「将来沖縄にUターンし、培ってきた経験を活かして沖縄に貢献したい。」と志をもったあなたへ
こんにちは!
株式会社レキサン リージョナルキャリア沖縄 代表の島村です。
「将来沖縄に帰ってきて、培ってきた経験を活かし沖縄に貢献したい。」
と志をもった方へ
先日、お世話になっている記者の方とお話をしている際に、沖縄県内の学生と社会人に向けての公開セミナーでワークショップをした際のお話を聞かせて頂きました。
県内の学生たちに卒業後の進路を尋ねると、来年4月に大学を卒業し、県外の就職先に新卒入社内定が決まっている状況でした。
その際に、県外に就職する多くの学生たちは、
「将来沖縄に帰り、培ってきた経験を活かして、沖縄に貢献したい」と異口同音に口にする学生が多く、Uターン前提で将来設計や職業人としてのキャリア設計を描いている様子に、
「最近の学生さんは、とてもよく将来設計のことを考えていますねえ」と記者さんは感心していました。
素晴らしい志であり、ぜひ沖縄県外で培ってきた経験や知識を沖縄に持って帰ってきて、
沖縄の発展に活かしてほしいと、私も心から思います。
沖縄で働く社会人の先輩として、そんな学生さんを心から応援したいです。
沖縄のUターン、Iターンには「仕事探し」が一番の課題
私は沖縄へのUIターン移住転職を扱う仕事に5年間従事してきました。その中でUIターンの困難さを目の当たりにしてきました。
- 「子供が生まれたので、子育てがしやすい地元に戻ろう」
- 「上の子が小学校上がるタイミングで沖縄に帰ろう」
- 「親が高齢になったのでそろそろ面倒をみないと」 という、育児や親のサポートで沖縄にUターンを希望する方。
- 「沖縄が好きで沖縄で暮らしたい」 というIターン希望者に常日頃接しています。
また、今回の学生さんのように志をもって、「沖縄に貢献したいので沖縄で仕事がしたい」という方や、「沖縄で経験を積んで、将来的に沖縄で起業したい」という方もいらっしゃいます。
しかし、UIターン転職希望者の中には、途中で転職を諦めてしまう人も少なくありません。
なぜなら、希望年収に見合った、経験・スキルを活かせる転職先が、沖縄ではなかなか見つからないからです。
それは、主に産業構造の違いによるものが大きいと私は考えています。沖縄県外の産業構造と、沖縄県内の産業構造が大きく違うので、これまで培ってきた経験やスキルの分野と給与でギャップが生まれるからです。
例えば、沖縄県外ではものづくりの製造業が新卒での雇用数も多く平均給与も高く、地方において良質の雇用を産んでいます。
一方で沖縄は製造業で、新卒採用を行っている企業はごく少数です。
大手メーカーに新卒入社して、理系はものづくりの設計開発職、文系はメーカーの技術営業職や、生産管理や購買職など製造間接部門系職種に就きます。
そこで培ってきたスキル・経験をもって、沖縄にUターンをして転職先を探そうと思うと、なかなか仕事先が見つからないのです。
学生のうちから中長期的なキャリアプランを描くことは難しい
沖縄県外に就職し、いつかは沖縄にUターンする意志があるならば、
- 沖縄の地元にどういった、求人ニーズがあるのか? 将来的にどのような職種や業界のニーズが上がってくるのか?と
いうことを把握したうえで、 - 沖縄県外のどういった企業で就職し、どのような経験やスキルを獲得していくのか?
という中長期的なキャリアプランを持つことが必要になります。
それでは、どうすればいいのか?
自分が志望する業界や職種の、県内企業や職業人を調べたり、業界内の人や経営者に話を聞いてみることや、私たちみたいな県内の雇用に詳しい人材系の仕事をしている社会に聞いてみるのもありでしょう。
しかし、学生のうちからそのような中長期的なキャリアプランを持つことは困難であり、地元の雇用ニーズを知るために、地元産業界と大学の連携によるキャリア教育などもありません。
また中長期的なキャリアプランを持っていたとしても、有益なアドバイスをしてくれる大人と出会えるとは限りません。
ただし、一つだけアドバイスできることがあります。
沖縄で起業する前提で、キャリアを構築していく。
どの業界や職種に就いても、言えることがあります。
組織に依存せず、一人でも食べていけるように、沖縄で起業することを前提にキャリアを構築していくことです。
転職せずとも、いざとなったら一人でも食べていける、家族を養っていけるサバイブできる経験・スキル・人脈を身につけるのです。
起業といっても、法人設立し会社を立ち上げるようなものではなく、個人事業主として一人で食べていくというものでも全然かまいません。
ハードルが高いように思えますが、
「沖縄に貢献したい!」という高い志を持った学生さんだからこそ特に伝えたい。
この志を支える、持続的な経済的裏付け(家族を養える稼ぎ)を得るために、
ビジネスにおける戦闘力を、20代・30代のうちに高めるのです。
では、どうやって起業するだけの戦闘力を高めるのか?
それは一人一人の状況や、雇用環境が違うので、一概には言えませんが、例えば、
- 様々な職務経験を積む
- 企業の競争優位性の源泉となる職務経験を積む
- お客さんをつかまえる 組織でなく個人のファンになってもらう
- まず副業でビジネスを始めてみる
- 地元でも採用ニーズのある資格を取得する
- どの企業でも必要で、かつ希少なスキルを獲得する
- スタートアップやベンチャー企業で起業スキルを磨く
- 新規事業をし起業の疑似体験をする
などなどアイディアはたくさんあるのですが、一人一人の志向や状況によって、取れる戦略は変わってきます。(そのような相談したい際には私に直接メッセージください)
このような思考のもと、20代・30代のうちにビジネス経験を積んできた人は、仮に起業ではなく転職をするにしても、企業側からするとぜひ採用したい貴重な人財に映ります。
なぜならば経営者マインドと、サバイブ能力が自ずとついてくるからです。
経営の一機能としての職務経験ではなく、事業を俯瞰して見てアクションできるセンスが身についているからです。
実は私自身が、学生の新卒就職活動の際に、中長期的なキャリアプランは一切持っていませんでした。
ただ心に決めていたことが2つだけ、
- 「社会人として成長して、沖縄に帰って、沖縄に貢献する」
- 「沖縄に帰って、起業できる力を身につける」
でした。
それを軸に沖縄にUターンする35歳までキャリアにおける意思決定をしてきました。
志をもった皆さんと沖縄で奮闘したい
「県外で経験を積み、将来的に沖縄に貢献する!」
その高い志を沖縄で叶えるために、まずは自分とその家族を継続的かつ安定的に養っていけるだけの力が必要になります。
沖縄県内外での産業のギャップがあるために、転職し仕事がみつかり難いので、一人でも稼げるように経験を積んでいきましょうという話でした。
ぜひその志を叶えて頂きたいと思っていますし、応援したいと心から思っております。
沖縄をより豊かに、より魅力のある島にしていくために、沖縄から羽ばたき、成長して沖縄に帰ってくる
そんな皆さんと一緒に沖縄で奮闘していきたいです。
一沖縄の社会人の先輩として、掛け値なしに応援しますので、もし何か相談事があれば、ご連絡ください。
今後とも、株式会社レキサンをどうぞよろしくお願いいたします。