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“沖縄に移住して働いてみた”
シンガポールから沖縄にやって来た転職エージェントが考える
今後の沖縄の価値や可能性

皆さんこんにちは。
リージョナルキャリア沖縄 株式会社レキサンの花岡です。

12月も下旬に入り、2022年が終わろうとしております。
師走の候、皆様お忙しくお過ごしと存じますが、何卒、お身体大切に、2022年を最後まで一緒に、走りきることが出来たらと思います。

さて、前回は「沖縄の皆様の思いやりと優しさについて(前編)」をご紹介いたしましたが、今回は後編を、お伝えして参りたいと存じます。これから沖縄に移住やご転職をされる方々には、ご参考までにお捉え頂ければと存じます。

―目次(後編)―

  1. 【転】運命を決定づける連絡 
  2. 【決】結果の来訪
  3. 【エピローグ】プラスアルファの事象

沖縄の皆さまの思いやりと優しさについて(後編)

■運命を決定づける連絡

前回、まくぶちゃんの行方不明から探索にかかり、状況と心情を書き綴って参りました。妻の涙と、現実的に状況を覆すことが出来ない事実が、私の心の中を占領し、良くない想像ばかりが頭を巡ります。そんな中、後半ではまくぶちゃんの運命を決定づける連絡が届きます。これを書き綴る前に、一つ事前説明(伏線)をさせて頂きます。

我々が探索から家に帰る際、ロビーで困っていらっしゃるご家族がいらっしゃいました。ご友人をお外までお送りされた様なのですが、鍵を自室に忘れてしまわれたようで、鍵に反応するロビーのセキュリティードアが開かずにいる状況の模様でございました。私は代わりにドアを開けて差し上げ、そのご家族はご無事にご自宅に戻っていかれました。

※この後、まくぶちゃんの運命を決定づける連絡を書き綴って参ります。上記伏線は後ほど回収されます。

 

深夜帯の時間に、「階下に住んでいる」と仰る沖縄のお方(以降B様)から、「夜分にすいません。でも、きっと心配していらっしゃると思って連絡しました。チラシ見ました。インスタグラムやってますか?インコを保護した情報が載っています。」と、大変貴重な情報を頂戴いたしました。夜分遅くにもかかわらず大変にありがたい情報を頂戴し、心からお礼をお伝えしつつ、詳細をお伺いし、「インスタグラムを挙げていらっしゃる方に花岡さんの情報をお伝えします」と仰って下さいました。

私からも行動する必要があると思い、インスタグラムをインストールして、迷子の鳥を掲載して下さっている情報を拝見し、投稿されている写真からまくぶちゃんであることを確信しました。掲載主の方(以降A様)からも、先程の情報のご提供者のお方と「インコだより」を経由して私のメールにご連絡を下さり、日を跨いだ時間であったにもかかわらず大変ご丁寧にお電話も対応して下さり、「夕方に保護しています!お迎えに来ていただくには夜も遅いので、明日にお返ししますね!」と、仰ってくださいました。B様も連携して下さっており、申訳ない気持ちと感謝の気持ちが溢れんばかりの思いでした。

電話を終え、奇跡が起きたと思い、人生最良の日の一つでは無いかと思うくらいの興奮に包まれました。

関係して下さった皆様、情報提供して下さった方々、そして保護して下さった方に、心から感謝したい気分でした。そして何よりも妻に伝えたい気持ちを強く抱いており(勿論、妻は全てを目撃していますが、電話内容までは聞こえなかったと思います)、妻と一緒に、沖縄の方々は、本当に優しく、心に寄り添って下さる方々ばかりだと語り合いました。心身ともに疲労困憊だったのですが、活力が湧いてきましたし、明日にお目に掛かるA様や、助けて下さったB様をはじめ、情報をご提供下さった方々へ感謝を直接伝えるべきだと思い、深夜もやっているお店に車で出かけ、お礼の品を見繕って買って帰り、その日は短い時間を泥のように眠りました。

 

■結果の来訪

翌日の朝、早くに目が覚め、いてもたってもいられない気持ちを抑えながら、まくぶちゃんのケージをもって約束した待ち合わせ場所に向かいました。そこは、我々の住むマンションの正面近くにある施設でした。「ごめん下さい」と中に入ると、すぐにA様が「こんにちは!」とお迎えして下さり、わざわざまくぶちゃんの為に準備して下さっただろう餌の沢山準備された清潔な環境のケージ中にまくぶちゃんを入れて下さっていて、直接会わせて下さいました。

まくぶちゃんと目が合って、私は感極まり、何度も「まくぶちゃん!」と呼びかけ、いつもまくぶちゃんをケージから出す際のルーティン通り手でお迎えし、まくぶちゃんが私の手に嘴を上手に使って乗り、まくぶちゃんはいつもの通り私の手を伝って肩に乗り、ぴっぴ!と私の顔を嘴と舌で興奮気味に触れてきます。私はまくぶちゃんに顔を摺り寄せてまくぶちゃんの存在を何度も確かめ、「本当にごめん!」「素敵な方に保護してもらえて本当に良かったね!」と、TPOを無視して声を上げたと記憶しています。

ご迷惑をおかけしているにもかかわらず、そんな私達を、周囲の方々は大変温かく見守って下さり、「インコちゃん、とっても喜んでるさ!」「嬉しいねえ、ほら、でーじ(とても)甘えてるさ!」「よかったねえ!本当によかったねえ!」と、声をかけて下さり、本当に涙が出そうになり、私は何度も「まくぶちゃん!」と呼びかけながらまくぶちゃんに顔を摺り寄せて、皆様と、誰よりもA様にお礼を伝えました。

まくぶちゃんの状態は非常に元気で健康であり、良い香りがして、とても素晴らしいケアをして下さったことが分かります。また、A様の温かく素晴らしいお人柄、きっと鳥の飼育経験がお有りである事等も、清潔なケージとケージ内の餌からも伝わってきます。改めて感謝の意を口にし、費やしてくださったであろう費用をお支払いしたい旨を伝えましたが、「私も、以前鳥さんを飼っていたので!それは大丈夫です!」と、優しくご対応下さいました。気持ちばかりのお礼の品をお渡ししつつ、まくぶちゃんを発見して下さった当時のお話を伺いました所、「まくぶちゃん、私の車の上にいたんです!かわいい子がいる!と思って手を近づけたら、私の頭の上に乗ってくれて!人に慣れているから飼われていると思いましたし、ここにいるということは迷子だと思い、そのまま保護して、インスタグラムに掲載して拡散を皆さんにお願いし、インコだよりの情報に辿りつき、フォロワーさんからも花岡さんの情報を聞いて、連絡した形です。こんなに早く飼い主さんにたどり着けるなんて思わなくて、皆さんに感謝です!それから、まくぶちゃん、とってもお利口さんでしたよ!かわいくて愛着が湧いちゃいました!」とお話下さり、私は改めて、A様へのご恩を忘れない気持ちと、沖縄の方々の温かさへの感謝の気持ちを抱きました。

まくぶちゃんを持参したケージに移し、A様にお礼をお伝えし、周囲の皆様に「ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、温かくご対応下さり、大変にありがとうございました!」とお伝えした後、まずはすぐにまくぶちゃんを家に連れて帰りました。まくぶちゃんの入ったケージをいつもの場所に置き、まくぶちゃんが本当に帰って来てくれた事実を噛み締め、ケージ越しにまくぶちゃんとほんの少しの時間触れあい、謝り、返って来てくれた感謝を伝え、私はすぐに、B様と情報提供して下さった方々の元へお礼を伝える為に出かけました。

同じマンションに住むB様のフロアでエレベーターを降り、お住まいの呼び鈴を鳴らし、お出迎え下さったB様のお顔を拝見した際、私が昨晩に代わりにセキュリティードアを開けて差し上げたご家族のお方だと認識しました。私の頭の中は、まくぶちゃんが帰ってきたことの喜びと、そのご連絡を下さったB様への感謝の気持ちで舞い上がっていることも手伝って、「何て伏線回収だろう!?こんな嬉しいことってあるんだ!」と、不思議なご縁に感動を覚え、B様は「あら!昨晩はありがとうございました!ホント助かりましたよー!」と仰って下さいました。また、B様からの情報のご提供がまくぶちゃんの運命を決定づける連絡であったことと、深夜であったにもかかわらず「本当にご心配だったでしょう」と、優しくこちらを慮ってお付き合い下さったご対応へ、心からの感謝の意をお伝えし、気持ちばかりの品をお渡ししながら、「本当に見つかってよかったですね!今後も、ご近所さんとして、宜しくお願いしますね!」と温かくご対応下さり、私は改めてお礼をお伝えし、その場を後にしました。

その後も、情報提供下さった方々や、保育園にもお礼の品をお渡ししつつ、皆様の本当に優しく温かなご対応に感激し、沖縄の皆様に支えられて、まくぶちゃんに再開することが出来たことを、帰り道に改めて実感した次第です。

帰宅後、またすぐに妻と一緒に(今度はじっくりと)まくぶちゃんと触れ合い、やらなければならないこと以外の時間は全て、まくぶちゃんと一緒に過ごし、感動と安堵に包まれ、家族が一緒である喜びを噛み締めて、まくぶちゃんを眠りに就かせました。

 

■沖縄の皆様の思いやりと優しさについて、プラスアルファ

まくぶちゃんの帰還後の最寄の祝日に、妻と買い物をしている最中、一本の電話が届きました。「はい、花岡です。」と電話に出ると、「チラシを見て電話しました。実は、鳥が見つかったという情報ではないのですが、私も以前、飼っていた鳥が迷子になって、帰って来た経験があるので、その詳細をお伝えしようと思って、お電話させてもらったんです。」と仰ってくださいました。ご自身が経験者であるため、こちらの気持ちがわかり、私を慮って、勇気づけ、希望を与えて下さろうとしてくれているご姿勢をお見受けしました。私は頂いたメッセージに心からの感謝と、まくぶちゃんの顛末をお伝えし、「見つかったの!よかったですねー!いなくなった時は絶望と、暗い気持ちだったでしょう。お互い、鳥を飼う者として、気を付けて行きましょうね!見つかって本当に良かった!」と、温かいご対応をして下さいました。

通話を終えた後、私は改めて、沖縄の方々は本当に、大らかで、優しくて、親切で、相手を慮って下さり、実際に人助けの為に行動に移してくださる方々である事を、まくぶちゃんを通して実体験として知りました。私が触れ合わせて頂く沖縄の方々は、本当に素晴らしい方ばかりで、沖縄の方々と沖縄に、心から感謝申し上げます。

まとめ

今回は沖縄の皆様の思いやりと優しさについて、実体験として触れて参りました。沖縄の方々は、本当に素敵な方々ばかりです。これから沖縄に移住転職する方々にはご参考程度にお捉え頂ければと存じます。


弊社では読者様の「沖縄の転職エージェントに、こんなことを聞いてみたい!こんなことをやって欲しい!」を募集しております。お約束することは出来かねてしまいますが、出来る限りお応えして参りたいと存じます。お問い合わせはこちら

花岡 利季 Hanaoka Toshiki
社会保険労務士
大阪で生まれ、生後7ヶ月でシンガポールへ。大学は日本の武蔵工業大学卒業。日本とシンガポールの両方にて就業経験を積む。JACにてコンサルタントとして活躍。(経理財務人事・コンサルファームが専門領域)2020年沖縄へ移住し株式会社レキサンへ入社。釣りが趣味。沖縄に来てからほぼ隔週で通っている。

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