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こんにちは!
株式会社レキサン リージョナルキャリア沖縄 代表の島村です。

現在、沖縄への転職や移住を検討されている方の中には、どの転職エージェントを利用したら良いかお悩みの方も多いのではないでしょうか?

転職エージェント選びは、キャリアパスを左右する重要な選択です。そこで今回は、大手系と地場系の転職エージェントそれぞれのメリットとデメリットを比較してみました。皆さんのエージェント選定の参考になれば幸いです。

目次

  1. 大手系エージェントと地場系エージェント
  2. 大手系エージェントを利用するメリット
  3. 大手系エージェントを利用するデメリット
  4. 地場系エージェントを利用するメリット
  5. 地場系エージェントを利用するデメリット
  6. まとめ

 

大手系エージェントと地場系エージェント

 

転職エージェントは、大きく大手系エージェントと地場系エージェントの二つに分類されます。

例えば、大手のエージェントにはリクルートやDODAがあります。沖縄における地場のエージェントとしては、ジョブアンテナエージェントやワークポートの沖縄支社が知られています。私たちレキサンも地場のエージェントに該当します。

ここからは、沖縄へ移住転職する際はどちらを使ったほうがいいのかということを含めて、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

大手系エージェントを利用するメリット

はじめに、大手系エージェントを利用するメリットについてお話します。

大手企業の求人情報が充実している

大手企業の支社や営業所、大手子会社の求人が数多く揃っています。これは、東京などの中央人事部が全国の求人情報を一括管理しているからです。勤務地にこだわりがない場合、他地域の求人情報も提供されるため、その中から自分の希望に沿った求人を選択することができます。

ライン職中心の求人とリモートワーク案件の充実

ライン職とは、開発、生産、営業などの事業運営に直接的に関わる活動を担う職種のことを指します。沖縄にある営業所での営業職をはじめ、フィールドエンジニアやメンテナンス職、チェーン店舗の求人、BPOやITの開発拠点でのエンジニア募集など、技術系やフィールドサービス関連のライン職中心の求人が多くあります。反対に、バックオフィスや企画職などのスタッフ職の求人が少ないことはデメリットとなっています。リモートワーク案件もそこそこあるのが特徴で、特に首都圏のIT企業のフルリモート案件が割り当てとして多くあり、フルリモートでの就業を希望する人にはおすすめです。

給与面のメリット

同業の沖縄県内本社企業と比べると、比較的給与テーブルが高い求人が多くあります。これは、大手エージェントが取り扱う企業の規模と業界標準によるものです。また、勤務地にこだわりがない方にとっては、他の勤務地の求人なども同時に紹介を受けられることもメリットとしてあります。

 

大手系エージェントを利用するデメリット

次に、大手系エージェントを利用するデメリットを見ていきましょう。

転勤の可能性がある

大手企業の求人が多いため、沖縄で長期間働きたい場合でも転勤が発生する可能性があります。このような状況を避けるには、事前に転勤の有無や勤務地限定採用について確認することが重要です。

キャリアの上限と拠点撤退リスク

多くの企業では本部や本社機能が首都圏に集中しているため、沖縄勤務の場合はキャリアや昇給の面で、会社組織上、沖縄支社長止まりなど上限に達しやすい可能性があります。また、沖縄拠点の撤退リスクもあるため、長期的に沖縄で勤務できるかを求める際には注意が必要です。

サポートの限界と中長期的サポートの不足

大手エージェントでは、大量の求人と求職者に対応しないといけないため、キャリアアドバイザーとリクルーティング担当(企業担当)が分かれていることがほとんどです。

実際、業界最大手のリクルートエージェントと2番手のDODA、3番手のJACリクルートメントは沖縄拠点がありません。沖縄に拠点を持たない場合、沖縄の状況や企業情報に精通していないことが多いことから、より踏み込んだサポートが限定的で、期待するほどのサポートを受けられないことが懸念されます。

サポート期間に関しては、大手エージェントはオペレーションが仕組化されている企業が多く、転職活動をスタートできる時期でないとサービスを受けられないことがほとんどです。また、求職者担当の部署異動が多いため、沖縄市場に関する情報が社内に蓄積されにくいという課題もあります。システムで蓄積されている面もありますが限界があります。沖縄に関する踏み込んだ情報がないので、具体的で深いキャリア相談をするのが難しい点も含めて、サポートの質に限界があるかもしません。

私が以前書いたブログ『失敗事例から学ぶ沖縄への転職活動』では、沖縄への移住転職ができなかった失敗事例も紹介しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

 

地場系エージェントを利用するメリット

続いて、地場系エージェントを利用するメリットについてお話しします。

沖縄限定の求人と多様な職種

基本的に沖縄限定勤務の求人を扱っており、全国転勤の求人はごく稀です。これは、沖縄に根ざしたキャリアを築きたい人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。取り扱う職種はライン系の求人に加え、経理や人事、企画、新規事業などのスタッフ職の求人もあり、本社の中枢で活躍できる求人も数多くあります。

さらに、地場の経営幹部系の高年収帯求人も取り扱っており、キャリアの上位層を目指すハイクラス転職をしたい方にも魅力的な選択肢があります。

低い早期離職率と入社後の雇用継続率

地場系エージェントは、社長や経営幹部との接触を通じて経営課題や隠れた人材ニーズを把握しているため、結果として入社後の定着率が大手エージェントよりも高いとされています。

ちなみに、私たちレキサンでは、2017年7月の創業以来、200件以上の転職支援実績の中で、早期離職率(3ヵ月以内の退職率)は1.83%です。業界大手は同離職率が4%程度だと聞くので、大手と比べて非常に低いことがわかります。これは同業界の中でも高水準の数値だと見ています。一方でもう少し長いスパンで見ると、入社後6ヵ月以上の雇用が継続された割合は87.8%、1年以上の継続率は79.2%となりました。このことから、初めの6ヵ月以内に退職した割合は12.2%、1年以内に退職した割合は20.8%という課題が見えます。現在、この課題の改善に日々取り組んでおり、さらなる雇用の継続性・安定性向上を目指しているところです。

→レキサンの実績について、さらに詳しく見る

私たちレキサンの強み「ポジションメイク」

私たちレキサンでは、中長期の転職希望者に対してもウェルカムな姿勢で臨んでいます。中には初回転職相談から3年越しや5年越しで転職活動をお手伝いさせていただいたことも少なくありません。面談数にノルマがないため、じっくりと向き合って対応しています。

求人がない場合でも、求職者のキャリア情報を企業側に持ち込み、新たなポジションを創出することに力を入れています。これは人材業界では「ポジションメイク」と呼ばれる手法であり、求職者のスキルや経験、キャリアビジョンに基づいて、企業にとっても有益な新たな役職を提案するものです。

まず、求職者との丁寧な面談を通じて、その人の強みや希望を深く理解します。このプロセスは、単に履歴書の情報を確認するだけでなく、求職者の個性や将来の目標を共有することを重視しています。求職者が持つスキルや経験がどのようにして企業の成長に貢献できるかを見極めるために細部にまで気を配ります。

次に、求職者のキャリア情報を元に、気になる会社の社長や事業責任者に直接交渉を行います。この交渉では、求職者のスキルセットや過去の実績、そしてどのようにして企業に新たな価値を提供できるかを詳細に説明します。この段階では、求職者がどのようにして企業の戦略的目標に寄与できるかを具体的に提案し、新たなポジションの必要性を訴えます。

例えば、求職者がデータ分析の専門知識を持っている場合、企業が現在直面しているデータ関連の課題を解決するための新しいデータアナリストのポジションを提案することができます。また、マーケティングの経験が豊富な求職者には、企業の新しいマーケティング戦略を推進するための役職を創出することを提案することもあります。このようにして、弊社では企業と求職者の双方にとって最適なマッチングを目指しています。ポジションメイクを通じて、企業には新たな才能を発掘し、組織の成長を促進する機会を提供し、求職者には自分のスキルを最大限に活かせる新たなキャリアの道を切り開くサポートをしています。

ポジションメイクは、単なる求人紹介に留まらず、求職者と企業の双方にとって価値のある新しい可能性を創出する重要な手法です。このアプローチにより、沖縄の企業と求職者の双方にとって最適なキャリアの実現をサポートし続けています。

その他の強みとしては、レキサンのコンサルタントは基本的に沖縄に住んでいるということです。部署異動がないため、情報とクライアントとの人脈が継続して蓄積され、キャリアコンサルティング技術も熟練され得ることも強みの一つです。加えて、コンサルタント一人ひとりが沖縄を本気で良くしたいという想いで取組んでいることが最大の強みだと思います。求職者の方々の理想的なキャリアパスの実現に向けて取り組んでいます。

地場系エージェントを利用するデメリット

最後に、地場系エージェントを利用するデメリットも見ていきましょう。

属人化の問題とサービスの質

コンサルタント業務が属人化されていることが多く、担当者との相性や、担当者個人の力量の問題がある場合もあります。担当者との関係が良好であれば高品質なサポートが受けられますが、逆に相性が合わない場合にはサービスの質に影響することが懸念されます。

大手企業の求人の少なさと給与のバラツキ

大手企業の営業所などの全国支社求人が少なく、また、首都圏本社のフルリモート求人は少ないです。そして、地場系エージェントの求人は大手系の求人に比べて提示給与が平均値としてやや低めです。一方で地場系エージェントは沖縄本社のスタッフ職やマネジャー職、経営幹部職の求人を比較的多く保持しており、そのような求人は比較的年収が高めです。つまり、地場系エージェントの提示する求人は年収にバラツキがあります。

沖縄限定の縛りと全国的な視点の限界

主に沖縄県内の求人に特化しており、沖縄県外の求人を取り扱う範囲は全国に比べて限られてしまいます。全国的なマーケットの動向や情報に関する見識が浅い場合がありますが、私たちレキサンは、リージョナルキャリアの情報網で首都圏を含む全国の動向を把握できるよう努めています。

まとめ

今回は、大手系エージェントと地場系エージェントを利用する際のそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。

結論としては、大手系エージェントと地場系エージェントの両方を併用することをおすすめします。最も自分にあった求人に辿り着くために、複数のルートを持っておくことでその可能性を広げることができます。沖縄ではそもそもサービスしている転職エージェントが少なく、求人企業や求人数も少ないので、色々なルートを確保しておくことが大切です。サービスを併用した上で、気の合うコンサルタントを探して重点的に付き合っていくと良いでしょう。

多くの比較サイトやアフェリエイトサイトは広告収入によって運営されており、特定の大手エージェントを推す内容が一方的に多いことがあります。これらの情報は信頼性が低いので参考にせず、まずは試しにでもいいので複数のサービスを利用してみることをおすすめします。

最後になりますが、情報を幅広く集め、自分の状況に最適な選択肢を検討することが重要です。移住や転職は人生の大きな変化を伴うため、じっくりと時間をかけて可能な限り多くの情報を収集し、慎重に判断しましょう。

沖縄への転職や移住について、さらに情報が必要な方は、ぜひレキサンまでお問い合わせください。私たちが皆さんを全力でサポートします。


沖縄で移住したい、事業をしたい、沖縄に関わる仕事をしたいなど、ご相談ごとがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
その方にとって最適な道を導けるように沖縄への移住・転職を中心に相談を受け付けております。


 

島村 賢太 Shimamura Kenta
キャリアコンサルタント
沖縄県石垣島生まれ。横浜国立大学を卒業後、株式会社リクルートへ入社。その後「リージョナルキャリア長野」において人材紹介業の営業職、コンサルタント職として従事。沖縄にUターン後、株式会社レキサンを設立し、代表取締役に。3児の父であり、休日は子供とMinecraftに勤しんでいる。

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