沖縄移住で活用したい!子育て世帯向け支援制度と住みやすい街まとめ2024
弊社レキサンでは、沖縄県内で転職のご相談を承っておりますが、お子さまの成長に適した環境を求めて沖縄へのUIターン転職を希望される方からのご相談もいただいております。そうしたケースでは、移住後の生活環境や子育て支援についてのご質問をいただくことがあり、私たちは情報提供やアドバイスを通じてサポートしております。
本記事では、移住前と移住後に活用できる支援制度について、沖縄県内の子育て支援を中心にご紹介します。加えて、県民割引制度や住みやすさランキング上位の市町村の独自施策もあわせて取り上げておりますので、ぜひ参考にしてください。
1. 「沖縄県」の支援制度
沖縄県では、移住前に情報収集をサポートする制度と、移住後の生活を支える支援制度が充実しています。ここでは、移住を考える方がそれぞれの段階で活用できる制度を「移住前」と「移住後」に分けてご紹介します。
移住前に活用できる支援制度
公式移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」
沖縄県が提供する公式移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」では、各市町村の特徴や生活情報が紹介されており、仕事探しや生活相談をサポートする「グッジョブセンターおきなわ」も活用できます。また、移住希望者が移住前に必要な情報を得られるよう、さまざまなサービスを提供しています。
オンライン相談会や対面イベントでは、移住に関する質問や疑問を直接相談でき、保育士など特定職種に特化した助成情報も確認可能です。さらに、地域ごとの暮らしやすさや魅力を紹介するコンテンツも充実しており、移住先選びの参考として役立ちます。
移住促進イベント
沖縄県では、移住を検討する方々のために、イベントや相談会を定期的に開催しています。これらのイベントは、東京などの大都市圏を中心に行われ、市町村の担当者や現地在住者と直接話ができる移住相談会や、現地の生活を体験できるツアーが含まれています。
また、移住体験談を共有する場では、観光地とは異なる日常生活の実情を知ることができます。これらを通じて、地域の魅力や課題についての具体的な情報を得たり、移住後の生活に対する不安を和らげるきっかけとなることが期待されます。
移住後に活用できる支援制度
続いて、移住後に活用できる支援制度についてご紹介します。これらの制度は、移住者の生活を支え、子育て世帯や新しい環境での暮らしをサポートするために役立てることができます。
こども医療費助成制度
沖縄県では、こども医療費助成制度を通じて、医療費の負担を軽減しています。この制度は、市町村が実施し県がその経費の2分の1を補助する形で運営されています。2022年4月からは通院時の医療費無料化の対象年齢が中学校卒業まで拡大されました。
これにより、特に医療費が高額になりがちな子どもたちの健康管理が促進され、家庭の経済的負担を軽減しながら必要な医療を受けやすい環境が整っています。医療機関での利用時は、受給資格者証を提示することで、自己負担なしで医療サービスを受けることが可能です。
子育て応援パスポート
沖縄県では、18歳未満の子どもを持つ家庭や妊婦を対象に「おきなわ子育て応援パスポート」を発行しています。このパスポートは、県内の協賛店舗や施設で提示することで、商品の割引やおまけの提供、ミルクのお湯やアレルギー対応、授乳スペースや子ども用トイレなどの設備利用といった、様々な特典やサービスを受けることができる制度です。
パスポートは、市役所や子育て支援センター、児童館で配布されるカード型と、公式ホームページから表示できるオンライン型の2種類があります。2016年10月からは全国の協賛店でも利用可能となり、旅行や帰省時にも活用できるようになりました。
沖縄の子育て世帯をサポートする情報ポータル|沖縄子育て応援パスポート
「沖縄県」の支援制度まとめ
移住前に活用できる支援制度
制度・サービス | 概要・特徴 | 主な対象条件 | 問い合わせ先 |
---|---|---|---|
おきなわ島ぐらし | 各市町村の暮らし情報や仕事探し情報を掲載 | どなたでも利用可能 | 公式サイト |
移住促進イベント | 移住相談会や体験ツアーを開催 | イベント参加希望者 | 公式サイト |
移住後に活用できる支援制度
制度・サービス | 概要・特徴 | 主な対象条件 | 問い合わせ先 |
---|---|---|---|
こども医療費助成制度 | 通院医療費が中学卒業まで無料化 | 住民票を沖縄県内に移した子ども | 公式情報 |
子育て応援パスポート | 協賛店での割引や特典 | 妊婦・18歳未満の子どもを持つ保護者 | 詳細情報 |
※こども医療費助成制度の年齢上限や所得制限は、市町村ごとに若干の違いがあるため、詳細は各市町村の公式ホームページを参照してください。
コラム:県民割引制度
沖縄県では、県民限定の特別料金が多くの観光施設で提供されています。この制度により、通常料金よりもお得に地元の観光施設やアクティビティを楽しむことができます。以下は代表的な施設と料金の例です。
おきなわワールド: 通常大人2,000円 → 県民向け1,500円
DMMかりゆし水族館: 通常大人2,400円 → 県民向け2,000円
美ら海水族館: 通常大人2,180円 → 県民向け1,440円
※その他にも、県民割引を利用できる施設が多数あります。
※以下の表は、通常料金と県民割引料金の比較です。県民向け料金は変更となる場合があります。
※2024年12月現在の価格になります。
施設名 | 通常料金 (大人) |
通常料金 (小人) |
沖縄県民向け 料金 (大人) |
沖縄県民向け 料金 (小人) |
---|---|---|---|---|
おきなわワールド | 2,000円 | 1,000円 | 1,500円 | 800円 |
DMMかりゆし水族館 | 2,400円 | 1,500円 | 2,000円 | 1,200円 |
美ら海水族館 | 2,180円 | 710円 | 1,440円 | 710円 |
首里城 | 1,000円 | 300円 | 800円 | 200円 |
ひめゆりの塔 | 300円 | 150円 | 200円 | 100円 |
トロピカル王国 OKINAWAフルーツらんど |
1,200円 | 600円 | 1,000円 | 500円 |
琉球村 | 2,000円 | 800円 | 1,500円 | 600円 |
2. 沖縄県「市町村」の支援制度
続いて、沖縄県内の各地域の特色や独自の支援制度についてご紹介します。沖縄での住みやすさを評価する指標の一つとして、大東建託が実施した「街の住みここち&住みたい街ランキング2024沖縄県版」があります。
沖縄県内の市町村では、特に子育て支援に力を入れている地域が多いことが特徴です。たとえば、子ども医療費助成や子育て支援センターでの相談サービス、妊婦健診助成といった基本的な制度が整備されており、子育て世帯が安心して暮らせる環境が充実しています。
ランキングでは、北谷町が6年連続で1位を獲得し、続いて中城村(2位)、豊見城市(3位)、北中城村(4位)、南風原町(5位)がランクインしています。これらの地域はいずれも、移住後の生活を支える支援制度が充実しており、多様な暮らし方を実現できる環境が整っています。
以下では、住み心地ランキング上位5地域の特徴と支援制度について、詳しくご紹介します。
北谷町
沖縄県北谷町は、沖縄本島中部に位置し、那覇空港から車で約40分の場所にあるリゾートタウンです。アメリカ西海岸風の美浜アメリカンビレッジを中心に、ショッピングや多彩なグルメが楽しめます。美しいビーチでは海水浴やマリンスポーツができ、夕日の名所としても知られています。エイサー祭りなどの伝統行事も開催され、異国情緒と沖縄文化が融合した独特の魅力を持つ町です。
支援制度の特徴は、ファミリーサポートセンターによる地域ぐるみの子育てサポートです。地域のボランティアによる子どもの一時預かりサービスを提供し、仕事と子育ての両立をサポートしています。出産・子育て応援給付金制度と組み合わせることで、子育て世帯の経済的・時間的な負担を総合的に軽減しています。
中城村
沖縄本島南部に位置する豊見城市は、那覇市に隣接する利便性の高い地域です。那覇空港まで車で約20分という好立地で、沖縄自動車道へのアクセスも良好です。沖縄県の中でも特に若年人口の割合が高く、大型ショッピングモールや総合病院も整備され、都市的な暮らしと、マンゴー栽培に代表される豊かな自然が調和した住みやすい街です。
支援制度の特徴は、手厚い出産支援です。妊娠届出時と出生届出後にそれぞれ5万円、計10万円の出産・子育て応援給付金を支給しています。子育て支援センターでは育児に関する相談や情報提供に加え、講座やイベントを通じた地域交流の場を提供し、新しい環境での子育てをサポートしています。
豊見城市
沖縄本島南部に位置する豊見城市は、那覇市に隣接する利便性の高い地域です。那覇空港まで車で約20分という好立地で、沖縄自動車道へのアクセスも良好です。沖縄県の中でも特に若年人口の割合が高く、大型ショッピングモールや総合病院も整備され、都市的な暮らしと、マンゴー栽培に代表される豊かな自然が調和した住みやすい街です。
支援制度の特徴は、手厚い出産支援です。妊娠届出時と出生届出後にそれぞれ5万円、計10万円の出産・子育て応援給付金を支給しています。子育て支援センターでは育児に関する相談や情報提供に加え、講座やイベントを通じた地域交流の場を提供し、新しい環境での子育てをサポートしています。
北中城村
沖縄本島中部に位置する北中城村は、緑豊かな高台と中城湾の美しい景観を有する地域です。中城城跡の北側エリアと国指定重要文化財の中村家住宅など、歴史的な文化遺産が残されています。イオンモール沖縄ライカムや、外国人住宅を改装したおしゃれなカフェが人気を集め、沖縄こどもの国は家族連れに愛されています。那覇市へのアクセスも良好な住みやすい地域です。
支援制度の特徴は、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援です。妊婦健康診査費用の助成から始まり、子ども医療費助成制度によって子育て期の医療面での経済的負担を軽減しています。子育て支援センターでは育児相談や親子の交流イベントを通じて、地域全体で子育てを支える環境を整えています。
南風原町
沖縄本島南部の南風原町は、那覇市に隣接する交通至便な町です。那覇空港から車で約20分でアクセス可能で、町内には那覇空港自動車道のICがあり、北部へも移動が便利です。2017年に国の伝統工芸品に指定された南風原花織をはじめ、琉球かすりなどの織物文化が息づき、「かすりロード」では工房巡りや織物体験ができます。生活施設が充実した住みやすい町として人気があります。
支援制度の特徴は、県内でも特に充実した医療費助成です。18歳までの医療費窓口無料化を実施し、子育て世帯の経済的負担を大きく軽減しています。また、出産祝い金や妊婦健診の助成など、妊娠期からの支援体制も整えており、子育てに関する相談窓口を設けることで、必要な情報提供や支援を行い、移住者も安心して子育てができる環境を実現しています。
「市町村」の支援制度一覧表
市町村 | 主な支援制度 | 概要・特徴 |
---|---|---|
北谷町 | ファミリーサポートセンター出産・子育て応援給付金制度 | ・地域ボランティアによる子どもの一時預かりサービス ・妊娠届出時・出産後に給付金を支給 |
中城村 | 村営バス(200円均一)高校生相当年齢までの医療費助成 | ・村営バスが一律200円で利用可 ・高校生(18歳)まで医療費負担を大幅軽減 |
豊見城市 | 出産・子育て応援給付金子育て支援センター | ・妊娠届出時と出生届出後に各5万円を支給(計10万円) ・育児相談・地域交流イベントを実施 |
北中城村 | 妊娠期からの切れ目ない支援子育て支援センター | ・妊婦健康診査費用助成や子ども医療費助成の拡充 ・親子交流イベントを定期開催 |
南風原町 | 医療費窓口無料化(18歳まで)出産祝い金・妊婦健診助成 | ・18歳まで医療費無料化により経済的負担を大幅軽減 ・妊婦健診の費用助成、出産祝い金など |
※最新情報は随時変わりますので、年度ごとに制度改定や金額変更がないか確認が必要です。
3. まとめ
沖縄への移住を考える際は、上記でご紹介した支援制度を参考に、「どの地域で暮らしたいか」「どんな子育て環境を求めるか」といった要素を検討することが大切です。
具体的な相談を希望される場合は、沖縄県公式移住応援サイトのオンライン相談会や、各市町村の移住窓口・イベントを活用することをおすすめします。
また、弊社レキサンでも移住転職に関するご相談を承っております。オンラインウェビナーや個別相談を通じて、皆さまの移住転職をサポートいたします。まずは、ぜひお気軽にご相談ください。