レキサン×カヤックゼロが挑む石垣島活性化プロジェクト – 魅力的な企業と新たな働き方の発見
皆さんこんにちは。
レキサン(リージョナルキャリア沖縄)の長濱です。
新年度に入り、プライベートや仕事の面でも新たな動きがある方々も多いかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
私はというと、長男(第二子)の卒園式も終わり、子どもの成長と自身の体力の低下を感じつつ、まさに今新たなことが始まりそうな予感でワクワクしています。
今回のブログでは、そんなワクワクな新規事業に向けて動き出したレキサンの近況についてご紹介します。何度かにわたり、このプロジェクトについてお伝えしていく予定ですが、今回はその第一弾ということで「レキサン×カヤックゼロが挑む石垣島活性化プロジェクトー魅力的な企業と新たな働き方の発見」をお届けします。
レキサン × カヤックゼロの新規事業視察で石垣島へ
このたび、株式会社レキサンとカヤックゼロがタッグを組み、新たな事業を立ち上げることになりました。この事業を始めるきっかけになったのは 面白法人カヤックさんとの出会いです。同社の方と沖縄の採用について話をした際に、石垣島にあるカヤック・ゼロの話になりました。打合せの中で、レキサン代表の島村が石垣島出身であることもあり、「暮らしたい場所で思いきり働く」を掲げて人材紹介事業を行う我々と、「島から、世界を面白く」というVisionを掲げるカヤックゼロの代表・森住理海さんの想いが重なっていることがわかりました。
森住さんは石垣島にIターンをして社長としてカヤックゼロに就任してまだ間もない中で、「チャレンジ石垣島」の事業をはじめ、その他にもすでに石垣島の持つ魅力・ポテンシャルを引き出す事業を展開しておりました。そんなパワフルな森住さんと何度か打合せを重ね、企画が少しずつ形になってきました。詳細はまだお伝えできないのですが、事業のキーワードは「石垣島で住み・働き・暮らすためのプロジェクト」です。レキサンとカヤックゼロの強みを掛け合わせて、石垣島のポテンシャルをより引き出し、地域を盛り上げていく。
その第一歩として、私たちは石垣島の企業を視察し、現場での実情をヒアリングする機会を得ました。
石垣島には数多くの観光資源と豊かな自然がありますが、その一方で「若者の都市部流出」「人材確保の難しさ」など、地域ならではの課題も抱えていると耳にしていました。これは、普段UIターンの転職活動をお手伝いをしている時にもよく相談があるのですが、「魅力的な企業・求人ってそもそもあるの?」ということも明確な一つの課題でした。こういった課題のある中で、私たちはこの島でどういった企業、経営者がいて、どのように人材が必要とされているのか、そして我々が考えた事業のニーズはあるのかを探るべく、いくつかの企業をまわりました。
2日間で8社に訪問したところ、本当に素敵な企業・経営者との出会いが多かったのですが、その中で今回ご紹介したい企業が「やえやまファーム」さんです。
石垣島の循環型農業の先駆者:やえやまファームの取り組み
カヤックゼロの森住さんの石垣島でのネットワークを駆使してお伺いしたのは、循環型六次化農業を実践を目指し、農産・畜産加工を行う”農業生産法人やえやまファーム”とその農畜産物を加工食品に加工し、販売する”株式会社ケレス沖縄”の2社を運営する有限会社やえやまファーム」さん。
亜熱帯気候に属する沖縄県・八重山諸島の自然豊かな地で、主に牛の飼育や飼料作物の生産などを中心とした農畜産業を営む企業です。
石垣島を拠点に、広大な牧草地や良質な水資源に恵まれた環境を最大限に活かし、牛の繁殖から肥育まで一貫した管理体制を築いている点が大きな特徴となっています。創業以来、地域の自然・文化との調和を大切にし、地元への貢献と高品質な農畜産物の安定供給を目指しながら着実に成長を続けてきました。
近年、SDGsが注目され、食料安全保障や環境負荷の軽減、資源を循環利用することで廃棄物を減らし、経済成長を図る経済システム(サーキュラーエコノミー)、持続可能性(サステナビリティ)への関心が高まる中、同社の牛はストレスを極力与えない放牧や、適切な栄養管理によって健やかに育てられています。そして、その肉質は県内外から高い評価を得ています。特に、飼料作物の一部を自社で栽培し、極力“地産地消”の形で牛のエサを賄うことで、安全性とコスト面の両立を実現。
出荷された牛肉は島内の飲食店や加工業者だけでなく、本土の市場へも流通し、「石垣島ブランド」として多くのファンを獲得しています。180度海が見渡せる広大な敷地の「幸福牧場」では、沖縄アグー豚のF1種に独自の飼料を与えたオリジナルブランド『南ぬ豚(ぱいぬぶた)』も添加しており、こちらも有名です。
こういった様々な話を丁寧に教えてくれたのは、石垣島にIターンとして移住・転職をした宮﨑さんでした。
石垣島へのIターン成功例:宮﨑さんの移住と転職ストーリー
関西でお菓子メーカーの営業を経験した後、約3年前に石垣に移住をした宮﨑さん。元々友人に海外就職・留学をされていた方がいたことや、プライベートの変化等もあり、元々離島の生活に憧れを持っていた宮﨑さんはコロナ禍のタイミングで「行くなら今しかない」と、石垣島に移住を決めたそうです。
すっかり肌は真っ黒になっており、もう長年石垣島に住んでいるような自然体な宮﨑さんがキラキラとした瞳で同社や石垣島の魅力、そして現在募集している求人について語ってくれたのが印象的でした。
特に現在求めている求人としては、同社HPにもございますが、
- 2025年7月OPEN!やえやまファーム生産者直営「お肉屋さん店長」
- 石垣島島内での営業担当(課長補佐)
の2職種でした。
どちらも経験者であればありがたい一方で、宮﨑さんはこう話してくれました。
「実際には幅広い業務があるのですが、未経験の方にも基礎から丁寧に教える環境があります。
チーム全体でフォローしあう文化が根付いているので、心配なく飛び込んできてほしいです。」
そんな宮﨑さんは、元営業マン。
いただいた名刺には「人事総務・営業・経理担当」とあり、その多岐にわたる役割に驚きました。同時に、大切なのは専門性よりも、バイタリティとパッションなのだと強く感じました。
離島企業の人材戦略:価値観共有を重視した採用ポリシーと育成
もう一つ興味深かったのは、人材育成と雇用のスタイル。地元の若者だけでなく、本土から移住してきた方や海外からのインターン生も受け入れ、農業の楽しさややりがいをシェアしているとのこと。代表によると、「石垣島の農業は、予測不能な自然相手だからこその面白さがある」そうです。
また、移住者が多いため、住環境のサポートやコミュニティへの溶け込みを支援する仕組みも用意しているそうです。特に最初の数カ月は離島暮らしに戸惑うことがあるため、先輩スタッフや地域の方々と密にコミュニケーションを取りながらアドバイスを行っています。こうしたフォロー体制が充実している点も、離島企業としての魅力を際立たせています。
やえやまファームさんが採用で大事にしているのは、「農業経験よりも価値観の共有」。自然を守りながら地域を盛り上げたい、石垣島の人々や文化をリスペクトしたい、といった想いを持つ人であれば、未経験でも積極的に採用しているそうです。
やえやまファーム見学ツアーの企画
宮﨑さんと話していく中で、実際に石垣島に来てもらって、そして農場や畜産の現場、商品が形になってお客様のもとに届くまで、そして実際に食べてもらうまで、という「食の生産から消費まで」を体験してもらったら、きっとファンになってもらえる、または普段の食に対する考え方が変わると思い、ツアーの企画をすることにしました。(※ツアー当日はやえやまファーム宮﨑さんがご担当)
八重山ファーム体験ツアー/石垣で残渣を活用した畜産、有機パイン農場の生産・加工・お客様まで 丸ごとツアーにめんそーれ
こちら、ご興味ある方は是非参加してみてください!求人に関する詳細や同社について聞きたい、という人はレキサン長濱まで問い合わせいただくのも大歓迎です。
石垣島がもつビジネスポテンシャルと、レキサン×カヤックゼロの新事業への学び
今回の視察を通じて、レキサンとカヤックゼロの新規事業において得られた学びは大きく分けて三つあります。
- 地域の強みを活かしたサステナブルなビジネスモデル
八重山ファームさんのように、自然環境と経営を両立させる事例は、これからの地方ビジネスの一つの理想形。離島だからこそ実現し得る“サステナブル”なやり方は、全国各地の参考にもなりそうだと感じました。 - 柔軟な働き方・人材受け入れ体制
離島特有の課題(人手不足など)を逆手に取り、バイタリティ溢れる人にとってはマルチで裁量のもった仕事を任せてもらえるということ、そして人材の受け入れ態勢に対しても柔軟なことがわかりました。 - “人の距離の近さ”が織りなすビジネスチャンス
石垣島のコミュニティの温かさは、観光客にも企業にも非常に魅力的。自然だけでなく“人とのつながり”も島の大きな資産であると再認識しました。この“島の人と移住者・旅人が交わる場所づくり”がキーポイントになるのでは、と感じました。
石垣島が誇る優良企業と求人──地域発展の新たな可能性
「地方には仕事がない」「離島では稼げない」といった先入観を持つ方がまだまだ多いかもしれません。しかし、石垣島の現場を訪れてみると、むしろ“都会にはない仕事の面白さ”や“豊かな暮らし方”が見えてきました。また、”非常に魅力的な経営者”も沢山お会いできました。(こちらは次回以降の記事でもご紹介していきます。)
石垣出身の島村も「石垣島のポテンシャルがこんなにあるなんて、恥ずかしながら知らなかった。」と話すほど、今回の視察で認識を新たにしました。もちろん、まだまだ知らない部分も多く残されていることでしょう。
都会から見れば遠く「暮らす・働く」イメージが湧きづらい石垣島ですが、今後レキサンとカヤックゼロが目指す新規事業では、こうした地方企業との連携や移住支援を通じて、地域の活性化と人材マッチングをより円滑にすることを目指していきたいと考えております。
私たちは、石垣島に限らず沖縄、ひいては日本各地の“地域が持つ底力”を掘り起こし、人と企業の出会いを生み出す橋渡し役を担いたいと考えています。
石垣島には、「まだ見ぬ可能性と未来への扉」が確かにありました。地方や離島での働き方に興味がある方は、ぜひ一度この島を訪れ、その扉を自分の手で開いてみてはいかがでしょうか。
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