花岡 利季 花岡 利季
INTERVIEW
インタビュー

花岡 利季

Hanaoka Toshiki

沖縄のグローバライゼーションを目指して、
海外からのUIターンと共に道を切り拓く

PROFILE

出身
シンガポール
出身校
Singapore American School、武蔵工業大学
資格
社会保険労務士 (Inactive)
趣味
釣り
特技
スキューバダイビング
居住歴
シンガポール、クアラルンプール、東京、神戸、那覇
思い出の場所 (沖縄)
サムズバイザシー 泡瀬店
SNS
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0歳7か月より、父の仕事の都合でシンガポールに渡り、現地の幼稚園や日本人小学校に入学。幼い頃はビーチに沢山いるカブトガニ(天然記念物)が怖かった為、父というモビルスーツにのって、イーストコーストを楽しむ。ある日、タンカーから重油が漏れたのか、海が油で汚れていることを目の当たりにし、ショックを受ける。途中にマレーシアを経て、東京で中学校に入学。

再度シンガポールに渡り、日本人中学校を経て、Singapore American Schoolに入学。毎日が英語に変わり、教科書が辞典サイズに変わり、クラスメートのサイズが1.5倍に変わり、色々圧倒される。うっぷんを晴らす為にダイビングとバンドを始め、ドラムを担当。

大学入学に伴い日本に帰国。卒業まで軽音部の部室と図書館前のベンチで、ドラムまたは腹ドラムを叩きつつ、研究室ではアマモの栽培や研究を行い、八景島の海にアマモを移植するボランティアに傾倒。当時付き合っていた彼女とのデートもアマモ移植で、最終的に振られる。

シンガポールで育ち、
社会課題への意識が開花
日本帰国後、結婚相談所を経て
社会保険労務士へ
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シンガポールで育ち、
社会課題への意識が開花
日本帰国後、結婚相談所を経て
社会保険労務士へ

大阪に生まれ、0歳7か月のとき父の仕事の都合でシンガポールへ。シングリッシュを母国語として育ちました。マレーシア、日本、再びシンガポールと転勤が続き、高校卒業後は日本の大学へ。環境情報学を専攻し、アマモ(海藻)の栽培や研究を行いながら、アマモを移植し、海を回復させるボランティアにも熱心に取り組んでいました。

シンガポールでは、海が身近にある自然豊かな場所で暮らしていたので、そこから環境問題への興味が生まれ、社会課題を改善していく意識が芽生えていったんだと思います。

大学卒業後は、建設業の営業職に就きましたが、帰国した兄に起業を誘われ、少子高齢化という社会課題に貢献したいという思いのもと、2人で結婚相談所を立ち上げました。このときお願いしていた社会保険労務士(以下:社労士)の方がとても助けてくださって、「社内にもこういう人がいたらいいな。いないなら自分がやってみよう」と思い立ち、社労士を目指すことに。

3年かけて国家試験に合格しました。その後、お付き合いのあった調剤薬局で、社労士として約3年間、人事の経験を積むことになりました。

35歳で新たな可能性を求め、
再びシンガポールへ
コンサルタント、マネージャーとして活躍
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35歳で新たな可能性を求め、
再びシンガポールへ
コンサルタント、マネージャーとして活躍

結婚し、社労士の仕事をしながら迎えた35歳。これまで培ってきた私の“海外”という属性を活かせていないことに気づき、「自分の強みや可能性を試すには年齢的にラストチャンスかも」と思うようになりました。そんなとき、新婚旅行でモルディブに行く途中、トランジットでシンガポールへ寄ることになり、「帰ってくるのもありだな」と。

そこで「JACリクルートメントシンガポール」に登録し、いくつか会社を紹介して頂きつつも、結果として同社のコンサルタント業務に従事することに。妻と2人、シンガポールでの新しい生活が始まりました。

シンガポールでは、私のような“シンガポールが地元で、社労士の資格を持つコンサルタント”というのは非常にめずらしいんですね。海外就業を希望する日本人の転職希望者さんにとって不安要素となりがちな、雇用条件、年金、保険等の話を詳しくできたり、クライアントさんには求人票や労務面における的確なアドバイスができたりと、これまでの専門的な経験を活かせる場面が多くありました。

「シンガポールで自分のバリューを発揮したい」という素晴らしいキャリアを持った素敵な転職希望者さん方のお手伝いができ、たくさんの喜びがありましたね。そうした転職希望者さんはじめ、素晴らしいクライアントさん、一緒に働く仲間たちのおかげで、2016年は全社員の中で一位のMVP(The Best Consultant Award)を、2017年から2019年はマネージャーとして3年連続1位のMVP(The Best Team Award)を受賞することができました。でも、忙しく活動していた40歳のとき、ふと立ち止まり、もう一度日本で働いてみようかなと。これからの生き方について考えるようになったんです。

なぜ自分はコンサルタントになったのか
原点回帰と新たな目標を胸に、沖縄移住を決意

海外で培った経験を沖縄で活かす
自分が前例となり、その醍醐味を伝えていきたい

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なぜ自分はコンサルタントになったのか
原点回帰と新たな目標を胸に、沖縄移住を決意

帰国にあたり、東京のエージェントに相談する一方で、沖縄も候補地として考え、2019年10月、半分遊び半分視察で沖縄を訪れました。そのとき出会ったのが、レキサンの島村代表。同じ360度コンサルティングを提供しているという点と、会社が掲げる「暮らしたいところで思いきり働く」が響き、2時間ほど面談しました。

その後、レキサンを通じた紹介で複数の会社からオファーのご意向を頂きつつ、同時期に東京のエージェントからの紹介で、高額案件のオファーを頂きました。「これは!」とノリノリでオファーレターにサインして翌日提出しようとした夜に、普段あまり仕事のことに意見しない妻から「それでいいの?」というメッセージが。

加えて、島村社長からも「弊社からもオファーを出させてください!」と熱いメッセージが届いたんです。実は、シンガポールで働いていた後半期、自分の中でエンゲージメントが著しく低下していて。そもそも、なぜコンサルタントになったのか考えてみると、転職希望者や企業の成長や発展、幸福に貢献したいと思っていたからで。

それが日本の社会課題である内需減少と外需獲得につながり、解決に至る道だと信じていたからだよな、と。改めて自問自答したとき、より転職希望者さんや企業の幸福の追求に重点を置くことができて、自分の介在価値を発揮できる可能性があるのは、リージョナル・ヘッド・クォーター(地域総括会社)として発展したシンガポールとさまざまな条件や要因が近い沖縄だと考え、レキサンへ入社する道を選びました。

シンガポールと同じ沖縄の地理的要因に着目
国際発展していくための未来に向けて
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シンガポールと同じ沖縄の地理的要因に着目
国際発展していくための未来に向けて

なぜ沖縄を選んだのか、もう少し詳しくお話します。シンガポールは、東南アジアのさまざまな国を管理しやすいビジネスの中心地で、リージョナル・ヘッド・クォーターを設置する企業が多いのが特徴です。

地理的要件を考えると、台湾、韓国、シンガポール、タイに飛行機一本で行ける沖縄も同じ。リージョナル・ヘッド・クォーターの要素が存分にあることに気づいたんです。税制優遇制度があることや、シッピングビジネスに力を入れている点、英語との親和性を考えても、シンガポールのように国際発展させていける可能性があるんですよね。

私はシンガポールで、日本にいる転職希望者さんを東南アジア諸国の企業へご紹介するお手伝いをしてきました。外需獲得には、まずはより多くの日本人が、経済発展が著しい東南アジアに出て、現地のマーケットに直に触れることが大事だと思ったからです。そうした経験を活かし、今後は海外で活躍していらっしゃる方々に対して、沖縄への移住と就労における価値を提案することができたら、と。

これまでは、たくさんの日本人転職希望者さんの東南アジア就労を支援させて頂きましたが、外需獲得のための第2ステップとしては、海外でご研鑽を積まれた方々に、日本に帰ってきていただくことが大事だと考えています。沖縄でこそ、幸せでありつつ、海外で培ってきたものを活かせる可能性が高い。私自身がその前例となって、お伝えしていきたいと思っています。

双方の乗り越えたい課題を
把握してマッチング
暮らしたいところで
思いきり働く喜びを一緒に
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双方の乗り越えたい課題を
把握してマッチング
暮らしたいところで
思いきり働く喜びを一緒に

コンサルタントとして大切にしているのは、企業側の人材要件だけでなく、背景にある経営課題をしっかり把握すること。人材紹介の仕事を始めた当初は、年収や年齢などの条件だけで調べて紹介して、まったく決まらないという失敗続き。

自分は間違っていた!と気づいた後は、転職希望者さんに対しても、その人の価値観がどこにあるのか、乗り越えたい課題は何なのか、気持ちをしっかり理解することに力を注ぐようになりました。転職希望者さんのキャリアの棚卸し、意思決定における優先順位の整理、客観的なマーケット情報のご提供も大事にしている部分です。面談するときは、なるべく心を開いてお話頂きたいので、まず私も自己紹介をして、お互いを知ったフェアな状態からスタートできるよう心がけていますね。

それから、海外で経験を積まれた方には、少しだけ英語で会話する時間を設けて、その方の英語力を把握することも私の大事な役割だと思っています。企業と直接触れ合える我々の立場としては、転職希望者さんに社風や採用背景、代表をはじめとしたキーマンのお人柄をお伝えすることも大事。その上で、この会社への転職で課題を乗り越えられる可能性があるかどうかを一緒に考えるようにしています。一方で、企業に対しては、面談を通して把握した転職希望者さんの魅力、価値観をお伝えして、「この方なら貴社の乗り越えたい課題に対して、大きく貢献してくださるのではないか」と、仮説を立てて紹介を行うようにしています。

その結果、沖縄でたくさんのご縁の創出、新たなキャリアの門出に携わらせて頂いています。今は、沖縄を選んで本当によかったなと感じることばかり。暮らしたいところで思いきり働く。皆さんにもその喜びを味わって頂けるようお手伝いができたら嬉しいですね。

これからの沖縄・自身の目標

そこに価値を感じられることで、人が集まり、経済が成長する。 私は価値を提案することで、沖縄のグローバライゼーションを含めたお手伝いをさせて頂き、沖縄の更なる経済成長に貢献できればと思っています。 沖縄は非常にポテンシャルの高い場所であり、これからまだまだ開拓の余地があると思います。沖縄でのキャリア形成が、人生における幸福となり、ひいては日本の国際競争力の強化や、外需獲得における要となれば……。転職希望者さん、企業、沖縄をしっかり応援していきたいですね。

釣りが趣味で、沖縄に来てからほぼ隔週で通っています。この日はヒラメが釣れました(ポーズは、個人的に好きな沖縄の人気YouTuberのマネです。わかる方仲良くなれそうです(笑))。 週末は妻と一緒に、お気に入りの車に好きなものを詰め込んで海までドライブ。沖縄の太陽の下、透き通った海に魚影を確認する度、仕事では味わえない興奮と緊張が…。自分で釣った新鮮な魚は、その場で炭火で調理。キンキンに冷えたコーラ(笑)が体に染み渡り、美しい夕日に包まれ、最高に美味しい恵を頂きつつ、家族と過ごすこの瞬間に、普段の仕事の疲れも癒されます。都会では味わえない贅沢で至福な時間、沖縄へ移住した価値の一面を感じ、この美しい沖縄がいつまでも続けばと願ってます。
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釣りが趣味で、沖縄に来てからほぼ隔週で通っています。この日はヒラメが釣れました(ポーズは、個人的に好きな沖縄の人気YouTuberのマネです。わかる方仲良くなれそうです(笑))。 週末は妻と一緒に、お気に入りの車に好きなものを詰め込んで海までドライブ。沖縄の太陽の下、透き通った海に魚影を確認する度、仕事では味わえない興奮と緊張が…。自分で釣った新鮮な魚は、その場で炭火で調理。キンキンに冷えたコーラ(笑)が体に染み渡り、美しい夕日に包まれ、最高に美味しい恵を頂きつつ、家族と過ごすこの瞬間に、普段の仕事の疲れも癒されます。都会では味わえない贅沢で至福な時間、沖縄へ移住した価値の一面を感じ、この美しい沖縄がいつまでも続けばと願ってます。