大きさにともなって上昇しています。1,001名以上のユーザー企業においては、「企画・設計など上流の内製化を進めている」割合が47.8%となり、14.5ポイント上昇もしています。

沖縄県内は?

沖縄県内の中小企業でも内製化の動きが活発になっているように見受けられます。当社でも昨年から現在まで、8社以上のお客様に対して内製化に関わる社内SEの採用のお手伝いをしてきました。

従業員規模500名を超える企業から、50名以下の企業まで規模も様々です。

どの企業も特徴的だったのは、経営側が意思を持って内製化を進めている点でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
もっと細かい部分までお伝えすると終わりが無くなってしまいそうなので、今回は一旦ここまでに致します。

次回は、社内SEに求められていることをお伝えいたします。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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