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皆さんこんにちは。リージョナルキャリア沖縄 株式会社レキサンの花岡です。

さて、前回は「沖縄の経理キャリアについて」のご相談について、実状を交えた記事を書かせて頂きました。
今回は「沖縄の企業における組織開発の課題感と可能性について」、触れて参りたいと存じます。

沖縄の経理キャリアについて

沖縄で働く上での経理のキャリア形成

沖縄の企業における組織開発の課題感と可能性について

  1. 沖縄の産業構成と規模感の特徴
  2. 沖縄の企業における組織開発の現状や課題
  3. 今後の可能性と打ち手の考察
  4. 求む、沖縄の組織をまとめるキーマン  

本号では、「沖縄の経理キャリアについて」のご相談に、触れて参りたいと存じます。

沖縄の産業構成と規模感の特徴

沖縄の産業構成と規模感の特徴を述べるにあたり、他県と比べて、まず地理的特徴に触れて参りたいと存じます。具体的には、周りが海で囲まれております為、他県とのネットワークは空路や海路(もしくは電子ネットワーク)となり陸路が除外されます。

また、他県には無い美しい自然があり、加えて米軍が存在し、人々の行動のほとんどが自動車であること等も特徴的だと思います。

なので、そんな沖縄では、発展してきた産業として、旅行観光サービス、電気ガス設備(米軍向けを含む)、海運、航空、運送、建設、不動産、小売り・スーパー、飲食、IT、福祉、自動車、等が挙げられると存じます。

逆に言えば、土地が狭いので土地を必要とする産業は少ない形です。(例えば製造業などは少ない一方、外資の特徴的な製造業があるといった形です。)

 

もちろん、上記の業界には大手が存在しており、当該業界や他の業界に中小企業が密接に関連している状況でございます。

なお、沖縄には5つの上場企業があり、サンエー(スーパー)、沖縄電力、沖縄銀行、沖縄セルラー電話、琉球銀行が該当し、オリオンビールが近い将来に上場する見込みと存じます。

すなわち、沖縄の企業のほとんどが中小企業と言えるでしょう。

 

沖縄の企業における組織開発の現状や課題

沖縄の企業のほとんどが中小企業であり、賃金においては47都道府県中最下位が長く続いています。沖縄の成長には、生産性の高い組織へシフトしていくことが大事だと見受けられます。

そのような状況がある中で、変革を行っている企業も増えてきています。

中小企業の中でも、事業承継・相続のケースも多く、最近では2代目や3代目が継承するケースがあります。引き継いだ社長がこれまでの実績と信頼のある自社に新たな改革を推し進めようと頑張っているケースが多く見受けられます。

生産性を上げるための変革として、DX化やIT導入による業務効率化等に一生懸命取り組んでいます。

例えばチャットツール導入等によるコミュニケーションを効率化して活性化させ、組織をより良い方向に導くことに成功しているケースです。チャットツールを導入することによって、取るべきコミュニケーションがスムーズに取れるようになったり、プロジェクトの進行がスピードアップしたりと、組織活性化やプロジェクト進行スピードアップに一定の効果があると見受けられます。

しかし、ITツールを導入してDXに取り組んでも、組織開発において大きな問題があります。

それは、組織開発を引っ張っていける人材が沖縄には足りていません。

とあるクライアントの人事責任者から以下の声をいただいたことがあります。

「沖縄はホントに人事の候補者が少ないですよね。。部分部分の経験者はいても、ある程度の難易度の実務を全般的に経験している人も少ない印象です。例えば県外の大企業の場合、人事経験者は多いですが、今度は細分化した担当者制になっているので新卒採用はできても労務の経験や知識がない、などがありますね。HR領域全般を幅広くカバーしている人は沖縄で活躍できる環境があると思います。

と、おっしゃられていて、さらっとした表現ながら、個人的には、沖縄の転職マーケットの観点においてとても的確なポイントをついていらっしゃると感じております。

 

すなわち、沖縄には、組織開発を含む網羅的なことが出来る人事が不足していると見受けると同時に、HR領域を幅広くカバーしている人事は沖縄で活躍する場があると考えられます。

 

今後の可能性と打ち手の考察

沖縄がより成長していく為には、生産性の高い組織へのシフトが大事だと存じ、その為には組織開発が重要であると存じます。沖縄の中小企業の社長が頑張って組織開発を進めている現状は、一つのキーになるとお見受けします。ただ、社長は組織開発以外にも沢山の仕事があるでしょうし、組織開発を専門的に実行することが難しいケースが多いと存じます。

生産性の高い組織への生まれ変わるには、会社全体が一丸となる必要があります。

社長が組織開発を行うことを進める意思を強く持つのはもちろん、人事領域の人財がリーダーとなって、各部署の長とタッグを組む必要があります。

最適な方法を模索しながらリソースを投下しつつ、複数の多角的な施策や組織開発を行い、導入前と後で結果の振り返りを細かく行いながら、個人を育成しつつ、組織が大きな利益を出せる様にしていく必要がある様にお見受けします。

上記のミッションを成功させる為に、まずは組織開発を行う意思を持つことや、リソースを準備する事、そして、実行を行える優秀な人事の採用が求められると考えます。

 

求む、沖縄の組織をまとめるキーマン

今回の記事では、

  • 沖縄の産業構造と規模感の特徴から「どんな会社があるのか」を、
  • 沖縄の企業における組織開発の現状や課題から「そこではどんな壁に面しているのか」を、
  • 今後の可能性と打ち手の考察から「では、どうすれば可能性が切り拓けるか」

を述べて参りました。

※沖縄の組織開発においては決して上記に限った形ではございません。

傾向の一角としてご参考程度にお捉え頂ければと存じます。
世代交代も起こり始めている沖縄では新しい挑戦や変革を行ってきています。その中で、これからの沖縄の組織を強くするためにHR領域の人材を求めています。

少しでも気になる方がいらっしゃいましたら、沖縄の企業の状況や情報をお伝えしますので、お気軽にお問い合わせください。

今後沖縄への転職、沖縄での転職をご検討中の皆様に、少しでもご参考としてお役に立てましたら幸いです。

弊社では読者様の「沖縄の転職エージェントに、こんなことを聞いてみたい!こんなことをやって欲しい!」を募集しております。お約束することは出来かねてしまいますが、出来る限りお応えして参りたいと存じます。

花岡 利季 Hanaoka Toshiki
社会保険労務士
大阪で生まれ、生後7ヶ月でシンガポールへ。大学は日本の武蔵工業大学卒業。日本とシンガポールの両方にて就業経験を積む。JACにてコンサルタントとして活躍。(経理財務人事・コンサルファームが専門領域)2020年沖縄へ移住し株式会社レキサンへ入社。釣りが趣味。沖縄に来てからほぼ隔週で通っている。

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