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2度の転職を通し、キャリアチェンジとキャリアップを果たしたシステムエンジニアの水橋大地さん。2023年1月には、静岡から沖縄へのIターン転職に成功。現在は、沖縄を代表する通信事業者「沖縄セルラー電話株式会社」でDX推進事業を牽引しています。

彼の転職をサポートした株式会社レキサンの玉城良樹コンサルタントが久しぶりに水橋さんを訪ね、転職やキャリアについて語り合いました。

「私の原動力の一つは、鬱屈感だったかもしれません」
常に高みを目指し、たゆまぬ努力で目標をクリアし続ける水橋さんが語る、意外にも聞こえるその言葉の真意とはー。(2023年3月取材)

「守りのDX」から「攻めのDX」へ

玉城:ご無沙汰しています。沖縄に移住され、沖縄セルラー電話で働き始められて約3カ月が経ちました。調子はいかがですか?

水橋:プライベート面では、システムの構築・運用を担当していた前職時代に比べ、時間的なゆとりが生まれました。妻の機嫌も良くなりましたね(笑)。仕事面では、ITに関するイメージが、自分の中でガラッと変わりました。

玉城:イメージが変わったとは?

水橋:前職では、ERPシステムの基盤を構築・保守する業務がメインでした。顧客のビジネスを止めないことを最重要に置くという責任はありつつも、硬派な印象でした。ERPの設計思想を顧客ビジネスに最適化するという「守りのDX」と呼ばれるものに近いです。一方、セルラーで「通信」という軸に触れ、よりユーザー目線を意識できるようになりました。顧客のビジネスをイチから変革しうる技術にも触れ、通信事業者が世の中に与えるインパクトを実感できるようになり、「守りのDX」から「攻めのDX」へと、自分の認識が変化しているのを楽しく感じているところです。

玉城:ERPは、顧客に合わせてシステムを効率的に作り上げ、保守する仕事ですからね。「世の中にインパクトを与えたい」「自分を高めたい」という想いを大切にされる水橋さんが目指すところとは、少し異なっていたのかもしれませんね。

水橋:そうですね。私は働けるうちに“自らにとっての高み”を模索し続けたいと思っています。具体的な軸としては世の中にインパクトを与えうる技術を追いかけ続けることで、社会と密接に関わりながらも個人として自立した人間になることです。

玉城:通信事業は公共的な立ち位置でもあり、インパクトは大きいと思います。

水橋:例えば、弊社が展開している「おきなわ自然保護プロジェクト」では、マングースの生態調査と捕殺試験を、AIを活用した自動画像判別システムを用いて展開しています。これは通信事業者のセルラーだからこそできる取り組みだと思います。

玉城:汎用性が高そうな技術ですね。

 

鬱屈感をバネに!転職で人生が好転

玉城:話は遡りますが…水橋さんは新卒から8年間、生産管理業務を担っておられました。そこから未経験のIT業界へ転身されたわけですが、大変なことも多かったと思います。レベルアップに向けた戦略的な学びや、やるべきことに真っ直ぐ向き合う姿勢など、何が水橋さんの原動力となったのでしょうか。

水橋:私の原動力の一つは、鬱屈感だったかもしれません。10代までの私は、「自分は何でもできる」といった感覚がありました。ただ、20代後半になり、順風満帆に見える周囲の方々と自分を比較することで「自分は何も成し遂げていない」と感じるように。「このまま何も残せず終わるのか」という鬱屈感を脱するため、救いを求めるように資格取得に励むようになりました。

玉城:周囲の方々とご自身を比較され、悩まれたのですね。

水橋:そうですね。ただ、資格が人生を好転させるかと思ったら、そうではありませんでした。知識だけでなく、行動して人や世間を知らなければ、成功なんてできないと思うようになりました。当時の仲が良かった同僚にもそう指摘されましたね。そのタイミングで1度目の転職活動を始めたわけです。

玉城:ご自身の強烈な感情に向き合うことは苦しいことでもありますが、水橋さんはそれを受け止められる方なのですね。

水橋:もともと大学で情報システムを学んでいたので、IT業界への興味はありましたが、何よりも自分の理想と現実のギャップが大きかったわけです。工場で働いている同僚だって、それぞれにちゃんと結婚して家庭を築いて、そこに根を張る覚悟をしているのに、「自分は何もできてねーじゃん」と…。

玉城:ちゃんとアンテナを張って行動された結果、今の水橋さんがいるわけですね。感じて行動できるのは感性があるからだと思います。

水橋:ありがとうございます。転職活動には1年かけ、何度も転びながら、当時の転職エージェントに後押しいただき、良いご縁に巡り合えました。未経験のIT業界への転職が成功したことで、自分に自信がつき、転職後すぐに「結婚したいな」と思って行動を始めました(笑)。

玉城:婚活ですか?

水橋:婚活って言われると恥ずかしいのでやめてください(笑)。でも、そうですね。地元の友人が次々に結婚する中、私も結婚したいと思い始めたわけです。

玉城:1度目の転職が人生を好転させた印象ですね。そして、ご結婚されたことで再び新しいチャレンジをされ、沖縄へのIターン転職へと繋がったのですね。

ジャストフィットな連絡、出会いに感謝!

水橋:そういえば、今回の転職に当たって、不思議に思っていたことがあります。私が最初に登録した求職情報を見て、玉城さんからご連絡いただいたわけですが、「沖縄」というキーワードは記載していなかったのに、玉城さんから「沖縄に転職したいのではないかと推察しました」的なメッセージがきたんですよ。

玉城:そうでしたね。何で分ったのかな。何かあったんでしょうね(笑)。

水橋:いろんな方から連絡をいただいたのですが、私が内心考えていた「沖縄」にジャストフィットな文面を送ってくださったのは玉城さんだけ。でも玉城さん、ぶっちゃけ最初はやる気なかったでしょう〜(笑)。

玉城:いやいやいや〜。距離感をはかっていただけです。選択肢が沖縄だけではないと分っていたので、水橋さんご自身の整理がつかない状態で、「ぜひ沖縄に」と熱くなりすぎると良くないかなと考えていたからです。

水橋:なるほどです。しばらくして、沖縄セルラー電話の求人をご提案いただき、気持ちが動きました。その時に初めて御社のHPを拝見したのですが、ブログを含めてすごく良いなと感じました。

玉城:ブログも読んでくださったのですね。

水橋:沖縄に根を張っていらっしゃることが、ブログを読んでよく分かりました。「レキサンの方たちは真摯に仕事されているな」と。地域に根ざした独自性は強みだと思います。面接の練習にも付き合ってくださり、自分が不安に感じていたことを丁寧に掬い上げてくださったと記憶しています。

玉城:良い記憶を持っていただいていますね〜(笑)。私は何より、リサーチ力や物事に真摯に向き合う姿勢といった水橋さんの良さを、面接官に初見で分かってもらえるサポートをしたいと意識していましたね。

水橋:やっぱり大人だなぁ…(笑)。最後の一押しをしてくださったのは玉城さんだと感じています。玉城さんがいなかったら今の自分がいないのは確実なので、出会えて運が良かったというか、出会えてありがとうございます。

玉城:こちらこそ、ありがとうございます。水橋さんは自分のことはご自身でしっかり責任を持って決めていく、とても成熟された方だと思っています。

水橋:玉城さんとは縁があると感じています。私がダメになりそうな時は、よろしくお願いしますね(笑)。とはいえ、玉城さんはレキサンのブログでもプライベートなことは書かれないので、実はよく分かりません。なので、次は私が玉城さんを掘り下げていく番かもしれないです(笑)。

玉城:それは今度、レキサンの恩納村事務所がある沖縄科学技術大学院大学(OIST)にお連れする時にでも(笑)。本日はありがとうございました!

(写真&文 佐藤ひろこ)

対談を終えて

水橋さんと改めてじっくりお話し、人生を切り拓いていく意志力を感じました。ご自身とご自身が置かれている環境を客観的に見つめ、可能性を切り拓くためには何が必要かを見定めて突き進む方だと感じています。そういった力を元々お持ちだったので、私が適切な企業様を紹介させていただいた後は、ご自身でチャンスをつかみ取られた印象が非常に強いです。

好奇心も旺盛で、目の前の仕事をしっかりとこなすだけでなく、さらに成長を求めてさまざまな分野に関心をお持ちです。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)のインキュベーション施設に弊社が入居していることもあって、対談後にはOISTを一緒に見て回りました。その道中でも、各方面の話題に花が咲き、私もとても勉強になりました。

沖縄を代表する企業に水橋様をご紹介できたことは、沖縄にとっても良い仕事ができたのではないかと改めて感じています。(玉城良樹)

当社が運営しております、リージョナルキャリア沖縄に【リージョナルHERO】という転職を成功させた方のエピソードを載せた記事を紹介しています。

水橋大地さんの転職成功者インタビュー
「キャリアチェンジとキャリアアップ。2 度の転職でつかんだ縁深き沖縄での新たな道。」
はこちらより↓よろしければご一読ください。

リージョナルHERO 転職、転職エージェント
玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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