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沖縄は涼しくなり過ごしやすくなってきました。11月もまだ海や森のアクティビティが楽しめそうです。
青空が広がると海もきれいで観光のピークも落ち着き、旅行には良い季節かもしれません。

会社によっては上半期から下半期へ変わる時期ですね。半年を振り返ってみて、達成できたこと、成長できたこと、反省すべきこと等色々あると思いますが、中には昨年と変化を感じられず、停滞感を感じていらっしゃる方もいるかもしれません。

そこで、今回は停滞感をどう抜け出していくか、ヒントになるようなお話ができればと思います。

 

停滞感を感じるタイミング

エンジニアとして経験を積み、業務内容にも職場環境にも慣れてくると、停滞感を感じてくるかもしれません。

ひとつの技術を取得することで同じことの反復のことが多くなり、同じことを繰り返していけば取りあえずは大過なく仕事ができる安心感があると思います。

しかし一方で、新しい技術や社会の変化等の外部環境はどんどん変化し、止まっている自分に焦りを感じてくる。

もしくは、ある程度経験は積んでみたものの、今後どういう方向へ進んでいけばいいかわからない。

そして、このままで良いのか悩み始めるタイミングです。

このような感覚は多くの方が一度は経験されているかもしれません。

学習理論の法則を理解する

学習理論に基づくグラフを参照すると、人間の成長やスキルの向上が直線的に右肩上がりで進むのではなく、成長するフェーズと停滞期として知られる『プラトー』が交互に現れるというのが一般的なパターンです。

この理論は、個人の成長が連続的には進まず、むしろ段階的に進展することを示唆しています。それゆえ、能力の向上は時には加速し、時には停滞するという、非線形の進行をたどると理解されています。

なので、先述した停滞感を感じるのは一般的で、いわば”成長するための準備期間”と言ってもいいかもしれません。

これは未経験からエンジニアになった方もベテランエンジニアも技術レベルは違いますが、学び続けていく必要性があるエンジニアという職種だからこそ停滞感は感じると思います。

 

コンフォートゾーンによる停滞感

少しずつ悩み、焦りは積み重なるものの、日々の仕事もあり、すぐに具体的な解決策を見つけ出すのは難しいでしょう。場合によっては何年も同じ状態が続くかもしれません。

とはいえ、放置すれば自らの成長に関わるだけでなく、目の前の仕事へのモチベーションへ影響する可能性もあります。

一般的にはこういった状況は「コンフォートゾーン」として説明されることが多いようです。

ストレスが無く居心地が良くて心理的には安全を感じつつも、「慣れ」などにより刺激が乏しくなり、ある意味成長が阻害されている状態と言えるかもしれません。

コンフォートゾーンが最もストレスも刺激も少ない状態で、ラーニングゾーンは適度にストレスや刺激があり、パニックゾーンはストレスが過度になってしまい心身に不調をきたすレベルの状態です。

この分類はミシガン大学ビジネススクールのノエル・M・ティシー教授によって提唱されました。

人間は元来変化を嫌う性質があるため、放っておくとコンフォートゾーンに安住してしまうそうです。

ですので、停滞感を感じてる皆さんはそもそも成長意欲があるからこそ、停滞感を感じて課題と捉えていると言えますね。

 

停滞感から脱却する方法

さて、ではコンフォートゾーンを抜け出し、停滞感を脱却するにはどうするかを述べていきたいと思います。

停滞感を脱却するためには、新しい刺激を与えることです。

現在扱っている技術の延長線を勉強したり、新しい技術を勉強したりすると自然と停滞感は抜け出すことができます。

まずその行動をとるために、新しい情報を仕入れるのもそうですし、コミュニティに参加して他のエンジニアとコミュニケーションを図ってみて、自身に新しい刺激を与えると良いです。

また、この停滞感がご自身のキャリアと繋がっているのであれば、コーチングやキャリアカウンセリングなどを受けて、なぜこの停滞感を感じているのか言語化していくことをお勧めします。

弊社への転職相談もそのひとつとして活用して欲しいと思っています。
いきなり転職というのはハードルが高いものでもありますからね。

 

停滞感を言語化する中で転職という手段がご自身の成長につながるとなれば、転職支援のサポートもしっかりさせていただきます。

まずは誰かに壁打ち相手をしてもらい、そもそもなぜ今自分が停滞を感じているのか振り返るのも良いかもしれません。自分がなぜ停滞を感じているのか分析をすることで、適切な打ち手を選択ができるかと思います。

壁打ちの種類もご紹介しておきます。

メンター

一般的には同じ業界や職種なので、職種ならではの悩みやポイントなどを理解したうえで相談を受けてもらえるし、職種や業界の専門知識を背景に今後の道への示唆を与えてくれます。職場の尊敬できる上司や先輩とかもメンターに当たります。

 

コーチ

壁打ちのプロフェッショナル。一般的にはコーチ側から答えを示唆することはあまりなく、あくまで自分自身の中にある答えを引き出すお手伝いをします。コンフォートゾーンを抜け出す問いかけなども行うことも可能です。

コーチングサービスHARERU。https://haleru.net/

 

家族・友人

既に自分のことを良く知っているうえで話しを聞いてもらえます。知っているからこそ直接的な表現でアドバイスが期待できます。

 

転職エージェント

転職のお手伝いのプロですので、転職ついての情報やノウハウを多く持っています。エージェント企業の方針や所属するコンサルタント個人の力量にもよりますが、弊社としてはフラットにお話をお伺いしていきます。

停滞感を感じていた人の転職した実例

レキサンでお手伝いした例(幅広い業界)をご紹介します。

Aさん(40代半ば)
約20年システム開発に携わり、前職ではシステム開発を行う小規模な企業の技術の中核としてご活躍。中核として活躍できることと、経営側と近い位置で仕事ができることにやりがいを感じていらっしゃいました。
しかし、徐々に会社の成長速度が鈍りはじめ、ご自身も今後のキャリアに悩み始めます。
更に成長するためには、規模が大きい仕事や、付加価値の高い仕事に携わるべきだと考え、転職することで環境を変える決意をされました。無事、ニッチな領域で自社プロダクトを扱う企業へ入社されます。その領域では国内1~2位を争うほど競争力があり、プロダクトを次のステージへステップアップさせるためにモダンな技術にも取り組んでいる点で、ご自身が成長できる可能性を感じての入社でした。現在も同社中核のエンジニアとして活躍中で、重要なクライアントにおける数億円規模の案件を任されるなど 前職とは桁違いの規模のお仕事をされています。
Bさん(30代半ば)
新卒で沖縄のSIとSESを行う企業へ就職されました。
地道に努力を重ねる性格から、着実に案件をこなし技術力を高めていらっしゃいました。当初は沖縄県内のプロジェクトを担当していたものの、実力が評価されて東京へ出向となります。
順調に歩んできたものの30代半ばとなり、少しずつ今後のキャリアを考え始めました。ウォーターフォール型の開発でJavaを中心にプロジェクトをこなしてきたものの、このまま東京に残るのかを含めて悩まれていらっしゃいました。そして、今後の人生を考えて沖縄に戻ることを決意し、次の成長として新しい開発環境にチャレンジできる会社を探し始めます。結果、培ってきた技術を活かしつつ新しいチャレンジもできる会社として、ITによる沖縄の課題解決と首都圏システム開発を並行して行う企業へ入社されました。システム開発だけではなくて様々な技術的バックグランドの方が在籍する企業であり、入社後は知見を広げられているようです。システム開発の技術的にも、ウォーターフォールな開発だけでなく沖縄の課題解決のためにモダンな環境含め幅広い技術に携わっています。
元々技術がしっかりしていたこともあり、新しい言語などへのキャッチアップも早く、社内からはシステム開発における技術的な面で中心的な存在となり、頼りにされていらっしゃるようです。
Cさん(20代前半)
20代前半から幅広い案件を扱うベンチャーへ。入社当初はゲーム開発やARやVR含めたモバイルアプリ開発においてフロントからバックまで幅広く経験されました。会社の方針転換によりWEB制作系を主に担当となり、フロントからバックまで幅広く対応して多くの案件をこなし活躍されています。会社からも頼りにされていたものの、技術的に物足りなさを感じるようになります。物足りなさの解消のため、プライベートでも色々な開発に取り組みます。それなりの刺激はあったものの、やはり仕事で面白い技術をやりたい気持ちが強くなり転職を決意されました。そして、自社プロダクトの研究・開発・販売を行っている企業へ転職されました。同社では事業を成長させるために、プロダクトをオンプレからクラウドへ移行させる時期であり、事業としても技術としてもチャレンジを感じていらっしゃいました。また、技術トップが勉強会を開催するなど技術力アップに積極的であることも魅力に感じたようです。入社後もしっかりと実力を発揮し、会社はCさんの技術力をとても高く評価しています。Cさんを中心に新しいプロジェクトが遂行するようになっています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実例では様々なパターンを見て頂きましたが、皆さん共通しているのは、現環境の下で誰かが状況を変えてくれるのを待つのではなく、手探りながらも状況を打開するために自らアクションを起こしている点であるかと思います。

それを考えると、中長期的な成長で停滞感を感じるのは、自分自身や周りに対してしっかりとアンテナが立っていると言えると思いますので、停滞を感じる事そのものはマイナスではないと言えるのではないでしょうか。

みなさまが停滞感を打破し、継続して成長できる未来に少しでもお役に立てれば幸いです。


弊社では、すぐの転職でなくとも壁打ち相手になりながらベストな未来へ進むお手伝いをしておりますので、よろしければお声がけください。

玉城 良樹 Tamashiro Yoshiki
コンサルタント
沖縄県糸満市生まれ。県内大学卒業後、中国へ(北京外語大学→西安交通大学)帰国後は東京で就職。IT企業にて営業職として従事。沖縄へUターン後、ベンチャー企業を経て、株式会社レキサンへ入社。現在はIT企業専門担当として活躍中。インドア派だが、たまに自然豊かな場所へ行きエネルギーチャージしている。

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