想定外を楽しめる職場 — 沖縄発、健康と自然に向き合う熱帯資源植物研究所の仕事術
こんにちは。
株式会社レキサン・リージョナルキャリア沖縄の長濱です。
私はもともと食べることが好きで、料理の動画をよく見てはおいしそうなおつまみを作ってお腹いっぱい食べているのですが、最近は年齢も40歳に近づき、先日の健康診断をきっかけに更に【健康】への意識が高まってきました。2025年度はジム通いも再開し、より健康な生活を目指したいと思います。
さて、今回のブログでは、この【健康】と深くかかわる“農”の分野で活躍する、沖縄の企業と求人をご紹介いたします。
以前に弊社が運営するリージョナルキャリア沖縄の「転職成功者インタビュー」でも取り上げた農業生産法人株式会社熱帯資源植物研究所(以下、熱帯資源さま)についての記事となります。
同社は沖縄の自然資源を活かした農業・食品・研究開発を行っており、有用微生物を使った農作物の生産や、発酵技術を活かした健康食品の製造・OEM提供に加え、熱帯植物の機能性を研究し商品開発にも取り組んでいます。また、花もちの良い高品質な胡蝶蘭の生産・販売も行っており、人と自然が共生する社会の実現を目指しています。
今回、こちらの広報・CRMチームで人材を募集されるとのことで、同事業部の責任者、岩本さんと長くお勤めの従業員の方と打合せをさせていただきました。
打合せの中で、募集ポジションの細かな業務内容や求められる人材像等のヒアリングに加えて、同社が大事にされていること、チーム全体の雰囲気、お客様との関わり方など、求職者の方が気になる「どんな会社なの?」ということを知ることができました。
今回はその打合せを踏まえ、私なりに同社の魅力について率直にお伝えできればと思います。
少人数チーム×直接対話。社内から顧客まで“人と近い職場”
インタビューで何度も印象に残ったのは、同社が「自然の恵みを大切にし、人の健康や生活を良くする」ことを軸にしているという点でした。これ、HP等に書いてある内容では?と思われるかもしれませんが、伝わり切らない皆さんの深いこだわり・想いがあるんです。
熱帯資源さまの魅力は「自然」「健康」「人の想い」
沖縄で採れるパパイヤやマンゴーなどの農作物を活用して、できるだけ化学肥料使わず丁寧に育てることで、健康飲料や加工品を生産しています。だからこそ「旬」を逃さないように、収穫の時期には状況に合わせて、広報チームもマンゴーの収穫をみんなで手伝うんですね。
もちろん、単純に人手が足りないという状況もあるのですが、従業員の皆さん一人ひとりが「お客様が手にする、口にする商品」に対して真剣に向き合い、製品そのものを売るだけでなく、そこに添えるストーリーや生産現場の背景までお客様と共有したい、楽しんでもらいたい、という思いがひしひしと伝わってきました。
顔が見える仕事。お客様との距離が近い会社
多くの企業が「お客様に喜んでもらいたい」「ファンになってほしい」と言いますが、熱帯資源さまの場合、常に「相手の顔が見える」状態を作ろうとしているのが特徴的でした。
紙の会報誌「脈々」、SNS投稿など、いわゆるエンゲージメント施策をしっかり継続しながら、お客様とコミュニケーションを重ねているのです。商品やサービスを“単発で売る”のではなく、お客様と“長期的な信頼関係を築いていく”という視点があるからこそ、お客様も自分事として喜んでくれるし、「おもしろい会社だな」「応援したいな」と思ってくれる。当然、最初からうまくいっていたわけではなく、過去に「こういったインタビュー等の頻度を落としたら解約率が上がってしまった」というリアルな話も出ていました。そこで気づき、すぐに修正・行動に移せるのも同社の魅力の一つだと感じました。
「ああ、やっぱりちゃんとお客様とのつながりを維持するのは大切で、簡単ではないのだな」とお話をお聞きして再認識いたしました。
小規模チームだからこそ生まれる「わちゃわちゃ感」と「楽しさ」
熱帯資源さまの広報チームは少人数体制ながらも、その分、業務の幅が広く、さまざまな業務を横断的に経験できる環境です。たとえば、取材、記事執筆、デザイン、電話でのヒアリング、SNS企画、社内フローの調整に加えて、時にはマンゴーや胡蝶蘭の収穫といった現場作業にも臨機応変に対応します。まさに「一人で何役もこなす」ことが求められるポジションです。しかも同事業部の責任者はもちろん、従業員の方も、それに対して否定的な雰囲気はまったくなく、むしろ「ちょっと大変だけど面白い!」というポジティブ感がありました。
特に印象に残ったのは、「自分のメインのMissionや新しいことをやる、となったときに様々なボールがくることに抵抗はないのか?」という質問に対して、「確かにそうなんですけど(苦笑)、まあそれも含めて楽しくやってます!(笑顔)」という回答が返ってきた場面。
綺麗ごとだけではなく、正直しんどいこともある。だけどお互い助け合いながらやっているし、大変なことも楽しい。と正直な想いを語ってくださり、リアルな社風を感じることができました。
協力体制とフィードバックが自然に生まれる職場環境
また、社内調整が必要な場面でも「自然と協力してくれる体制がある」そうで、仮に段ボールの組立や経理処理など、自分の専門分野ではない作業が飛び込んできても、「今必要だし、やってみるか!」と手分けしてこなしていく。こういう“わちゃわちゃ感”は、大きな組織ではなかなか味わえない、同社の魅力かもしれません。
何かを始めたときには、上司や同僚、立場を問わず『それ大丈夫?』『こうしたほうがいいんじゃない?』といったフィードバックが自然と飛んでくる仕組みもある。それに対しては、「それいいね」「それはちょっと見直そうか」とフラットに話し合う空気ができています。
これは、リモートワークやオンラインミーティングが中心でも“雑談タイム”をあえて設けるなど、コミュニケーションを絶やさない努力を続けているからこそ生まれる連帯感のように感じました。
お客様との「直接対話」が作るリアルな声と改善サイクル
もう一つ面白く感じたのは、取材のスタイルです。熱帯資源さまでは、お客様への直接取材や電話でのヒアリングを積極的に行っているそうです。特に紙面への掲載を考えている場合などは、お客様のお宅にお伺いして生の声を聞く。そのリアルな声を広報誌やSNSに掲載し、それを見たほかのお客様がまた反応をくれる…。こうしたサイクルが自然に回っていることが、伝わってきました。
多くの企業がアンケートやSNSコメントで顧客の声を拾う仕組みを持ってはいますが、実際に「そこから開発や改良にまでつなげているか」というと、正直できていないところも少なくありません。熱帯資源さまの場合、社長や専務はもちろん、従業員全体が「もっとお客様の声を聞いて、商品開発に生かしていきたい」という強い意志を持っていて、広報チームがそのハブになろうとしている。ここはまさに中小企業の強みだと思います。
柔軟で風通しがよく、意思決定が早い企業体質で、“小回りのきく少数精鋭チーム”だからこそ、「お客様の生声を早く、正確に形にできる」余地が大きいのだと思います。
まとめ
「想定外」を楽しめる、人とのつながりを「面白がれる人」が輝く
今回の打合せから見えてきたのは、
- 少人数チームで想定外・幅広いことに挑む
- 自然や健康を大事にしながら、お客様とのつながりを深める
- 面白そうな企画を、めんどくさい準備までしっかりこなして実行する
という、熱帯資源さまのあり方でした。表面的には“地味な段ボール組立”や“マンゴーや胡蝶蘭の収穫”、“経理周りの事務作業”も、突き詰めれば「お客様が喜ぶ仕組みを完成させるための大事な一手」なんですよね。
現場のお話をうかがう中で、「目の前の人の声を拾い、それを形にすることが好き」という方にとっては、大きなやりがいを感じられる環境だと感じました。一方で、自分の担当領域のみに集中したい方や、与えられたタスクを淡々とこなしたいと考える方にとっては、少し大変に感じる職場かもしれません。何事もチームで相談し合い、積極的にフィードバックを交わしながら、最終的には「やってみよう」と意思決定をする瞬間がある。そうしたプロセスを前向きに楽しめるかどうかで、働くうえでの充実感にも大きく差が出ると感じました。
「お客様の声」をいちばんに考え、「沖縄の魅力」を最大限に活かし、「健康や自然に貢献したい」という思いを軸に仕事を組み立てる――。こういう姿勢の企業が更に増えていくと、地域と会社、そしてそこに関わる人たちがみんな笑顔になれる気がします。
今回の打合せを通じて改めて実感したのは、「やってみないとわからないことが多い」ということです。実際に行動してみる中では、予想外の出来事や困難に直面することもありますが、仲間と手を取り合いながら挑戦を続ける。その姿勢こそが、お客様にも伝わり、「あの会社、なんだかいいな」と感じてもらえる理由になっているのだと感じました。
私自身も引き続き、いろんな企業や人の挑戦を「面白がる」視点を大切にしていきたいと思っています。
皆さんにとっても、今取り組んでいる仕事やプロジェクトが、少しでも前向きに感じられるようなヒントになれば嬉しいです。
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◆ 農業生産法人 株式会社熱帯資源植物研究所
野原拓哉さん(仮名)