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Uターン転職。昨今になり耳にすることが多くなってきた言葉ですね。

昔は定年まで働いて、地元に戻るのはゆっくり隠居生活を送るという方が多かったそうですが、最近では若い世代、特に30代の方が検討する人が増えてきています。

私自身もUターン者で、30代のタイミングで沖縄に帰ってきました。

 

自分も経験したことも踏まえ、沖縄に帰ってきて働くために必要なことをまとめてみました。

―目次―

  1. 沖縄へのUターン転職が増えてきている背景
  2. Uターン転職、その主な理由とは
  3. Uターンを検討する際に、まず始めることは?(仕事の情報収集、お住まいなど)
  4. 企業側がUターン者に求めていることとは。
  5. Uターン転職を成功する人の特徴とは。 
  6. Uターン転職のメリット
  7. Uターン転職者に期待すること。
  8. まとめ

沖縄へのUターン転職が増えてきている背景

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求職者とお話しする中で、Uターン転職が増えてきている背景として、大きくは以下が挙げられます。

  • 自分に合ったスタイルで生活がしたい
  • 政府による推進
  • 家庭の事情(結婚・出産・親の世話等)
  • 新型コロナの感染拡大
  • 県外で培ったことを生かして地元に貢献したい

 

環境の変化や支援制度が充実してきたことも増え、沖縄に帰ってくるという後押しをしています。

また、県内の企業の中途採用でも、UIターンの方を優先的に採用したいという声も多くなってきております。

これまでに、多くのU・Iターンの転職希望者と企業様のマッチングを通して、企業側、求職者側へのメリット、そして沖縄への影響についても感じさせられることがあったので、こちらの記事にて共有していきたいと考えております。

 

Uターン転職、その主な理由とは。

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冒頭でもお伝えしておりますが、昨今になり政府による推進が強まってきたこともありますが、この2、3年で一番よく聞く理由としては「ライフステージ・ライフスタイルの変化」です。

結婚や出産等による変化や、子育て環境を考えた時に、夫婦どちらかの両親がいる環境で育てたい、自然豊かな環境でのびのびと育てたい、という方。

そして、コロナの影響で生活や働き方が変化したことによって、働く場所を選ばなくてよくなったという方や、「人と人との繋がりが何より大切だということを感じた」と、人生観が変わったという方も多くお会いいたしました。

そのほかにも、「30代になったら沖縄に戻ると元々決めていた」という方は少なくありません。(私自身もそうです。)「地元が好きだから」、「沖縄に貢献したいから」、「長男だから」というご理由が続きます。

30、40代になり、結婚や出産、マイホームの購入、お子さんの小学校入学、等様々なライフイベントがある中で、自分の人生観、価値観の優先度が変化していく方が多いようにお見受けいたします。上述のような文字にすると簡単ではございますが、背景には非常に悩みながらご相談に来ていただいているという実情がございます。

 

Uターンを検討する際に、まず始めることは?
(仕事の情報収集、お住まいなど)

沖縄、転職、Uターン

沖縄県外で働かれている方の多くは、Uターンを決意してすぐに転職、引っ越しというよりは検討段階で準備を進めながら、家族やエージェント、職場とも相談の上で転職、という方が多いようにお見受けします。

まず、どういったことから始めているのか、ご紹介致します。

1.価値観を整理

「Uターンして実現したいこと、譲れないことの価値観を整理する。(家族がいる場合話し合う。)」これが最も大事かもしれません。

どんな仕事がしたいのか。
そして、沖縄に移住して仕事や生活を送る上で、ご自身やご家族がどのような生活を送りたいのか。どんなところに住みたいのか。夫婦共働きにするのか。

など、考えること、話し合う必要のあることはたくさんあります。

ここをきちんと整理・言語化できていると、Uターンするかしないかの決断したときの納得地が変わるので、整理・言語化をしておくことをお勧めします。

2.求人情報の収集

あと、ポジショントークになってしまい恐縮ですが、「求人情報の収集」はとても大事になります。優先順位を整理して、選社軸をご自身や家族とも共通認識を持った後に、希望の叶う企業、求人があるのか、この情報収集がUターン転職の成功の成否を決めるといってもいいかもしれません。

 

3.沖縄の地域の情報収集

「引っ越し予定の沖縄の地域情報を集める」こちらも大切ですよね。どんなところに住みたいのか。住居探し、お住まいの周辺の保育園、学校情報、通勤時の交通情報、飲食店や生活雑貨品の場所や相場、等。

 

4.Uターン転職の準備

「書類作成」受ける企業が決まっていなくても、履歴書・職務経歴書等の書類を作成することをお勧めします。職務経歴書の作成を通じて、これまでのキャリアを振り返り、自身が達成してきたこと、身についたこと、大切にしたい価値観等を棚卸する良い機会ですし、その過程で、今後のキャリアの方向性が定まっていく方もいらっしゃいます。

 

こうやってみると、意外と考えることって多いですよね。また、皆さんUターンを決意してから転職活動という方もいますが、検討段階で情報収集しながら判断したい、という方も多くいらっしゃいます。家族がおられる場合は特に後者の方が多いかもしれません。退職をして転職活動、よりは現職を辞めずに情報収集をしながら転職活動がおすすめです。

 

企業側がUターン者に求めていることとは。

沖縄、転職、Uターン「募集ポジションにおける即戦力性、専門性を発揮してほしい」

「県外で学んできたことを生かして、自社にはない新たな付加価値をつけてほしい」

などありますが、自社の経営課題を踏まえた上で求める人材像のペルソナを明確にして採用活動をしている企業は一部で、沖縄県の企業のほとんどは抽象度を高い状況で採用活動をしています。

※一般的なスタッフクラスの採用ではなく、あくまで即戦力性、専門性の高い採用において。

 

だからこそ、自身の希望する企業の募集ポジションにおける人材要件が明確であろうが、抽象的であろうが、その企業の目指していること、今の課題を把握した上で、私はこれまでに〇〇の経験をしてきて、△△ができるので、その課題を解決することができます、と伝えることができる(実際に成し遂げることができる)人を、Uターン者には求めています。

 

Uターン転職を成功する人の特徴とは。

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Uターン転職を成功する人

上述でもございますが、自分のしたいことは何なのか。何ができるのか。企業の求めるニーズと合致していて、貢献できるのか。を言語化できる(実行できる)人が、うまくいっているようにお見受けいたします。

もちろん、Uターン転職において、ご家庭の事情等、一定の「やむを得ない理由」があることは企業側も理解しております。その上で、働く場所が東京、大阪、沖縄etc. どこであっても、「ビジョンのある人」が求められます。

参考にしていただければと思いますが、よく使われるフレームワークをお伝えします。
「Will-can-must(Want-can-needとも言われる)をしっかりと理解している。」  

ということが重要なのでしょうね。
https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/how-to-set-will-can-must

 

反対に、これまでなかなかうまくいかなかったケースの方もやはりおられました。

いろんなパターンがございますが、いくつか挙げさせていただくとしたら、

「企業情報をきちんと把握していない」、「現職の収入やポジションへのこだわりが強い」、「転職の理由や動機が曖昧である、またはネガティブ(後ろ向き、逃避)な理由」、「自身はかなり前向きだが、家族の反対にあって説得しきれない」ということが多いでしょうか。

 

このあたり、どうしても沖縄の転職市場観、ネットには書いていない企業情報、他のUターン転職者の方がどうやって家族を説得しているか、面接までに準備すべきこと、などを把握していないとうまくいかないことがあります。

だからこそ、沖縄のことをよく知っている友人や知人、我々のような地場のエージェントなどをうまく活用して準備を進めることをお勧めします。

Uターン転職のメリット

求職者の立場となったときに、Uターン転職のメリットをまとめていきます。

親のサポートが得られる

旦那様、もしくは奥様のご実家が沖縄、という場合、様々な恩恵がございます。こどもの面倒を見てもらえる、ご飯の差し入れ等、親のサポートが得られるというのはありがたいという声が多いですね。

自然が豊か

これは誰もが知っていることですが、海をはじめとした、自然豊かな場所で住める、働けることで心が穏やかになった、家族の笑顔が増えた、という声も多くいただきますね。

地元の空気感で働くというのは精神的な安定にもつながると思います。

人が温かい

これはUターンの方に限らずではございますが、沖縄独特の人の温かさ、というのは沖縄県外に住んだことがある人なら特に感じるかもしれませんね。

オンリーワンな求人と出会える

中小零細企業の多い沖縄。社長決裁の採用も多くあるからこそ、元々募集していなかった求人が、社長との面談の末ポジションメイクできた、なんてケースも結構ございます。これまでの経験を生かしたオンリーワンな求人と出会えたことで非常にやりがいをもって働けています、という声もいただきます。

仕事と私生活にメリハリ

親のサポートがある、というのも要因かとは存じますが、以前よりもメリハリをつけて働くことができるようになった、という声もいただきます。

 

こちらに一部ですがUターン者の転職事例がございますので、(沖縄→沖縄の方の事例も。)よろしければご一読ください。

 

Uターン転職者に期待すること

企業側がUターン転職者に期待することは以下が挙げられます。

これまでにしたくてもできなかったことが、できるようになった

新規事業や組織の改革等、これまでに進めようと思ってもなかなかできなかったことが、Uターン者の採用によって進めることができたことや、中には県外や国外への販路開拓、事業展開なども例に挙げられます。

定着を見込める

Uターン人材の場合は地元に貢献したいという意志を持って戻ってくる人も多く、また家族や知人がいる土地での生活で安心感を持って働けることから、定着を見込めるとの声もいただきます。

社内メンバーに刺激になった 

県外で働いてきた経験のある方の採用により、知見を共有することで学びになった、という声や、刺激になって全体の士気があがった、という声もいただきます。

主に社長や管理職の方からのご意見が多いのですが、このように会社や事業をより加速させたい、課題を解決したい、と考えていたことだが、既存の体制、従業員だけでは実現しえなかったことがUターン転職者の獲得でドライブした、という言葉をいただきます。

まとめ

最後になりますが、私が沖縄に戻ってきてリージョナルキャリア沖縄(株式会社レキサン)に入社をした際に、「県外で働く想いをもったUIターン者」と「沖縄を本気でよくしていこうと思っている企業」この両者のマッチングをしていくことで、沖縄全体の活性化につなげたい、という想いがありました。これまでに多くの企業と求職者とのマッチングをサポートさせていただいたことで、それは確信に変わっております。

沖縄は本当に素敵な場所で、ポテンシャルを秘めている地域だと思います。この記事を読んでくださった方の中で、「沖縄を良くしたい」「大好きな沖縄で思いっきり働きたい」という方、是非ご相談くださいませ。 一緒に沖縄を変えていきましょう!


読者様の「沖縄の転職エージェントに、こんなことを聞いてみたい!こんなことをやって欲しい!」を募集しております。お約束することは出来かねてしまいますが、出来る限りお応えして参りたいと存じます。

長濱 雅徳 Nagahama Masanori
コンサルタント
沖縄県那覇市生まれ。神奈川大学卒業後、教育関連の仕事に従事。東日本大震災をきっかけにNPO法人カタリバへ入社。岩手県をはじめ、東京や島根で経験を重ねる。結婚・出産を機に沖縄にUターンし株式会社レキサンに入社。3児の父であり、趣味は料理。レシピ動画を参考に作った料理は家族からも高評価である。

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