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リージョナルキャリア沖縄 株式会社レキサンの玉城です。
8月に入り、暑さも本格的になってきましたね。熱中症対策をしっかりして、夏を楽しんでいきましょう。

さて、皆さんは日々の生活の中で生成系AIを活用していますか?
前回のブログでは、「ChatGPTを活用して効率的に中国語の単語帳を作成する方法」についてご紹介しました。

今回は、弊社レキサンと株式会社ISLANDの共同運営で開催した生成系AIイベント「プロンプトLT大会@那覇」についてレポートします。
当日は、LT発表者8名、見学者8名の方々にご参加いただき、生成系AIをテーマに様々な意見交換を行いました。その様子をご紹介します。

イベントのきっかけと概要

まずはじめに、なぜこのようなイベントを開催したのかについてとイベントの概要についてお話しします。

弊社レキサンと株式会社ISLANDは、生成系AIの進歩に伴い、業務改善や新しいサービスの模索を目的として毎週共有会を行っています。この共有会の内容をより多くの人に知ってもらい、同じく生成系AIに取り組んでいる方々と情報交換を行うために、今回のイベントを開催しました。

イベントは、ライトニングトーク(LT)形式で行い、参加者はAI技術やChatGPTを活用したプロンプト生成について、6分間のプレゼンテーションを行いました。それぞれが自身のプロジェクトや研究成果、アイデアについてユーモアを交えながら発表し、その後の懇親会では活発な意見交換が行われました。

参加していただいた方からは、「専門家でなくても業務で使っている内容や趣味で作ってみたプロンプトなどを気軽に発表できる場として参加しやすかった。」と感想をいただくことができました。

LTの発表紹介

今回のイベントで発表していただいた内容の一部をご紹介します。発表者の皆さんが、それぞれの業務や趣味の中でどのようにAIを活用し、どのようなプロンプト生成を行っているのかについて発表しました。

1, Adobe Fireflyの活用

企業名:株式会社OO (まるまる)
氏名:緑間なつみ さん
仕事内容:代表取締役、Webデザイン、制作ディレクション、マーケティング等

これまで、デザインで生成系AIを活用する際に難しかったのは、「イメージをどう言語化しプロンプトを作るか」という点だったそうです。この課題に対して、Adobe Fireflyが非常に便利だということが紹介されました。

具体的には、「スタイル参照」という機能を使い、元となる画像にデザイン要素として加えたい画像を参照させることで、うまくデザイン要素がミックスされた画像が生成されるとのことでした。「もう少しこんな感じ」というイメージを言語化することなく、イメージに近い要素を持つ画像を加えるだけで済むため、言語でのプロンプトが不要で非常に便利だとお話しされていました。

玉城の感想

この進化は、デザイン分野において生成系AIの活用がますます進むきっかけになるかもしれないと感じました。私はデザイナーではありませんが、デザイナーの生産性が大幅に上がるように思います。

これからは単にデザインをするだけでなく、どのような目標設定をして、どのようなデザインにするのかが重要になるだろうと感じさせられる発表でした。デザインの分野に限らず、生成系AIが活用できる他の分野でも共通することかもしれません。

2, ファッション×AIしてみた

企業名:株式会社HANATABA
氏名:龍利典 さん
仕事内容:エンジニア、ビジネスデベロップメント、有料職業紹介

龍さんは個人の活動として、日頃より生成系AIを使った様々な取り組みをされています。今回発表されたのは、洋服のリメイクのイメージ作りをAIで行った事例です。

「元の洋服を活かして自分にフィットするように、かつなるべく楽にリメイクする」ためのAIについて紹介されました。

手順としては、膝丈下のスカートの画像を読み込ませ、「Skirt length above the knee(膝上丈のスカート)」というプロンプトを入力し、スカートが膝上丈になるかを繰り返し試すというものでした。

最初は上手くいかず、プロンプトを工夫しながら何度もチャレンジを繰り返す中で目標に近いアウトプットが出せるようになったそうです。しかし、スカート自体が元のものとは異なるデザインになってしまったため、そこを改善していきたいとのことでした。

今回のチャレンジを通じて、AIに任せる部分にはAIの「想像」が入ってしまうため、プロンプトの工夫によってアウトプットを安定させていきたいとお話しされていました。今後は、AIが扱いやすいような画像を先に作成し、その上で加工を依頼するという新たなチャレンジを予定しているそうです。

玉城の感想

まずはやってみることで、その結果から様々な知見が得られると感じました。自分の研究を多くの人と共有する中で、知見を深めノウハウが蓄積されていくことを実感しました。また、AIマスターは一日にして成らずということを改めて感じさせられる発表でした。

3, AIフロー爆速導入のすすめ

企業名:サンクスラボ株式会社
氏名:奥秀樹 さん
仕事内容:社内アイデータフロー整備・統括 兼 RPO事業部立ち上げ

奥さんの会社では、障がいや住むエリアなど様々な事情でなかなか活躍機会を得られない方々が、その可能性を発揮できる社会の仕組み構築やそのインフラとなることを目指しています。

この取り組みの一環として、採用活動におけるスカウト代行の分野で生成系AIを活用し、フローのマニュアル化と障がい者の方々の仕事を組み合わせることで、高品質・低単価なサービスを構築しています。生成系AIを活用することにより、現在ではカスタムスカウトを1日に何百通も送ることができるようになり、従来と比べて4倍の生産性を実現しています。

奥さんの発表では、この成功事例が紹介されました。具体的には、以下の3点を意識してプロジェクトを進めているそうです。

  1. その道のプロを加える:その仕事やビジネスを知らない人だけで進めない。
  2. 役割の明確化:AIに任せる部分を必ず決める。必要に応じてAI以外の方法も取り入れる。
  3. GPTsはテンプレートを用意:うまくいっているものを修正して活用する。

これらの工夫により、生成系AIを効果的に活用し、効率的なスカウト代行サービスを提供できていることが分かりました。

玉城の感想

生成系AIの業務への導入があまり進んでいない私としては、上記②の「AIに任せる部分を必ず決める」というのが重要だと感じました。「必要だと思ったらAIを使う」というスタンスだったのですが、こまれでと同じように業務を進めていると使う機会があまり発生していないので、無理やりにでもまずはAIにまかせる部分を決めてしまうといのが鍵だと感じました。

 

今回の「プロンプトLT大会@那覇」では、どの発表者も生成系AIの活用に関する素晴らしい取り組みを披露してくださいました。ほとんどの方が6分では話しきれないほど充実した内容で、それぞれのオリジナリティあふれる発表があり、非常に有意義な時間となりました。

私は今回、主催者側としてLTに関わりました。LTの運営に携わるのは初めての経験でしたが、発表者の皆さんの熱意が感じられ、ほとんどの方が持ち時間をオーバーするほどでした。主催者としては、会場の時間枠もあり時間管理に気を配る必要がありましたが、一方で参加者としては、熱い想いやノウハウが詰まった発表にとても刺激を受けました。「AIを活用できるかできないかで差がつく」ということがよく言われますが、今回のLTを通じてそれを実際に体感することができました。

私の業務においても、求職者の方から「世の中の企業や個人がAIをどう活用しているのか」という質問をいただくことが増えてきています。その答えの一端を今回のLTで垣間見ることができました。

 

まとめ

今回の「プロンプトLT大会@那覇」では、どの発表者も生成系AIの活用に関する素晴らしい取り組みを披露してくださいました。ほとんどの方が6分では話しきれないほど充実した内容で、それぞれのオリジナリティあふれる発表があり、非常に有意義な時間となりました。

主催者としては、会場の時間枠もあり時間管理に気を配る必要がありましたが、一方で参加者としては、熱い想いやノウハウが詰まった発表にとても刺激を受けました。「AIを活用できるかできないかで差がつく」ということがよく言われますが、今回のLTを通じてそれを実際に体感することができました。

第2回目の開催も決定しましたので、興味のある方はぜひご参加くださいませ。

 


イベントのお知らせ

※こちらのイベントは、終了しました。

レキサンよりイベントのお知らせです。
第2回「プロンプトLT大会@那覇」を開催します!

日時: 2024年8月6日(火) 19:00-21:30
場所: SAKURA innobase Okinawa, 那覇市松山1丁目2 長谷工那覇ビル 1階

ChatGPT等の生成系AIを活用したプロンプト生成に関するライトニングトーク(LT)イベントです。6分間のプレゼンテーションで、あなたのプロジェクトやアイデアをシェアしましょう。

見学のみの方も大歓迎です!
ぜひ、この機会に最先端の技術に触れ、知識を深め、仲間と交流しませんか?

皆様のご参加を心よりお待ちしております。


都内や国外で腕を磨いてきた方、次は沖縄という素晴らしい土地で思いっきり働いてみませんか?
ご連絡お待ちしております。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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