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新年度を迎えました、皆様いかがお過ごしでしょうか?
新年度からは新しいチャレンジを決意している方もいらっしゃるかと存じます。

私は昨年に引き続きIT関連の研修への参加や、中国語の試験への再チャレンジ(昨年は落ちてしまいました。。。)をするつもりです。

さて、今回はDXを中心に沖縄におけるIT関連の研修などのご紹介をいたします。
沖縄県は昔からITに関する取り組みを行ってきました。最近では昔よりもIT人材育成に関して力をいれていて、研修が豊富にあります。

弊社も正会員として所属してるISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)が実施している研修の中から私が参加してみた研修のご紹介をいたします。

ISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)とは・・・一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センターは、沖縄県経済の振興を図る産業支援機関として、県内産業界の課題解決と新たな価値創造を促進するため、データとデジタル技術の利活用とイノベーションをもたらす機会を創出することを目的として設立された組織です。

【目次】

  1. 沖縄県がIT人材育成に力を入れている入れている理由
  2. 沖縄県のIT研修の一部をご紹介
    1. 沖縄県DX人材養成講座
    2. デジタル技術利活用講座 アドバンスコース
    3. データサイエンティスト人材養成プログラム 基礎クラス
  3. まとめ

沖縄県がIT人材育成に力を入れている理由

沖縄県では長年にわたり、観光産業以外の収入源を作り出したいと必要がありました。その中で、県は離島県という環境に配慮した産業として、ITに注目しています。

最初にITによる振興を進めた時は、若者の失業率が問題視されていました。そのため、需要の多い単価の低い下請け仕事やコールセンターなどの仕事が増えました。一定の雇用は生まれたものの、下請けモデルでは利益が低い傾向にあるため、そこから脱却することを目指すようになりました。

更に発展・高度化するために、ITを推進する団体の設立が模索され、ISCOが設立され、中長期的なIT産業戦略の構築が進められました。
今では、上流で高度な仕事を行うIT企業や自社でサービスやプロダクトを開発する企業も増え、以前よりも発展が見られます。

 

また、沖縄では、デジタル化やDXの取り組みが本土に比べて遅れていると言われており、非IT企業がITを活用することで発展する可能性があります。県としても、各産業にテクノロジーを取り入れ、付加価値を向上させるための「リゾテックおきなわ」の取り組みなどを進め、産業振興を推進しています。

一方で、人口減少は他県と同じく課題になっています。現在は県の人口は増加傾向にありますが、国立社会保障・人口問題研究所によると、2030年前後にピークを迎えた後に減少に転じると見込まれています。人口の減少に伴い、効率化による利益確保が不可欠となります。そういった観点からも、沖縄県はITに力を入れていると考えています。

沖縄県のIT研修の一部をご紹介

今回は私自身が参加した研修をご紹介します。実体験した中での内容や所感をお伝えできればと思います。

沖縄県DX人材養成講座

概要

沖縄県内企業における経営課題に対する手段としてデジタルを活用した解決が実現できる為の人材育成を目的とした講座。沖縄県が主催でもあるので無料の講座でした。金銭的支援を行ってくれるのは大変助かりますね。

参加している方の業種はIT企業所属の方よりも事業会社所属の方が多かった印象です。

事業会社の方は様々な業種にいらっしゃいました。

テクニック的な話ではなく、DX(社内改革に近い)を推進するには組織の中でどう動くかも考えた内容。心理的安全性や、会社を巻き込むために重要なことの話、自社やチームの問題点の洗い出しや、社内で提案を進めるための方法など網羅的な講座でした。

また、過去参加し自社内でDXプロジェクトを推進した方の体験談などもありました。

学んだこと 得られたこと

ツールや表面的なテクニック的な話ではなく、「同課題を抽出するのか、DXを推進するために組織とどうかかわるか」という本質的な内容がとてもためになりました。

また、共に学ぶ仲間として他業種の横のつながりができることは財産になると思います。講師の熱量が高く、受講しているうちに自分の気持ちや意識が高まっていくのを感じる口座でした。講座の主旨とは違いますが、誰かに何かを伝える際の熱量や態度は非常に大事であると感じた講座でした。

デジタル技術活用講座 アドバンスコース

概要

デジタルマーケティング、サイバーセキュリティ術、Excelでのデータ分析とデータマネジメント、デジタル化推進に必要なスキルセット、Googleアプリ活用、Google Apps Scriptを活用など日々業務を行う中で役に立つ知識やテクニックを紹介する講座でした。

こちらも無料の講座です。

前述のDX人材養成講座よりも、より身近で日常業務の中で使えるような知識の習得を目的とした内容になっていました。研修を受けた直後からでもすぐにアクションに移せるような内容が多く、身近で実際的なコンテンツが豊富でした。

こちらも多様な業種の企業の方が参加されていました。

お話の内容からITへの理解度はそれぞれ様々な印象でしたが、デジタル化には興味あるけれども何からスタートすべきか、といった課題を持たれた方が多く参加していた印象です。

学んだこと 得られたこと

明日からでもすぐ活用できるテクニックや知識が一番の学びでした。これからデジタル化をはじめるという方にはとっかかりやすい内容であったかと思います。GAS(Google Apps Script)は何ができるのかの紹介と初歩の簡単なコード入力でしたが、業務効率化に大きく貢献できそうなものなので、講座をきっかけに学ぶ方もいらっしゃるかもしれません。

GASはルーティーンワークで同じ作業を多く行うような仕事にはインパクトが大きいかもしれません。

データサイエンティスト人材養成プログラム 基礎クラス

データサイエンティスト人材養成プログラム 基礎クラスには次の内容が含まれます。

こちらは有料の講座でした。

eラーニングでの基礎知識習得のパートと、ワークショップで実際に分析するパートがありました。eラーニングでは、データサイエンスを行うにあたっての基礎の基礎を学び、データサイエンスの概念から、分析の基礎的な内容を学びました。ワークショップではチームを組んで、課題に対して担当を分けて取り組み、最後に発表という流れでした。

様々な業種・職種の方が参加していて、皆さん現場で日々データと向き合っているようです。中には沖縄県内の商社の社長さんもいらっしゃいました。

ワークショップで出された課題は、今回挙げた3つの中では一番大変だったかもしれません。その分、力がついた実感もあります。

学んだこと 得られたこと

「データサイエンスとは?」という基礎的なことから、実際に手を動かすところまでを体験したことで、データサイエンスの入り口の理解になりました。データサイエンスそのものもそうですが、学び続けることで分析的な思考法であったり、多面的な物の見方を身につける助けになりそうです。

まとめ

全ての内容を業務へ活かすことはできていませんが、参加すること自体にも意義があると感じています。講座の内容で視野を広げたり知識を習得することはもちろんですが、普段関わらない業種他種の方々と関わり、共に作業を行うことも学びを意識を高めることにつながり、とても新鮮に感じられました。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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