沖縄に海外営業の求人はある? 英語のスキルを活かせる仕事も紹介
首都圏で海外営業として活躍してきた人が沖縄への移住転職を考えたとき、「沖縄でも海外営業の仕事を続けられるのか?」とか、「そもそも沖縄に海外営業の仕事はあるのか?」という疑問が湧いてくると思います。
実際、沖縄には海外営業の求人はほとんどありません。
今回は、沖縄に海外営業の仕事が少ない理由と合わせて、これまでの経験や英語のスキルを活かせる仕事について解説します。
沖縄に海外営業の仕事はある?
沖縄には海外営業の求人がほとんどないのが事実です。
求人検索をしてヒットしたとしても、その多くは、メーカーの営業の求人か、商社の営業の求人です。
ただし、求人はゼロではないので、まだ諦めないでください。
例えば、OIST(沖縄科学技術大学院大学)発のスタートアップ「EF polymer株式会社」では、海外営業の求人を募集しています。
また過去に、沖縄事業者の半導体製造装置の海外営業や、某食料品メーカーの海外営業、生活雑貨メーカーの台湾進出のための担当の採用をお手伝いしたケースもありました。しかし、それは極まれなケースで、いわゆる沖縄域外に出ての営業活動を伴う海外営業の求人でした。
沖縄に海外営業の求人が少ない理由
沖縄にはものづくりメーカーがほとんどありません。そのため、海外に輸出するものが希少な沖縄では、海外営業の求人が生まれにくいのです。
令和元年の沖縄県の貿易実績を見てみると、輸入額が輸出額を超過する状況が続き、大幅な貿易赤字となっています。
ちなみに、輸出品の半分が再輸出品なので、ほとんど海外営業をするような輸出品がないことがわかります。
目ぼしいのは一般機械の建設用・鉱山用機械、輸送用機器で船舶用機械とスリランカと香港向けの中古車の輸出となっています。
出典:令和元年沖縄県の貿易
英語のスキルを活かせる仕事
一方、沖縄では英語を使う営業や折衝業務が多いのが特徴です。
観光業が盛んで、米軍基地がある沖縄では、インバウンド対応や海外の方への対応、また海外本社の会社で勤める際に、 組織内公用語が英語というパターンがあります。
例えば、沖縄では外資系ホテルが多く、その中には英語が不可欠なポジションも増えています。スタッフポジションでは英語スキルは必須ではありませんが、本国とのコミュニケーションが必要な場合はネイティブレベルの英語力が求められます。あるホテルでは、管理職以上のポジションでは英語が必要条件となっており、昇進の基準としても位置付けられています。
また、建設系に多いのですが、米軍関係のお仕事をする際に、英語で折衝をすることはよくある仕事内容です。建設系以外にも、日本人と米軍との間での通訳や事務の仕事もあります。ビジネス英語のスキルや対人コミュニケーション能力が重視され、書類作成や税務知識が必要になることもあります。
そのほか、80%が海外学生で公用語が英語のOISTといった国際色豊かな職場もあります。
英語力を活かせる転職については「沖縄の転職に英語は役立つ?成功事例や目安をエージェントが解説」をご覧ください。
まとめ
沖縄には海外営業の仕事は少ないとお伝えしてきましたが、ゼロではありません。
明るい兆しとしては、沖縄県ではOISTを中心として、海外出身の研究者によるスタートアップ企業が増えており、世界を目指す研究開発型スタートアップが増えつつあります。
OISTのスタートアップはまだまだ微々たる企業数ですが、スタートアップエコシステムは徐々に形成されてきつつあります。それに伴い、沖縄から世界を目指すスタートアップが増え、今後は海外営業の必要性が増してくると考えられます。
OISTのスタートアップについては「海外スタートアップ起業家がOISTで起業する理由」で詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。
また、土地柄、米軍基地での仕事やOISTのように、海外の方と一緒に仕事をできる環境が沖縄には整っています。沖縄に転職移住を考えているなら、英語のスキルを活かせるよう職種の幅を広げるのも一つの手です。
沖縄のUIターンに特化した転職エージェントである私たちレキサンは、今は海外営業を置いていない企業に対し、海外営業のポジションを提案することも可能です。
沖縄への移住転職をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。