副業・複業・パラレルワーク? 新しい働き方を応援!
キャリアモデル開発を受講&実践してみた
こんにちは!
株式会社レキサン リージョナルキャリア沖縄 代表の島村です。
皆さんは、「キャリアモデル開発」という言葉を聞いたことがありますか?
昨今、副業や兼業、複業、パラレルワークなどのワードが流行り、これからのビジネスパーソンのキャリア構築において、多様な働き方が求められています。
レキサンでは最近から、キャリア構築の一貫でキャリアモデル開発を取り入れています。
そこで今回は、人生のキャリアを開発する手法「キャリアモデル開発」についてお話しいたします。
キャリアモデル開発とは?
人生100年時代と言われる現代、年功序列や終身雇用が当たり前ではなくなり、新しい働き方が注目を浴びています。
キャリア構築のためのフレームワークやツールはたくさんありますが、会社の中のキャリア構築だけではなく、その人の人生を含めたキャリア構築を考えられるのがキャリアモデル開発です。
『キャリアモデル開発』とは、就職、転職、プロジェクト参画、起業、NPO活動、家族、自身の強みや弱みなど、あらゆる人生の要素を生かしていく新しいキャリアの考え方です。
引用元:キャリアモデル開発センター
キャリアモデル開発を受講するきっかけ
私は沖縄に特化した人材紹介会社を経営している中で、日頃から兼業や副業などの新しい働き方について考えることがあります。「副業にチャレンジしてみたいけれども、何をすれば良いかわからない」という声も多く聞きますし、実際に副業をしている人でも、本業と両立できている人は少ないように思い、本業と副業がうまくいくためのキャリア理論や方法論はないかと探していました。
そんなとき、「キャリアモデル開発」という新しいキャリア構築の手法を開発し、キャリアモデル開発センターを立ち上げた長沼博之さんから、この新しいキャリアモデル開発のセミナーを受講してみないかとお声がけをいただきました。
長沼博之さんは社会起業家であり、また人生100年時代の先駆的な思想家です。オンライン上ではありますが十数年のお付き合いがあり、素晴らしい方だと思っていたので受講してみることにしました。
同じ人材領域なので、新しいキャリア構築手法としてコンサルタントの業務でも活かせるのではないかと思いました。
また、余談ですが、私は最近ChatGPTにハマっており、キャリアモデル開発ではそのChatGPTを結構使うということを聞いたのも受講を決めたきっかけになります。
キャリアモデル開発を受講した感想
結論から申し上げると、
- 事業経営者や人事責任者の方は、従業員のエンゲージメントを高めるために非常に有効である。
- 社外の資源をフルに有効活用しながら、従業員のキャリア構築を支援できることにより、中長期的に社員が成長し、自社業務の意義や遣り甲斐を感じてもらえる。
- キャリア構築に迷うビジネスパーソンの、小さくとも新しい一歩を後押しできる手法である。
上記の手応えを感じました。
私は、キャリアモデル開発士の研修講座を受講しました。講座は全部で12回。自分のキャリアパーツシートを作成することから、キャリアモデル図の作り方、キャリアモデルの実装論などを学びました。
キャリアモデル開発を使うことで、会社の中だけでなく外部のリソースを活かしながら、双方をキャリアのパーツとして有機的に繋ぎ、戦略的なキャリア構築が可能だということがわかりました。
副業や新しいことにチャレンジしたくても一歩踏み出せない人や、何か始めたいけど、家事や育児に追われて何からやればいいんだろうとモヤモヤしている人に、納得感を持って踏み出してもらうことができるのではないかと思います。
私自身、会社員として働いている時に、起業したいけどどうすればいいかわからないとか、このやり方が有効なのかわからないから踏み出せないということがありました。
また日頃、転職相談受けてる中で、チャレンジしたいけど何からすればいいかわからないとか、副業をやってみたいけど本業と両立できるかわからないという声を聞くこともあります。
私は必ずしも転職がマストではないと感じているので、今の会社で報酬をもらいながら、転職せずに、業務委託などよそでチャレンジするのもアリだと思っています。
キャリアモデル開発はあくまでも方法論にはなりますが、体系的な手法を学ぶことができてよかったです。
レキサンのコンサルタントにキャリアモデル開発を試してみた
新しい働き方について考えるとともに、以前から、従業員6名程度の小規模企業であるうちの会社だけで、拡がりのあるキャリアを構築していくのは難しいのではと考えていました。外部のリソースを活かしながらキャリアを作っていくことが従業員にとって良いのではないかと。
そこで、弊社のコンサルタント・長濱に、キャリアモデル開発を実践してみることにしました。
長濱は1年ほど前から、副業(どっちが主でどっちが副の生業かはさておき、どちらも大事な仕事ですが、わかりやすく副業と表現します)で小学生向けのプログラミングスクールの事業運営を始めています。レキサンに入社する以前は、教育関係の仕事に携わっていて、場づくりやコミュニティ作りが好きで、司会やファシリテートなど場を回すことを得意としています。お金儲けよりも、やりがいや社会への貢献を大事にしている人間です。
長濱から新しいチャレンジをしたいと話を聞いた時は、「やりなよ!」と即答しましたが、たまに話を聞くと弊社の仕事である転職エージェントの仕事と、プログラミングスクールの運営の双方の仕事にシナジーがかかっていないことに気付きました。
双方のシナジーは?
キャリアモデル開発を受講してみて、レキサンでのキャリアコンサルタントとプログラミングスクール運営のキャリアを、パーツとして創発的に繋げたらいいのではと考えるようになりました。従業員とは定期的に個別セッションをしているので、その中でキャリアモデル開発の手法を用いてみました。
長濱には、副業をするにしても、時間を切り売りするような全く別の副業ではなく、どちらにもシナジーを生むよう戦略的なキャリアを構築していこうという提案をしました。
例えば、キャリアコンサルタントとプログラミングスクールのシナジーは次のことが挙げられます。
- キャリアコンサルタントとして産業界から求められているスキルや動向の情報を持っているので、スクールでは次世代のキャリア機会を創出できる。
- 事業責任者と話す経験も多いキャリアコンサルタントの仕事が、スクールの事業運営を経験することで、コンサル能力がアップする。
- プログラミングスクールで新しいテクノロジーの動向をキャッチしやすくなるため、キャリアコンサルタントとしての仕事の生産性と創造性が高まる。
新たなキャリアパーツの誕生
4回の個別セッションを進める中で、将来したいことやワクワクすることについて質問した際、中長期的にはコーチングをやりたいのでは?という答えに辿り着きました。
「キャリアコンサルタント=マッチング」と「スクール=場づくり」の中に、「コーチング=人材育成、組織開発」が入ることによって、より良いシナジーが生まれることがわかったのです。
新しいキャリアパーツについては、ChatGPTに案を出してもらいながら作成していきました。そこで誕生したもう一つのキャリアパーツが『Life Crafters -人生を紡ぐコーチング』です。
三角形ができたことで、レキサンの業務では人材開発ができる転職エージェント、また事業経験があるリクルーターを目指し、一方でスクールの業務では小学生にプログラミングの技術だけでなく、将来働くことも含めた成長支援のサポートも目標とすることができます。
まとめ
既存のキャリアプランニングの手法では、社会の変化の激しいVUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の高い)時代にはなかなか対応できないことがあります。将来の見通しがつかず、スキルの陳腐化も速い。そんな中でやるべきことは、キャリアモデルをプロトタイピングすることです。
世界でたった一つ、自分だけのキャリアモデルを描くことで「新しい現在」が出現してくるのです。
本業をやる意義を見出しやすくなり、将来的に今の仕事も大事なんだと再認識してもらう価値があります。一つのキャリアパーツで自分の目標に少しでも近づくと、生きがいや働きがいという全体的なモチベーションが高まります。さらに、三角形のモデル図がうまくいけば、本業のレベルも一層上がるはずです。
中長期的な目標設定もしやすいため、キャリアコンサルタントの方々だけでなく、事業の経営者や人事責任者がこの手法を学び、自社の従業員に対して実施することをおすすめします。
また、キャリアに悩んでいるビジネスパーソンにももちろん有効な解決策となります。
キャリアモデル開発は、ただの理論ではなく、具体的なキャリア目標の達成に向けた実践的なガイドです。あなたもこの手法を用いて、自分だけのキャリアをデザインしてみませんか?
さらに情報が必要な方や、この方法を学びたいと考えている方は、ぜひレキサンまでお問い合わせください。
私たちは皆さんの新しいキャリア構築を全力でサポートします。
沖縄で移住したい、事業をしたい、沖縄に関わる仕事をしたいなど、ご相談ごとがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
その方にとって最適な道を導けるように沖縄への移住・転職を中心に相談を受け付けております。