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(株式会社 KDDI ウェブコミュニケーションズでホームページ作成サービス「ジンドゥー」カスタマーサポートを担当する神村俊吾さん(左)と、株式会社レキサンの玉城良樹コンサルタント=2024 年 3 月、那覇市の沖縄産業支援センター)

「学生時代は IT には関心がなく、むしろ苦手意識がありました。ブラインドタッチすらできませんでしたよ(笑)」

沖縄県那覇市内にある KDDI ウェブコミュニケーションズの那覇オフィスで、
楽しそうに語り始めた神村俊吾さん。
IT 業界のど真ん中、ICT ソリューションを扱うプロフェッショナルの口から出た、予想もしなかった言葉に驚きです。

今でこそ、同社が手掛けるホームページ作成サービス「ジンドゥー」のカスタマーサポートとして活躍する神村さんですが、新卒で入社したのは出身地・埼玉に本社を置く大手宝飾品会社。IT 未経験から計4社でスキルを磨き、40 代を前に「才能を発揮できる仕事だ」と確信できる現職に出合うまでに、どんな努力や積み重ねがあったのでしょうか。

転職をサポートした株式会社レキサンの玉城良樹コンサルタントが、2年ぶりに神村さんと再会し、これまでの歩みを語り合いました。(2024 年 6 月取材)

 

玉城:ご無沙汰しています。2022年2月に「ジンドゥー」にコミットされ、早くも2年余り経ちました。ご活躍を何より嬉しく思います。

神村:ありがとうございます。2024年3月には、日本でのジンドゥーのローンチから15周年を迎えました。誰でも簡単にHPを作成できるサービスとしては老舗的な存在になりました。

玉城:神村さんのキャリアの歩みは、転職成功者インタビュー「IT未経験から4社でスキルを磨き、自己分析を深め、才能を発揮できる仕事に出合えた。」 で紹介させていただきましたが、もう少し深掘りさせてください。

 

異業種からIT業界へキャリアチェンジ

(神村さん(左)にキャリアの歩みについてインタビューする玉城コンサルタント)

玉城:それにしても、神村さんが「ITに苦手意識があった」とは驚きでした。

神村:社会人1年目はスーツを着て、店頭で「いらっしゃいませ」と接客・販売していました。2年目にEC部門に配属された当初は「Escapeキーって何ですか? タブのボタンってどれ?」。そんな状態でしたよ(笑)。

玉城:びっくりです! そこからITの世界に進まれたきっかけは?

神村:「宝飾品は接客しないと売れない」と思っていたのに、ネット通販で全国各地からピョンピョン注文が入る様子を見て、「すごい世界だ!伸びる業界とはこういうことか」と驚き、面白さと可能性を感じるようになりました。

玉城:ITスキルはどうやって磨かれたのですか?

神村:ECで売り上げを伸ばすため、写真教室に通って商品の撮影方法を学んだりレビューの書き方を工夫したりと研究を重ねました。手掛けた商品が売れると心の中でガッツポーズしていました(笑)。

玉城:そんな経験を積み重ねながらスキルを磨き、IT業界にキャリアチェンジされたのですね

 

家族と共に沖縄へ「業界の成長に携わりたい」

玉城:2018年には、出身地の埼玉から沖縄にIターン転職されました。

神村:妻が沖縄出身なので、「いつか沖縄で暮らしたいね」と話しており、息子が幼稚園に上がるタイミングで決断しました。

玉城:沖縄は首都圏に比べて給与水準が低い傾向がありますが、迷いはなかったのですか?

神村:少し格好つけた言い方になりますが、「沖縄のIT業界の成長に携わっていきたい。沖縄の役に立ちたい」とポジティブに捉えていました。それは今も変わりません。

自己分析で出合った「才能を発揮する」という視点

玉城:転職成功者インタビュー「IT未経験からスキルを磨き、自己分析を深めて才能を発揮できる仕事に出合えた。」でも特に印象的だったのが、30代後半で改めて自己分析を深め、「才能を発揮する」という視点に出合ったとのエピソードでした。それがKDDIウェブコミュニケーションズへの転職に繋がりました。
もう少し詳しく聞かせてください。

神村:一つのきっかけは、通勤中に聞いていたポッドキャスト番組「みんラボ~みんなの才能研究所」でした。パーソナリティの深井龍之介さんの言葉が当時すごく刺さったんです。詳細は控えますが、それまでの私は仕事選びの基準として「好き・嫌い」「得意・不得意」「経験ある・なし」を軸に考えていたのですが、番組で語られていた「才能を発揮する」や「毒とストレス」という視点に出合い、新たな気づきを得ました。

玉城:どんな気づきですか?

神村:私は接客業からスタートし、営業職に近いところで仕事をしてきました。成果も出してきたし、評価も得ていました。「経験値が高い仕事」「自分にできる仕事」でしたが、自己分析を深める中で、実は自分にとって負の要素があることにも気づいたわけです。

玉城:具体的にはどういうことでしょうか?

神村:例えば、会社員は自社サービスを売り込むのが仕事ですが、「本当に必要だろうか」と思うサービスでも、会社の利益を上げるため営業すべき場合もあります。「今は成果を出せても、いつか苦しくなるかもしれない。自分の才能を心地よく発揮できる仕事は何だろう」と考えるようになりました。

玉城:「才能を発揮できる仕事」を探求されたわけですね。

神村:まさに! 自己分析を深めて気づきを得た頃、ジンドゥーの求人を見つけました。一目惚れというか、慎重な自分には珍しくビビっときて…(笑)。「クライアントを手厚くサポートできるジンドゥーの仕事なら、自分の才能を心地良く発揮できるだろう」と。これまで積み重ねたITやECの知識が生かせることも魅力でした。

お客様に寄り添う姿勢を大切に

玉城:仕事をする上で大切にしていることは?

神村:一番大切にしているのは、お客様を思い描くことです。お問い合わせがあれば必ずその方のHPを見て、その方の背景を汲み取るよう努めています。背景を知った上で問い合わせを読むと、こちらの理解も相手に伝わる温度感も違ってくると思うからです。

玉城:顧客に寄り添う姿勢ですね! ところで、神村さんは非常に話しやすい雰囲気があります。

神村:私は真面目そうに見られがちなので、意図的に場を和ますエピソードをまぶすようにしています。
「真面目そうだけど、色んな引き出しがある人だ」と感じてもらい、その方とコミュニケーションを深めたいと考えてのことです。

玉城:新卒1年目の販売・営業経験が、今につながっているのでしょうか。

神村:そうかもしれません。当時から「聞き上手」になる努力をしていました。お願いしたいことが山ほどあっても、まずは相手のしっかり話を聞き、情報を引き出しながら「実は…」と話を進めるよう意識していました。

玉城:数字的な実績を上げてきた方は、グイグイ進める方が多い傾向ですが、神村さんのように柔らかな雰囲気なのに数字的な実績を上げておられることが新鮮です。

神村:自分一人で達成できることなんて小さなものです。私は「俺についてこい」的なスーパースターのようなプレーヤーではなく、みんなで共に進むチームプレーヤーとしての立ち振る舞いが得意なのかもしれません。

玉城:「個の強さ」だけが正解じゃないことを、神村さんのご経験を通じて世の中に広げていけるといいですね。これからの目標をお聞かせください。

神村:日進月歩で革新が進むITの世界ですが、HPの存在価値は今後も変わらないと思っています。誰もが簡単に操作できるジンドゥーの素晴らしさをより多くの方に知ってもらい、使っていただきたいので、今後はエバンジェリスト的な活動にも注力していきたいです。

父として伝えたい「やり切ること」の大切さ

玉城:最後にすごく聞きたいことがあります。神村さんはきっとすごく良いお父さんなのだろうな~と。
子育てで大切にしていることを教えてください。

神村:最近のことですが、小学生の長男がバスケットボールを始めました。でも、まだ体力がないので練習後に宿題するのが大変そうで…。私からは「バスケを通じてどうなりたいの?」と聞いてみました。すると「琉球ゴールデンキングスに入りたい」というので、「いいね~。そのためには練習も宿題もやり切らなきゃね。やるからにはしっかりやり切ろう!」と伝えました。

何事も「やり切ること」には、非常に大きな価値があると思っています。

玉城:素晴らしいです。厳しくすることもあるのですか?

神村:妻とは「親が二人同時に指摘したり責めたりことはしないでおこう」と決めています。妻が指摘している時には私は干渉せず、後で息子に「また怒られちゃったな」とフォローを入れたり、「なんで怒られたのだっけ?」と振り返ったりしています。

玉城:なるほどです!コミュニケーションの中身が深いです。今回は神村さんの新たな魅力や原点を垣間見せていただきました。
今後のご活躍も楽しみにしています。本日はありがとうございました。

(写真と文・佐藤ひろこ)

対談を終えて

相変わらず圧倒的に爽やかな神村さんでした。
ユーモアを交えながらやり取りしていただき、とても楽しい対談の時間となりました。

自己分析を重ねながら、「環境に合わせて適切に自分をどう変えていくか?」「今やるべきことは何なのか?」と自己研鑽を怠らない方であると改めて敬服しました。
とても爽やかなお人柄ですが、目標達成のためには泥臭いことも厭わない強い意志をお持ちです。過去に在籍されていた企業では、地域活性化のために、地域の飲食業の取材とホームページ制作を、ほぼお一人でやり抜いてこられました。

プライベートでは休日にお子様を連れて潮干狩りに行くなど、ご家族との時間もしっかり確保して楽しんでいらっしゃいます。
仕事もプライベートも全力で取り組み、結果もしっかり出す。とても素敵な方です。(玉城良樹)

 

当社が運営しております、リージョナルキャリア沖縄に【リージョナルHERO】という転職を成功させた方のエピソードを載せた記事を紹介しています。

神村さんの転職成功者インタビュー
「IT未経験からスキルを磨き、自己分析を深めて才能を発揮できる仕事に出合えた。」
はこちらより↓ よろしければご一読ください。

リージョナルHERO 転職、成功 沖縄 
玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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